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浅草花やしき【東京考察#191】

Asakusa Hana Yashiki (The amusement park)


花やしき入口


 浅草花やしきは嘉永6年(1853)年に上野輪王寺宮の御出入りの造園師がこの地を下賜されて造園したもので,四季を通じた百花百草を栽培する庶民の憩いの場所であった.大正天皇がお忍びで御幼少のみぎり来園されたことがあったという.明治17年には浅草公園地改正の際に,浅草寺境内の盛り場や見世物小屋などの全てが公園六区に移転することとなったが,この花屋敷だけは現在の五区に残された.後に,珍鳥や猛獣を見せるようになり,あやつり人形や山雀の芸当で評判を呼んだが,第二次世界大戦中は閉園していた.戦後において,家族でも楽しめる遊園地として現在のような遊園地となった.
乗り物が小さくて,小学校低学年までの園児・児童にとって遊びやすい遊園地であり,あらかわ遊園のような感覚の遊園地である.宙返りするジェットコースターなどといったものは存在しない.小さな遊具施設が狭い敷地内に密集して配置されており,この密集した密度の高い空間が,かえって花やしきの良さを醸し出している.入園料は大人900円で,乗り物代は別となっているが最も高いアトラクションでさえ500円である.

入園券は懐かしの硬券入場券である

乗り物に乗るときはこのチケットボックスでチケットを購入する
1枚100円 乗り放題チケットは大人2200円 子供1900円

花やしきのランドマーク的存在「Beeタワー」
3枚(つまり300円)で乗れる
  
狭い空間に施設が密集している

「ぴょんぴょん」修理中

五重塔を背景にぶんぶん回る「ザ・ニューヨーク」
(別名「空飛ぶじゅうたん」とも呼んでいたが)

背景のビルは「浅草ビューホテル」
約20年前に浅草まち興しの起爆剤として
新しい風を吹き込んだホテルである

昔ながらの花やしきの雰囲気を残すところもある

「スワン」 2枚

定番「お化け屋敷」もある

一番人気は,日本で最も古いコースター
「ローラーコースター」 4枚
ガタガタと今にも壊れそうな音を出して疾走する.

ビルの壁面ギリギリを走り抜けていく

花の湯に突っ込んでいく

ほぼ全景
右後ろに見える三角屋根は浅草寺

新春の浅草公園六区【東京考察#190】

The neighborhood at Asakusa Koen Rokku

公園六区


 かつての浅草の賑わいの中心は「公園六区」であった.浅草公園六区の「六区」とは,明治15(1882)年より始まった浅草公園の築造・整備(全6区画に区分して整備)における区画番号のことである.その中でも第6区画は興行街として整備され,そのまま「浅草公園六区」という名称が明治・大正・昭和にかけて東京の娯楽の代名詞のようになったのである.映画館は明治40(1907)年頃から登場し、現在も残る浅草六区の映画街が形成された.バス停の名称に「浅草公園六区」という名が今でも残されていることに拍手を送りたい.近年,つくばエクスプレスの浅草駅が浅草ビューホテル前の国際通り下に開業したが,地下鉄銀座線や東武線の現浅草駅とはかけ離れているので,せっかくなら「浅草公園六区駅」という名称を復活させてもらいたかったと個人的には思う.今の浅草を象徴しているWINS浅草とその周辺の様子をお届けする.そして隣接する遊園地「浅草花やしき」は次のNo.191のページで.

六区の映画街
寅さんから成人映画まで
なんか懐かしい雰囲気である

公園六区の現在の象徴的存在であるWINS浅草
土日の競馬開催日は大勢の人で賑わう
 
 
WINS周辺にはホッピーが似合う
屋台やスタンドの飲み屋が建ち並ぶ

WINS内の投票所

トイレの中でも平らなスペースがあれば
そこが勝ち馬を選ぶ場所に・・・
(用を足しているのではありません.
入口の平らな場所を机代わりにしている)

WINSのすぐ隣には花やしきの遊園地がある
 
「全レース競馬中継」と看板を掲げた飲食店が多い

全席指定席の「レースカフェ」
2000円を払うと1日出入り自由となる

浅草びっくり食堂 何がびっくり?
 
日本で最初の高層ビル「浅草凌雲閣(通称十二階)」
があったところ.今はパチンコ屋である.
(右の画像は「浅草十二階計画」のWebサイトより引用)
 
懐かしのスマートボール
200円で50玉,300円で75玉.
番号の付いた穴に玉が入ると,その数字だけ玉がもらえる
玉が増えて帰りたいときに景品と交換する.

浅草演芸場
林屋こぶ平などが出演していた.

人力車で浅草観光
 
ちょっと高級感を味わいたくなったら
浅草ビューホテルへ

平和祈念展示資料館(新宿住友ビル)【東京考察#189】

The peace prayer display museum(Shinjuku Sumitomo building)


資料館の看板

 


 超高層ビル街の新宿住友ビル31階に,戦争体験の労苦を語り継ぐ場として「平和祈念展示資料館」が開設されている.独立行政法人平和祈念展示資料館が運営を行っており,第二次世界大戦による尊い戦争犠牲を銘記し,同時に永遠の平和を祈念するため,いわゆる恩給欠格者,戦後強制抑留者,引揚者の方々等の労苦について国民の理解を深めるために昭和63年に「平和祈念事業特別基金等に関する法律」に基づき設立された団体である.沖縄県の平和祈念資料館も同じ団体による資料館である.
展示内容は大きく分けて「導入部」・「恩給欠格者コーナー」・「戦後強制抑留コーナー」・「海外からの引揚げコーナー」・「語り継ぐ場」からなっている.入口を入ると,昭和元年からの年表が貼ってある導入部から始まり,現物の「招集赤紙」や「軍隊手帳」,「袖無しの防寒外套」,海外での収容生活の状況や引揚げの様子などがわかりやすく,そして生々しく展示してある.戦争が終わって60年が経過し,戦争体験を風化させないためにも語り継ぐ場として展示が行われている.入場は無料である.館内は撮影禁止だったので,外側の状況だけ掲載する.

住友ビル31階フロアー

住友三角ビル

 

中野サンモール・中野ブロードウェイ【東京考察#188】

Nakano Saint mall and Nakano Broadway


中野サンモール入口


 中野駅前からまっすぐ延びる商店街が「中野サンモール」,さらに奥に建っているモール形式のショッピングセンターが「中野ブロードウエイ」である.サンモールは賑わいのあるアーケードの付いた商店街で色々な店が並んでいるが,徐々に奥に進むに従って新種文化の伏線が感じられるようになる.そして最頂点を極めるのが中野ブロードウェイの2階より上階のフロアーに広がる「オタクワールド」である.何故ここに!?という感じだが,都心よりちょっと離れることによって,緊張感の解けた安らぎが得られるのかも知れないが,賃料が安くて都心に近いといったことも実情としてはあるような気がする.男性も女性もレアなものを探しに足を運んでいる.この世界(?)を知らない人間でさえ,ディスプレイを見ているだけでも楽しい異空間(!?)である.

たこ焼き屋には行列

アーケードで覆われている

サンモールの裏路地には飲屋街が形成されている

床屋の隣りに文具店
文具店の隣りに宝石店
商店街の面白いとところ

サンモールをずっと歩いていくと
中野ブロードウェイセンターとなる
さぁ~,ここからが本番である.

中古のパソコンパーツ売り場

1階は普通のショップが並ぶ
<2~4階に上がってみると・・・>
 
コスプレの服を売る店
 
フィギュアやプラモを売る店
 
なんか凄い

アニメセル画を売る店

ここはレンタルショーケースの店
ショーケースの空間を貸し出す
自分の作品や持ち物を出品する場
最低は1ヶ月1,600円程度から.
最前列の上から2段目は12,600円とか.

格闘ゲーム専門店なんていうものがある

メイドゲーセン(メイドのいるゲームセンター)
今日は対戦ゲームのイベントで人だかりができている
(ゲーセンの店内及びメイド店員は撮影禁止だった)

漫画の古本などを売る店

テレカなどのプレミアムなカードを売る店

普通の美容室(勿論,趣味の店以外のテナントも入っている)
かつてはこのような店だけだったのが,
だんだんと前述のようなマニアックな趣味の店が
テナントして多く入るようになっていったのだろう.

メイドな街・アキバ(秋葉原の点景)【東京考察#187】

Room maid town at AKIBA ( The staffage at Akihabara )


駅前でチラシを配るメイド

 


 「電気の街」から「メイドの街」へ.秋葉原ではどこもかしこもメイドになっている.上の写真は秋葉原駅前でメイドカフェの宣伝チラシを配布するメイドである.どちらも笑顔で楽しそうに喋っている.「メイド」を英和辞典で調べてみると(国語辞典には載っていない),「①お手伝い・女中,②(文語)少女・娘・未婚の女性」とある.メイドカフェに入ると「ご主人様いらっしゃいませ~」と出迎えてくれて,色々と世話をしてくれるところに癒しを感じるところが受けているらしい.つまり「萌え~(もえ~)」ということである.ちなみに,「萌える」を辞書で調べてみると,「芽が出る.萌(きざ)す.芽ぐむ」とあり,「萌す(兆す)」を調べると,「若木の芽がわずかに出る.芽生える」となっている.つまり,「萌え~」という時は当て字で,癒されるといった意味は全くない.新種文化の造語である.今はカフェ以外にもマッサージなどにも「メイド」ブームが巻き起こっている.そんな今の秋葉原の写真をパソコン街と共に撮ってみた.
 
メイドがレジを打つ輸入食品の店
毎日ではないらしいが出勤しているときは看板がでる.
(メイドの撮影は禁止)
 
メイド整体サロン
整体マッサージもメイド仕立て
 
メイド足モミサロン
足裏マッサージもメイド仕立て

今の秋葉原にはアニメショップもよく見られる

パソコンに関する部品を売っている

掘り出し物を探し出す
女性のショッピングと通じるものがある

「萌バーガー」
なんでも萌えをつけている

路地裏の風景

秋葉原駅前で歌を歌うアイドル?に群がる群衆

駅前は,メイドでいっぱい.
いつからこのような街になったのか.

奥野ビルと博品館のエレベータ(銀座)【東京考察#186】

The elevator at the Okuno building and Hakuhinkan building ( Ginza )


奥野ビル

博品館


銀座にある風変わりな珍しいエレベータを2つ紹介する.
奥野ビル
 銀座を歩いていると昭和初期に建てられた歴史遺産と言えるような建物に出くわすことが多い.最近では耐震性の問題から次々と取り壊されていて寂しい限りであるが,今後も次第に姿を消していくビルディングであろう.奥野ビルも,そんな昭和初期である1932(昭和7)年に建てられた鉄筋コンクリート6階建ての(7階は増築している)建築物で,現在でも画廊などが入居している貴重なビルである.かつては「銀座アパートメント」と呼ばれていたように当初はアパートとして機能していたが,風呂なしで手狭の部屋は次第に居住スペースから画廊などのスペースとして使われるようになったらしい.近くに「銀座湯」の銭湯があるので,風呂なしは問題にはならないと思うが,近代化の進んだ現代では住みづらい空間となっていったのだろう.
そんな奥野ビルは,建物そのものも貴重な存在であるが,その中にある「エレベータ」も貴重なのである.なんと扉を手動で開け閉めするエレベータなのである.(運転そのものは自動式) 古い建物の見られる銀座では,このように扉を手動で扱うエレベータは他でもいくつか見られるようであるが,これも近代文明の先進的な歴史を刻んできた銀座ならではの歴史的遺産であるように感じる.画廊は外部の人が入れる施設なので,画廊見学がてらふらりと立ち寄って建物とエレベータを眺めてみるとよい.節度とマナーを守って見学しましょう.

奥野ビル
時代を感じさせる外観である.
スクラッチタイルで覆われた外壁が特徴だとか.

1階の入口
 
これが噂のエレベータ
手をかける引き戸の凹凸が扉についている
この扉は当初からのものではないらしい
階数表示器が羅針盤の形をしていて矢印で示す(渋い!)
かつては全階止まっていたようだが,現在は2~5階は停車しない

とりあえず籠のある6階まで階段で上ってみた
 

 
なんとも「ゾクゾク」してしまう空間である

 
6階フロアー
フロアー側の扉はガラスとなっていて,
エレベータの籠内の明かりが見れる

エレベータを呼ぶときは
「呼」と書かれた下のボタンを押すと
籠(かご)がやってくる
 
左側が籠側の扉(ホール側から撮影)
右側がホール側の扉(籠の中から撮影)
つまり,エレベータにのるためには2枚の扉を手で開けなければならない
(けっこう重たい扉である.女性にはつらいと思う)
閉まるときは自然に閉まるようになっている

こんな感じで2枚の扉を手で開けるエレベータ

操作ボタンは上から「7」「1」電灯スイッチがあって「6」となっている

運転中のエレベータ
博品館
 博品館は明治23年に銀座で創業した歴史ある玩具店である.昭和53年に劇場を備えた8階建ての現在のビルが建てられて,日本一大きい玩具店としてギネスブックにも掲載されているように,1階から4階までは「おもちゃ」で埋め尽くされているビルである.そんな博品館の中央部には1~4階までを結んでいる1台のエレベータが存在しているが,これこそが珍しい「油圧式エレベータ」なのである.大抵のエレベータは籠(かご)と錘(おもり)とをロープで結んで,それをモータで動かしているものがほとんどであるが,油圧式エレベータは籠の下に棒がつけられていて,油の圧力でシリンダー(棒)を上げたり下げたりして籠を動かす方式である.最上部に機械室を設けなくて良い反面,高速で運転できないことや高層階への運転には不向きといった欠点もある.
博品館にある油圧式エレベータの素晴らしいところは,日本一の玩具屋を目指すためにあえてこの珍しい油圧式を採用し,さらに外側からもエレベータの仕組みが判るようにと,ガラス張りのシースルーとしてその周りにらせん階段を設けているという点にある.籠の中にも説明書きが貼られているので,エレベータに興味のある方は是非とも訪れておきたい名所である.

博品館トイパーク

油圧式エレベータ(1階)
外見からは普通のエレベータと変わらない

「このエレベータの”におい”のもとはなに!?」
というタイトルで油圧式エレベータの説明が貼ってある
籠に乗り込むと油のにおいが「ぷ~ん」と鼻をつく
小さい子供が「くしゃ~い」と叫んでいた.

これが籠を支えているシリンダー(棒)
油圧で支えている
今となっては手間のかかるエレベータなのである

籠の下部
シリンダが籠に直結されている
 
子供達で大賑わい
アジア各国からの観光客も多い

 

銀座(5丁目~8丁目)【東京考察#185】

Ginza ( 5 – 8-chome )


これも銀座!?


銀座5丁目付近

鳩居堂前.いつも地価日本一!!
5丁目といっても4丁目交差点すぐ脇である.
お香や書画道具を売っている店

銀座ALLEY
ALLEYとは裏道・横道・細道という意

みなさん座って絵を描いている

みゆき通り
銀座6丁目付近

「GUCCI」&「松坂屋」
銀座5丁目交差点前
(地番は6丁目にある)

路地裏に入ったところにある
JAZZライブハウス「スイングシティー」

これだけ人出が多いと,
歩行者天国冥利につきる

歩行者天国は上記の時間のみ.
銀座7丁目付近

クラシックな「ライオンビアホール銀座7丁目店」
 
盆栽・水石を扱う「銀座森前」
こういった面白い小さな店を発見できる銀ブラは楽しい

22時~1時までは規定の場所以外では乗れません.
流しのタクシーには原則乗れません.
銀座8丁目付近

「資生堂パーラー」
数年前,ビルが新しくなった

8丁目の一番端にある
おもちゃの「博品館」
珍しい油圧式エレベータがある.

路地裏には高級クラブがズラズラと・・・

「バーバリー」は8丁目

8丁目から1丁目を眺める

銀座(1丁目~4丁目)【東京考察#184】

Ginza ( 1 – 4-chome )


地名看板


 よ~く振り返ってみると,東京考察で正々堂々と「銀座」を取り上げてこなかった.「No.12 夜の銀座」や「No.40 交詢社ビルヂング」などでピンポイント的に扱っていただけである.今回は,1丁目から8丁目まで,銀座の風景を紹介したい.まずは1丁目から4丁目まで.
銀座1丁目付近

銀座1丁目は首都高を挟んで京橋と接している.
銀座通りから京橋方面を望む.

反対になって,銀座4丁目方面を望む.

路地裏の通りはこんな感じ.

昭和初期に建てられた
古参ビルに出くわすことがあるのも銀座

この路地裏には,
昭和37年からオープンしている「青汁スタンド」がある.
青汁1杯230円(小サイズ)だとか.
銀座1丁目には「銀座湯」という銭湯もある!(写真なし)
銀座2丁目付近

「シャネル」がある.

「ルイ・ビトン」がある.

え~ぃ,「ティファニー」も載っけちゃえ~!

文具の「伊藤屋」も2丁目に.
この文具屋は見ていて飽きない.

「WINS銀座通り」は,
ビルの地下1階に隠れるようにひっそりとある.

こちらはでかい「WINS銀座」(「通り」がつかない)
どちらも2丁目にある.
銀座3丁目付近

近年リニューアルされた「松屋銀座」
ちなみに牛丼の松屋ではありません.百貨店です.

アップルコンピューター(左)
OPAQUE(右)
最近のビルはガラスや新素材の冷たい感じのものを
全面的に出してデザインしているビルが多い気がする

「銀座の柳・二世」
銀座では至る所に二世が植えられている.

銀座では古い建物に出くわす.
銀座4丁目付近

4丁目といえば交差点にある「和光の時計台」
銀座の中心である.

4丁目交差点の交番
屋根の上には「安全カエル」が座っている

三愛ビル 夜は綺麗にきらびやかに.

銀座4丁目交差点
晴海通りと銀座通り(中央通り)が交差する.
一番賑やかで人通りが多いところ

郡山見聞録【41-60】[一括掲載]

(このページは2005年に掲載したものです)

No.60 寒波襲来!郡山もツルツル! 状況はライブカメラで

12月の中頃だというのにこの大雪.このまま寒気が弱まらなく,例年通りの1月2月がやってくるとなると,いったいどれだけの雪の量が降り積もるのか,特に会津地方ではぞっとするような気候が続いている.郡山でも突風と共に雪が降り続き,市内の通りはツルツルに凍り付いて,大渋滞となっていた.東北・磐越自動車道が通行止めになっていることもあって,特に渋滞がひどいのが国道4号・49号線であり,通常は車で15分程度のところが1時間もかかったりしていた.
ところでこんな時,とても重宝する情報はインターネットのライブカメラ画像である.国土交通省や福島県の道路管理者によって管理用に設置された道路カメラの映像をインターネットで24時間静止画像で公開しているもので,雪の状況や道路の渋滞状況がパソコンから見ることができ,「あらら,猪苗代は大雪で大渋滞だよ.こりゃ~,3時間はかかるな」などといったことが瞬時にわかる.ライブカメラは,
国土交通省 http://www.thr.mlit.go.jp/koriyama/
福島県 http://www.pref.fukushima.jp/kenchu/kensetsu/ で見ることができる.
また,NTT東日本で提供している
http://www.ntt-east.co.jp/fukushima/mado/live/index.html もお奨め.

No.59 郡山八景散策マップ

郡山の歴史というと「安積疎水」ははずせない.明治に入って安積疎水の通水による大槻原の開墾を行ったことは全国的な社会科の教科書にも掲載されるほどの大きな出来事である.しかし,そのことに異を唱えて郡山八景ワーキンググループで発行された散策マップがある.それが「郡山八景散策マップ」である.マップの巻頭には,「郡山は,安積疎水で発展したまちと言いますが,実際は有史以来重厚な歴史を持っているまちです.」という言葉から始まっているとおり,安積疎水ができる前から歴史があったんだということを強く訴え,江戸時代の郡山は,奥州街道の大宿場町として歴史遺産が数多くあることをPRしている.郡山八景とは,「弁天の松の雪」「如法寺の晩鐘」「八天狗の糸桜」「愛宕山の秋の月」「八幡森の明け烏」「皿沼の釣舟」「稲荷舘の夜雨」「八丁八橋の駒の跡」となっており,いずれも写真と解説がついており,「へぇ~,こんな歴史遺産があったんだ~」と,小さな街の発見をすることができて面白い.今年(2005年)の10月に駅やホテルなどで無料で配布され,B4判の大きさ,折り畳んで持ち運びができるものとなっている.製作は郡山青年会議所,編集は福島県県中建設事務所のワーキンググループで行った.麓山の福島県合同庁舎案内所前でも配布している.

No.58 宇宙劇場(ビッグアイ最上階のプラネタリウム)

駅前のビッグアイ最上階23階(外から見て「i」の字の点「・」の部分)には,郡山市の財団法人が運営する「郡山市ふれあい科学館「スペースパーク」」がある.そこには科学に関する展示を行う「展示ゾーン」などの施設とともに,「宇宙劇場」と呼ばれるプラネタリウムが存在している.宇宙劇場の上映時間は45分が基本で,プログラム内容は季節毎に変更するようになっている.入場料が大人400円というのは手軽な値段で大変うれしい.一般番組として宇宙の話を行うもの(12月までのテーマ:「宇宙の果ては?」)や,親と子の天文教室(12月までのテーマ:秋の星とペルセウス座物語),星と音楽の夕べとして各アーチストの曲とともに宇宙に関する映像やプラネタリウムが上映されるもの(過去に,平井堅やクイーン・カーペンターズなどが行われた)も夕方最終回のプログラムに組み込まれている.金曜日に限っては19時からの上映もあるので,仕事帰りにちょっと音楽と星座を見てリラックスをしよう!などといったことも可能である.
今月の「星と音楽の夕べ」のアーチストは中島みゆきであった.金曜日,仕事帰りにちょっと見てみることにした.宇宙劇場内は,映像を映し出すスクリーンである直径23mの傾斜型ドームがあって,座席数は234席となっている.プラネタリウム投影機や全天周映像装置・デジタルプロジェクターなど,最新の設備が設置されている.中島みゆきの「地上の星(プロジェクトXの主題歌)」から始まって,秋の星座が映し出された.今晩見ることのできる星座の解説があって,真っ暗な場内で煌めくような星の映像とともに「空と君のあいだに(ドラマ「家なき子」の主題歌)」「別れうた」「旅人のうた」が流れた.「誕生」の歌のときは,月の誕生について映像が流れ,最後の「ヘッドライト・テールライト(プロジェクトXの挿入歌)」の時は,アポロ13号の月面着陸時の映像が流れ,感動のあっというまの45分間であった.緻密にストーリーを組み立てており,飽きがこなくて見ていて楽しい,聴いていて心安らぐ「星と音楽の夕べ」であった.しかし,入場者が十数名しかおらず,この素晴らしいエンターテイメントにもっと足を運んでもらいたいと思うのは僕だけであろうか.「星と音楽の夕べ」は平日は15:30~,土日祝日(冬季)は17:00~,金曜のみ19:00~も開催される予定となっている.
ところで,クイーンのときは,ディスコ(今はクラブというのか)のようにみんな踊りまくっていたのであろうか? もう一度,平井堅とともに見てみたいと思うのであった.過去の特集も期間限定でアンコールしてもらいたい.

No.57 ゴミ屋敷騒動

全国のワイドショーで,ゴミを家に持ち込んでいるという男性の話題が連日放送された.それがなんと郡山市の赤木町.それも4軒にもわたってゴミをため込んでいるという.時々こういう報道を見かけるが,どうしてゴミを家の中に積み上げようという心理になるのかちょっと理解に苦しむが,周辺住民からも悪臭がするので撤去して欲しいと郡山市に苦情を言っているようだ.市役所では道路上のものは片づけられるが,家の中のものは撤去できないとのこと.早速,車で赤木町の住宅街の中を走ってみた.4軒もあるので,ぐるぐる走っていれば見つけることができるだろうと思い,うねめ通りの咲田から県合同庁舎に向かう2車線道路に曲がり,ブイチェーン(だったと思うが)の店舗脇の国道4号に抜けれる非常に狭い一方通行の道をしばらく走っていくと,早速ありましたよ,ゴミの入ったスーパーのビニール袋を築堤のように整然と積み上げて塀を造っている木造家屋が(右手側).途中で左に曲がり,またぐるぐると走っていると,今度はがらくたの積んである別の家も発見! そこでは道路脇で整理をしているおじさんがいて,タバコを吸ってこちらを睨んで立っていた. 【ビンゴ!】 恐らくこの人が張本人だと思われる.その脇には郡山市が設置した「不法投棄はやめましょう」の看板が.恐らく,ゴミ屋敷を見に来た人がいっぱいいたと思われる週末であった.

No.56 うねめ通りの街路樹も色づき・・・

日に日に朝晩の冷え込みが厳しくなり,木々は色づき始めている.国道4号の若葉町交差点から,咲田・西の内・並木・朝日・桑野・亀田と走って希望ヶ丘団地まで,4車線の「うねめ通り」が貫いている.地元の人は,通称「軍用道路」と呼ぶ人もいるが,かつて大槻には陸軍の基地(現在の自衛隊のところか)があって,そこまでの軍用道路としての役割を果たしていたことからこの名がついており,住宅地図を見てみると今でも軍用道路の記載が見受けられる.
そんな「うねめ通り」の西の内・並木(イトーヨーカドー)・朝日町付近の街路樹は色づきはじめている.おそらく「プラタナス」ではないかと思っていたが,よく見ると木の幹の樹皮が白くない.プラタナスは白い大きなカサブタのような樹皮が貼り付いているような感じになるのである.内環状線に植えられている街路樹は,間違いなくプラタナスであるが,うねめ通りの街路樹は似ている別種ではないかと思われる.
プラタナスは,和名では「すずかけのき」と呼ばれ,秋になると真っ黄色に色づき,秋を感じさせる街路樹である.パリのシャンゼリゼ通りにも植えられており,姉妹都市を提携している東京都の街路樹でも多く見ることができる木である.まさに今,並木・朝日町付近では,真っ黄色に色づいたプラタナスが,カサカサと音を立てながら寒風にゆられていた.まもなく,寒い寒い冬がやってくる.そんな,ちょっと寂寥感のある街の風景であった.余談であるが,かなり大きな葉っぱが道路上に舞い落ちており,毎年秋になると落ち葉の片づけが大変そうであるが,先日クレーンにのった作業員が剪定作業を行っていて,内環状線のプラタナスは葉が落ちる前に葉を削ぎ落とされ,丸裸にされていた.落ち葉の苦情が多いのかもしれないが,何か奇妙な光景でもある.

No.55 「辰美」のカレー南蛮そば

酒飲んだあとのラーメンならぬ「カレー南蛮そば」.陣屋の細いレンガ通りにある「辰美」のカレー南蛮は,「つう」には名の知れている店である.ちょっと綺麗とは言い難い店構えと店内であるが,のれんをくぐるとカレーの香ばしいにおいが鼻に入ってくる.カウンターに椅子がずらりと並べてあり,入ってきたお客のほとんどが「カレー南蛮」を注文する.店先の看板には,「お茶づけ・やきとり・生そば」と書かれていて,ビールや焼き鳥も注文することができるが,やっぱり人気はカレー南蛮なのである.なんといってもつゆがいい.カレー南蛮というと,普通のそばつゆにそばを入れて,申し訳なさそうに上にカレーのソースをかけるだけのカレー南蛮もあるが,ここのそばは「つゆそのもの」が「カレーつゆ」となっていて,味付けが程よくなされている.飲んだあとにはカレー南蛮,これもなかなかいける.

No.53 平成17年度の上半期が終わって・・・

10月に入って,今年度も下半期に突入した.9月30日は上半期の区切りの日とあって,いくつか大きな話題が入ってきた.
まず,交通の話題から.福島と福岡を結ぶ航空路線が来年の3月で休止されることとなった.開港当初から運行している老舗路線であるが,現在の搭乗率は約4割まで下がってしまい,やむなく休止とのことである.運行時間帯が夕方1便のみという不便さもあるが,思うように観光客誘致ができなかったらしい.やっぱりここは,福島空港を野口英世空港にして観光客誘致しか手はない.
郡山・福島と仙台とを結ぶ高速バス競争の火付け役となった富士交通が10月12日をもって運行を取りやめると決定した.富士交通はバス参入の規制緩和を受けて,低価格とサービスを売り物として既設バス会社に対抗して路線を開設したバス会社であり,熾烈な戦いぶりは本コラムのNo.6,No.27,No.49でも取り上げてきたところである.運賃が破格の安さになり,便数も当初の1日6便から大幅に増加していることから,乗客にとってはありがたい競争であったが,軍配は既存バス会社に上がったこととなる.なお,共同運行していた桜交通は,しばらく休止のあと再び仙台線での運行を再開するとしている.
福島県内の民放FM局「ふくしまFM」の本社が10月1日より福島市から郡山市に移転した.ちょうど開局10周年にあたる年に福島県の中心地・郡山に移転したことになる.やはり情報発信は県内どこに行くにも便利で,経済の中心地である郡山市の方がいいということなのだろうか.福島市は仙台までの高速バスの利便性もあって,ますます衰退していっているように感じる.
いわき市に本店を置く,カニピラフで有名なシーフードレストラン「メヒコ」が民事再生法を申請してしまった.営業は続けるそうだが,沖縄県から宮城県まで約20店舗を展開しており,最盛期には売上高約42億円を計上していた.負債は約28億円.なお,メヒコのカニピラフは楽天の通信販売で購入できるのでお試しを.いわきでは鹿島ショッピングセンターのダイエー撤退に続く暗いニュースである.
そんなこんなの上半期であった.

No.52 アサヒビール福島工場

国道4号線を北上し,郡山市から本宮町に入ってすぐ右側にアサヒビールの福島工場がある.1972年(昭和47年)からの操業で,敷地面積約25万m2,年間生産量約7億本(大ビン換算)を誇る国内でも最大級の生産能力を誇る工場である.福島工場からは,東北六県と新潟県・群馬県・栃木県に出荷されている.
ここには,工場に併設されてアサヒビール園があるので,できたてのアサヒビールを飲みながら人気のラム肉のジンギスカンとしゃぶしゃぶを頬張ることができるのであるが,ビール園もさることながら,ビール工場の見学を無料で行うことができるのも魅力のひとつである.原則予約制であるが,混雑していないときは飛び込みで見学を行うこともでき,仕込室・発酵工程・ビン詰工程・缶詰工程・再資源コーナーなどをガイドさんのわかりやすい説明を聞きながら見ることができる.でもなんといってもお楽しみは,最後に出される工場直送の生ビールの試飲(スーパードライと黒ビールから選べる)である.缶ビールのおいしい入れ方が印刷された特注非売品の「カッパえびせん」と「鴨の薫製」のつまみまで出されて,さらにお代わりOK(それなりの大きさのグラス一杯に注がれる)といった太っ腹なサービスで,これで見学無料というのだから,さすがは「アサヒビール」といった感じである.隣のおばちゃんなどは,「うわぁ~,おいし~ぃ! やっぱ,違うわ,これ!」と叫び我を忘れて大はしゃぎ.休みの日になると,大型バスで関東や東北各地から福島県を観光したついでに工場見学とビール園昼食セットでやってくる団体が多いらしく,大勢の人で賑わっており,郡山地方のちょっとした隠れた名所である.
2ヶ月後,案内したガイドさんから1枚の絵はがきが届いた.またお近くにお越しの際はお寄りくださいとのこと.さすがのアサヒビールであった.

No.51 母畑温泉「八幡屋」

郡山から車で1時間ほど南東に走ったところの石川町に母畑温泉がある.母畑温泉は複雑で珍しい岩質のある地質構造を持つ地域であることもあって,アルカリ性単純泉・ラジウム含有泉である放射能泉となっており,神経痛、リューマチ、打身、火傷、切傷に効能があるとされている.その母畑温泉のなかに,ひときわ大きな高級温泉旅館が存在する.その名は「八幡屋」である.
八幡屋は,泊まってみたい温泉宿10選にも選ばれたことがある(何の雑誌かは忘れてしまった!)ほどの名旅館で,一歩建物の中に入ると,ロの字型に宿泊棟が配置された大きな吹き抜けの空洞となっており,ガラス張りのエレベーターが優雅に上下に移動している.(そのエレベーターはドアが閉まると外の景色を見やすくするためにカゴ内のライトが暗くなる芸の細かな演出をしている) なんといっても八幡屋の素晴らしいところは,従業員たちのきめ細やかなおもてなしのサービスで,駐車場のドアまでやってきて荷物を持ってフロントまで案内してくれたり,荷物を持ってもらって部屋まで案内されると自己紹介と館内の説明,そしてお茶を入れてくれたり,宴会時や朝食時も同じ担当のまかないさんが世話をしてくれたりと,きめ細やかなサービスが提供される.
温泉も大きく広々とした浴槽となっており,面白いサウナとして横に寝ころぶラドンサウナ「せせらぎ」を体験することもできる.吹き抜けのホールでは,夜は屋台を並べた夜市が行われ,朝になると舞台の上で琴を優雅に弾いており,なんとも贅沢でくつろぎのある時間を過ごすことができたのであった.

No.50 ホットペッパー発行の地・郡山

郡山ではリクルート社発行の「ホットペッパー」が発行されている.ホットペッパーは駅やコンビニで入手できる居酒屋やレストランなどの割引クーポン券が印刷されている情報誌であり,毎月月末の金曜日に発行され,値段は「0円」無料となっている.色々な店の紹介の情報誌が無料で手にはいることもあり,結構ちまたでは人気の高い情報誌である.無料となっているカラクリは,掲載している店から広告料ということで収入を得ているためであり,情報誌を見てお店に足を運んでもらえれば,お店側としてはOKということになる.東北地方でホットペッパーが発行されているのは,仙台と郡山の2都市のみであり,そう考えると「郡山って東北第2の都市なんだ!」と感慨深いものがこみ上げてくる.
ホットペッパーが発行されている48都市で見てみると,発行部数が最も多い都市は「銀座・新橋(東京)」の35万部,ついで「大通り・すすきの(札幌)」,「新宿・池袋(東京)」などの30万部となっている.一方,最も少ないのは「長岡(新潟)」の4万部であり,「郡山」は5万1千部となっている.
広告掲載料で比較してみる.最も掲載料の高いのは「大通り・すすきの(札幌)」の6万円(最も枠の小さい1/18ページサイズにおける掲載料の場合.以下同じ)であり,「銀座」や「新宿」の5万円を上回っている.観光客の多く訪れる札幌すすきのを抱える札幌ならではの値段設定なのであろう.そして,最も安いのは,「郡山」と「長岡」の2都市のみで3万2千円となっている.
飲み会の時はホットペッパーを持参して,割引やフリードリンクサービスを受けるとお得感倍増である.ホットペッパーに載っているお店は新規開業のところも多く,新規開業の店は最初のうちは混んでいるが,半年も経つと飽きられて閉店に追い込まれ,また新しいお店が誕生してホットペッパーに掲載され・・・,といった繰り返しの店も多く見られる.読者の約8割が女性であるとのことであり,流行の情報感覚は女性の方が鋭いようである.男性陣は,赤提灯のぶら下がった心安らぐ「ママ」のいる小汚い居酒屋の常連さんの方が心地よいのかもしれない.
なお,ホットペッパーには飲食店の他に,美容室やエステ,スクールなども掲載されている.

No.49 郡山仙台線高速バスのその後

郡山仙台間の高速バスの熾烈な戦いについてはNo.27とNo.6でも述べた.その後どうなっているのか,状況をレポートする.
新規参入の富士交通(本社仙台市)が会社更生法を適用してからも高速バスの運行は続けているが,既存バス会社(福島交通・宮城交通・JRバス東北)による本数の増便や回数券の割引の追随攻撃を受けたことにより,乗車客数が伸び悩んでいるようで,新規参入組は当初に比べて本数を激減させており,車内でのお茶のサービス等もなくなっている.料金も往復回数券2,300円で落ち着いてきており,こうなると本数が多い既存3社にお客が流れていくのは当然で,現在では圧倒的に既存3社に軍配が上がっている.仙台駅広瀬通りの宮城交通バス乗り場では,相変わらずハンドマイクを使った案内放送合戦を繰り広げているが,既存3社は3人もの案内係を配置して(もちろんハンドマイク持参),東北各地に発車する高速バスの乗客達をさばいている.新規参入のパートナーである桜交通(本社白河市)も本数を減らしていて,路線がなくなるのも時間の問題であるように思われる.
利用する我々にとっては値下げ競争の結果,仙台に気軽に買い物に行けるようになり,日帰りで充分遊んでくることが可能なので喜ばしい限りであるが,バスが途中でパンクしたり故障して炎上したり,乗務員の過労による居眠り運転などがないよう,安全対策にしわ寄せがこないよう充分にお金を回して欲しいと思うのでありました.

No.48 東京まで一般道で行く

このご時世,少しでもお金を浮かせたい! 東京まで一般道で行くとどうなのか.2人以上の場合,徒歩を除いて最も安く東京に行く方法がこれなのである.郡山市から東京都心までは約250kmあり,食事タイムや休憩時間を入れておおよそ6時間の道中となる.ただひたすら国道4号を南下していくのである.
郡山から須賀川までは4車線(両側)であるが,そこから宇都宮の手前までは白河を除いて2車線の道路となる.ここまでの道のりはバイパスも整備されておらず,スピードも出せずにだらだらと走る感じでとても長く感じられ,那須塩原付近や氏家・矢板付近では大型商店の建ち並ぶ中を走るので,ちょっとした渋滞に巻き込まれる.
宇都宮の手前から4車線の道路となり,新4号バイパスも整備されて小山の南まで信号のほとんどないバイパスが続く.ここでは時速80km(制限速度は60kmですのでお間違いなく.捕まらないギリギリの速度が80kmか?)で快調に飛ばせるので,小山の南まではあっというまに移動することができる.昔は,2車線だったので4車線化の道路整備は着実に進捗していることが伺える.
利根川を渡る手前では再び2車線となるが,用地買収は終わっているようなので,あとは事業が進むのを待つだけであろう.利根川を渡って茨城県にちょっと入るのだが,かつてこの橋を渡るには有料であった.そして,今年オープンしたばかりの道の駅「ごか」(「こが」ではなく「ごか」.古河市ではなく猿島郡五霞町にあるので「ごか」)が左手に現れるので休憩をとるが,郡山東京間の国道4号沿道にある道の駅では唯一のものである.
春日部付近までは2車線であり,バイパスの2車線ではあるがノロノロとなる場合がある.春日部からは4車線となるが建物が建ち並ぶようになり,都会特有の車線の幅が狭い車線となる.僕の場合は途中から右に曲がって,東北自動車道の浦和ICを目差し,国道121号に左折して,鳩ヶ谷・赤羽・王子を走って都心を目差している.
費用は,ガソリン代のみ.燃費はリッター10kmとして,250kmで25リットルのガソリン,1リットル120円とすると片道3,000円となる.ちなみに,今年の夏は2日にわたり,行きと帰りで一般道走行をやったが,次の日はさすがに右肩から背中にかけて筋が張って痛みが残った.さらに,この日から腰痛に悩まされるようになり,長時間運転もほどほどにしないといけない.もう若くない体には,安さの代償にしては大きいものがある.
なお,都心の道路を走る際には,車線が狭いのに加えて,突然右折専用車線になったり,交差点を越えると車線数が変更になっていたりと,道の特性を知らないと予期せぬ事態に遭遇する.慌てずに落ち着いて,左右のサイドミラーを睨みながら安全運転に心がけましょう.

No.47 県内でもっとも高いビッグアイ

「ビッグアイ」とは郡山駅前にそびえ立つ高層ビルで,地上24階建ての高さ約133mの福島県内で最も高いビルディングである.ビル全体の外観が英子文字の「i」になっている.iの頭の点の部分(20~24階)には展望室とスペースパークと呼ばれる宇宙劇場(プラネタリウム)やふれあい科学館があって,展望室は無料で入ることができる.
この複合ビルには,1~5階にはMOLTI(モルティ)と呼ばれる専門店街,6~7階は土日でも住民票や印鑑証明などが発行できる市役所の市民プラザ(これは便利),8~14階は定時制単位制・通信制単位制の福島県立郡山萌世高校,15~19階はオフィスフロアとなっている.郡山駅西口の再開発事業で行われたのであるが,近年の経済不振によってテナントが思うように集まらずに苦心しているようである.
展望台に登ってみると安積平野が一望できて,緑に囲まれた平野であることが実感できる.かつての郡山駅を再現した鉄道模型のジオラマも展示してある.展望台に行くエレベータは3台あるが,そのうちの1台は直行エレベータでちょっとした細工が施されており,扉が閉まると真っ暗になって足下から赤や黄色のランプがピカピカと光り,宇宙空間を思わせるように「ゴー,ゴー」という効果音が流れてくる.ところが,子供に受けようとしてこの演出を行ったのであろうが,小さい子供は怖がってしまい,「帰りは明るいエレベータで下りるから大丈夫よ」などという光景も.また,女子高生などは冷めたもので,「このピカピカって分けわかんなぁ~い」などと言っている.しかし,このエレベータは全国的にも珍しい演出エレベータなので,みなさん,展望台に行くときは,是非とも一番右側の展望台直行エレベータに乗ってみましょう.

No.45 酪王牛乳のカフェオレ

巷で絶大な支持を得ているのが酪王牛乳のカフェオレである.酪王牛乳は福島県酪農協同組合が生産する牛乳のブランドであり,牛乳をはじめ各種乳飲料,ヨーグルト,バターなどを生産している組合である.本部は福島市であるが,工場は郡山市大槻町と会津若松市に存在し,福島県内ではスーパーやコンビニで見かけることのできるポピュラーな牛乳である.郡山市の小学生は大槻工場に社会科見学に行くらしい.なかでも,人気の高い商品が1976(昭和51)年より販売されている「カフェオレ」なのである.
酪王牛乳のカフェオレには2種類ある.生乳50%未満のカフェオレは「ハイ・カフェオレ(1000ml・300ml)」という商品であり,「カフェオレ」よりもよりコーヒー味が強く,こちらは「カフェオレ」とは別商品である.生乳約70%を使用したカフェオレが巷で人気の高い「カフェオレ(500ml・300ml・200ml)」であり,県外に住んでいる人が福島県に戻ってきたときは500mlのカフェオレを買いだめしてしまったり,一度飲んだら他のカフェオレは飲めないという人がいたりと,カフェオレに対する熱い思い入れを語る人は多い.というわけで,早速飲んでみた.この程よいビターな味わいが最高なのであろう.甘すぎず,かといって苦すぎず,一見すると甘ったるいカフェオレを想像してしまうが,このほろ苦さと牛乳のクリーミーさがリピーターを逃さない秘訣の味なのである.

No.44 鈍行で東京へ行くのも悪くはない

郡山から東京へ行くには,時間の早い新幹線,値段の安い高速バスと利用者のニーズに応じて交通機関を選択することができる.お金がないときは高速バスかな,といった考えがとっさに思いつくが,実はJRの鈍行で乗り換えながら東京に行くのもそんなに時間のかかることではない.新幹線が開業する前の東北本線は,仙台や盛岡・青森などへ向かう特急や急行列車が沢山走っていて,鈍行列車は通過待ち合わせのため時間がかかるものであったが,今では特急はほとんど走っておらず,夕方の寝台特急だって数本なので,普通列車のスピードも速くて思ったよりも時間がかからずに東京まで行くことができる.
郡山駅から東京までは直通列車は走っていないので,黒磯駅と宇都宮駅の2回の乗り換えが必要となるが,平成16年10月の時刻改正によって接続時間がよくなって,数分の待ち合わせで乗り換えができるようになり,さらに宇都宮から東京までの宇都宮線では「快速ラビット」との接続になっているので,よりスピーディに東京まで行けるダイヤになっている.さらに日中は湘南新宿ラインの快速との接続になっているので,新宿や渋谷方面にも行きやすくなっている.平成17年12月のダイヤ改正では,若干接続時間に余裕ができた反面,快速列車との接続が悪くなり,東北本線は各駅停車の接続となることが多くなり,時間も若干かかるようになった.それでも,郡山から東京までの所要時間は,概ね4時間といったところであり,高速バスでは約4時間(郡山・新宿間)なので,時間もほぼ互角といったところである.運賃は,郡山-東京都区内で大人片道3,890円(2日間有効の都区内乗り放題がついた東京自由乗車券だと往復7,200円)なので,高速バスの片道4,000円(往復割引だと7,000円)と互角といったところか.運賃も所要時間も高速バスとあまり変わらないのである.また,宇都宮から東京まではグリーン車が併設されている場合もあり,グリーン料金は事前購入のホリデー(土日)料金で750円(車内購入だと1,000円)なので,東京近郊で混雑しているときはグリーン車を使用してしまう手もある.
鈍行列車は,長距離を乗り通す人が少なくていずれ座れるので,壁際に座ってしまえば足を伸ばしてぐっすり眠っていくことも可能であり,ちょうど1時間程度の乗車ごとに乗り換えがあるので,気分転換を図るのにもちょうどよい.ただ,冬期間の黒磯から東京側の電車は非常に寒い(黒磯から以北の東北本線は逆に暖房が効き過ぎていて熱い!)ので,冬はやめといたほうがよい.また,乗り換え時間が少ないので,もたもたしていると乗り遅れるので,乗換駅では注意が必要である.列車にはトイレもついている(恐らく綺麗とは言えないと思うが・・・)ので心配はない.最近の普通列車は首都圏の通勤電車で見られるロングシートタイプが多くなっているが,黒磯以南では東京側の2両分のみはクロスシート(4人のボックスタイプ)が復活してきているので,のんびり景色を眺めながら行くのも悪くはない.

No.43 フルーツバー「AOKI」のフレッシュジュース

食べ物の話題を続けてもうひとつ.果物好きな僕としては是非紹介しておきたい.JR郡山駅の駅ビル・エスパル改札口(ビックアイ側の3階にある出口)を出た左手コンコース途中に,果物のフレッシュジュースを販売するフルーツバーAOKIがオープンした.この店は,郡山駅前のアーケード内で青果店を開いている「フルーツショップ青木(フルーツショップ青木のHPではないが,その店をインタビューしたときの様子を紹介している)」が経営している店で,同じくフルーツショップ青木が経営しているフルーツタルト「ル・ヴェルジェ」も併設して店をオープンさせた.青木のフルーツといえば,郡山では高級フルーツの代名詞となっており,「福島版千疋屋」といったところか.最近はフルーツタルトの方が有名にもなっている.
ここのフレッシュジュースは濃縮還元液や食品添加物などをいっさい使わず,甘さもフルーツシュガー(果糖)のみというこだわりの味で,果肉がごろごろとジュースの中に残っているので,キウイジュースなどは口径の大きいストローで飲むようになっている.ソフトクリームやフルーツタルトも売っていて店内には机とイスが置かれているので,その場で食べることも可能である.フレッシュジュースというと,果肉が細かくミキサーで砕かれているものをイメージしてしまうが,ここのは果肉が大きいまま残っているのと,砂糖の不自然な甘さではなくて自然の甘さなので,果物をそのまま食べている感覚で飲むことのできるフレッシュジュースである(僕が飲んだのはキウイジュース).こちらも,モーニングのヨーグルトと併せてお試しあれ.ちなみに,青木のフルーツバーは,県内ではうすい百貨店や郡山モール・郡山ジャスコに,仙台では長町モールに,そして東京のLIVINOZ大泉店・光が丘店などにも出店しているようである.福島県内の本物志向のお店がどんどん全国区になっていくことは嬉しい限りである.

No.42 「モーニング」のヨーグルト

「モーニング」という名前の郡山市安積町に本社(工場)のあるヨーグルト専門店がある.メロンやイチゴなど季節の生のフルーツを混ぜ込んでいるヨーグルトなどを量り売りで販売しており,若い女性をはじめヘルシー志向のブームもあって人気が高く,オシャレな店である.郡山市内在住の女性でモーニングのヨーグルトを知らない人はいないだろう.20年ほど前に一人のお母さんがヨーグルトのデザートを作ったのが始まりで,最初は小さなお店を開いていた.ヨーグルトはすべて手作りで,あだたら高原で育ったホルスタインの牛乳を用いて作られている.現在は郡山市内に8店舗(駅前モルティー,モール,安積町の工場直売など),いわき市に1店舗を展開しているが,関東・首都圏の人から「関東方面では開店しないのですか」といった問い合わせが多いらしく,3月より茨城県つくば市に初の県外店をオープンさせたところである.楽天市場においてWEB通販も開始された.
ヨーグルトはいろいろな種類が売られており,僕のお気に入りは大きな果実とナタデココの入ったイチゴヨーグルトとメロンヨーグルトである.甘すぎず,酸っぱすぎず,フルーツの大きな果肉とヨーグルトそしてナタデココのコリコリ感が程よく混ざっていて非常においしい.プレーンヨーグルトも砂糖入りと砂糖なしがあり,お好みのヨーグルトをショーケースを見ながら選ぶことができ,グラム単位の量り売りで容器に入れて売ってくれる.郡山駅に立ち寄った際は,駅前を出た右手のビックアイ(福島県で一番高い建物)の1階に店舗を開いているので,立ち寄って食べてみることをお勧めする.

No.41 格安高速バス登場で郡山-東京片道2000円!

ついに桜交通が東京までの格安高速バスを催行することになった.なんと郡山-東京間で片道2000円(福島-東京間は2500円.大人子供同額)である.この高速バスは,運行上は募集型企画旅行取引による主催旅行で,(株)さくら観光が主催するツアー(路線バスではなく貸切バス)ということになる.正確には「高速道路を走行するツアーバス」を略して「高速バス」といったところだろうか.全国的に見ても東京・大阪間や東京・仙台間などでも同じような観光バス専用会社による運行が行われ始めてきている.
申し込みはインターネットか電話申し込みとなってiおり,6月からは1日2往復の体制となった(時刻表などが随時変更しているので,その時の情報を確認したほうがよい).乗車券類などの発券は行っていない.また,バス乗り場もバス停などがあるわけではなく,何の案内板もないので不安になってしまうが,路線バスの扱いではなくツアーバスなので,道路占用許可などを役所に申請しなければならないバス停設置などは行わないと言ったところだろう.取消料は,既存の福島交通やJRバスなどと違って,旅行ツアーの取消料が適用される.前日では40%,当日では50%の手数料が取られるが,もともとの運賃が安いのでたいした額にはならない.既存の高速バスに乗り慣れていると,丁寧な車内案内がなくて不親切だな,のりばが分からなくて不安だな,トイレが付いていないな,などと思ってしまうが,ここは格安であるということを念頭において,乗客自身がしっかりと意識し納得(というか妥協)することが必要であろう.東京駅から郡山駅までは,時刻表では約4時間となっている(途中休憩2回ある)が,東京駅を出てすぐの箱崎ランプから首都高にのってしまうので,すいていれば約3時間30分程度でついてしまう.郡山駅まで直行するが須賀川インターを利用している.
現在のところ,東京では東京駅八重洲口の横断歩道を渡ったところにバス集合場所があるのだが(6月中旬から鍛冶橋駐車場に変更済み),そこには既存バスの千葉方面行きの高速バスのりばがあって,そこの案内係のひとが桜交通などの他社のバスが止まらないように,目を光らせていた.なかなか駐車スペースがなくて路上駐車や交通量の多い現在の場所で乗降させるのは大変だと思われるので,土日には交通量も少なくなる丸の内口のオフィス街のどこかの道路脇に乗降場所を変更したほうがよいのではないかと思った.多少,駅から歩いてもこの格安値段なので乗客も納得するはずである.なにしろ既存の高速バスの約半額,新幹線の約1/4の値段なわけなので.あまり,既存のバス会社や周辺関係者と敵対的関係にならずにこの格安高速バスを続けて欲しいと願うのでありました.なお,既存バス他会社の人に「桜交通の郡山行きのりばはここですか?」などといった質問は避けましょう.トヨタの営業マンに向かって「ホンダのフィットを買いたいのですが」と聞いているのと同じことになるので.のりばはインターネットの地図画面を印刷して,自分のことは自分で理解するようにするほうがよい.格安高速バスはある程度の自覚をして利用すべし!!

(このページは2005年に掲載したものです)

金沢・能登半島の旅1[金沢編]

金沢は人口約45万人,新潟と並んで北陸を代表する都市である.前田利家が加賀百万石の基礎を築き,城下町として街の繁栄を続けてきたことから,金沢には独特の文化が息づいている.日本再発見の旅として,北陸金沢と能登半島をぶらり旅してみた.

(旅行年月:2005年11月)


ほくほく線で金沢へ

東北から金沢へいくには,仙台空港から小松空港まで飛行機で移動する方法と,新幹線を利用して鉄道で移動する方法がある.JRのびゅうプラザで販売している宿泊セットプランを利用すれば,本数の多い新幹線を利用して手頃な価格で金沢に行くことができる.
東北新幹線で大宮まで行き,上越新幹線に乗り換えて越後湯沢へ.さらに特急はくたか号に乗り換えて,郡山駅から約5時間の道のりである.

越後湯沢からは特急はくたか号に乗って金沢へと向かう.直江津までは,ほくほく線という第3セクターの路線を走っていくので,その名にちなんだ「ほくほく弁当」を買って食べた.小千谷産コシヒカリを100%使用しているとのこと.

金沢駅前は整備されて,近代的な空間となった.鳥居のモニュメントとガラスの天井がマッチするかどうかは意見の分かれるところ.
金沢駅前は栄えておらず,中心部は香林坊,夜の繁華街は片町周辺となる.バスで10分程度.

兼六園・金沢城公園

金沢城と兼六園の間にある百間堀跡地.右手が金沢城側であり,写真では木々に遮られていて見えづらいが,高く積み上げられた石垣がすごくて見事.さすが金沢といったところ.

兼六園は,加賀藩5代藩主前田綱紀が庭を造り,13代藩主斉泰が完成させた庭園である.後楽園,偕楽園と並ぶ日本三名園のひとつで,庭園美・造園美はみごと.是非訪れておきたい名所である.

水の流れる風景

せせらぎの風景

冬の風物詩「雪つり」が始まった

金沢城公園・近江町市場・浅野川

金沢城跡地の金沢城公園.数年前までは金沢大学キャンパスであったが,今は移転しており,2001年に菱櫓・五十間長屋などを復元した.

金沢市民の台所して賑わう近江町市場.午後なので,ほとんどの店が閉まっていた.歴史は古く,享保6年(1721年)に各地の市場が集められて今のような形態になったとか.

市内を流れる浅野川.黒の瓦屋根と街路樹の配列と川面の広々とした空間が心地よい.ひがし茶屋街付近の橋場町.

ひがし茶屋街

ひがし茶屋街
かつて遊郭のあった花街で,格子戸のある家が今でも残る風情ある街が連なっている.

「志摩」
文政3年(1820年)に建てられた,国指定重要文化財に指定されている貴重な建物.2階が客間となっていたところで,入館料を払えば2階まであがることができる.築180年を経過した貴重な建物なので,是非入場したほうがよい.建物内の狭い空間が,なんとも懐古を体感できてよい.

「志摩」の中庭.
典型的な茶屋のお庭だそうである.

控えの間の襖が開くと,そこが演舞の場となっており,舞や三弦などの遊芸が披露されていた.

「懐華楼(旧越濱)」
こちらは文政3年(1820年)に建てられた旧越濱を修復して,茶屋を残した建物で,金沢市指定保存建造物に指定されている.お抹茶を味わうこともできる.

懐華楼の床の間.壁や柱は漆で塗られ,「色気」が感じられる空間が演出されている.

路地裏の風景

金沢周遊はレトロバスで

金沢市内には4ルートの小さな周遊バスが走っているが,観光で回るのなら,北陸鉄道が運行している「金沢周遊バス」がお奨め.15分間隔で,1回200円,1日乗車券は500円で購入できる.

金沢・能登半島の旅2[能登半島編]

能登半島は思ったよりも奥が深い.文化的にも奥深いが,地理的にも奥が深いのである.金沢から和倉温泉まで特急で1時間,最北端の珠洲市までだと約150kmもある.和倉温泉駅でレンタカーを借りて,能登半島をグルッと1周して戻ってきたが,それだけで1日を費やしてしまった.能登半島の旅は,余裕を持った行程を組みたい.

和倉温泉

和倉温泉の歴史は古く,約1200年前に開湯したと言われている.前田利家が城を築いて港町として栄えてきた七尾市に位置している.泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で,効用は多岐にわたる.飲用の効用としては,慢性消化器病,慢性便秘だという.うがいでは,慢性気管支炎,咽喉炎.
写真は,和倉温泉の源泉が湧き出している弁天崎公園の飲泉所.

弁天崎公園にある第5号源泉.

ここで湧き出た温泉が,各旅館へ配湯されている.

これが噂の「加賀屋」.おもてなしの心を大切にする名旅館で,いつもNo.1にランクインされている.1泊3万円以上はする.いつかは泊まってみたいが今回は見送った.すでに予約で満員であった.

泊まった宿は,おだやかな七尾湾を一望できる展望や大露天風呂こそない旅館だったが,その分料理が大変においしく,源泉かけながしの温泉風呂で,大満足だった.
ずわいがに,刺身,ふぐの唐揚げ,かきの茶碗蒸し,松茸の和え物,さばの塩焼き・・・.ごちそうさまでした.

和倉温泉 旅亭「はまなす」インターネット楽天で予約可.1泊2食付きで14,000円程度.

輪島の朝市

朝8時~12時まで行われている.もともとは,地元の漁師や海士さんが捕ったものをゴザなどを敷いて商店街の店先で売っていたもので,地元の住民のための朝市であった.その売上金で商店街の店で買い物をするといった経済循環が成り立っていた.近年の郊外型大型店舗の出現により,地元住民よりも観光客の方が多く目に付く朝市であるが,賑わいがあって活気がある.一時は警察からの道路使用許可の関係もあって歴史ある朝市が中断していたが,地元住民の熱意で復活した朝市でもある.

商店街の店舗前の公道で,店を広げて売りさばく.輪島朝市組合で道路使用許可を取っているという.

干物も売っている.上からぶら下がっている小さな長方形の紙が営業の許可証.

輪島といえば輪島塗.

白米の千枚田・曽々木海岸

日本海に面して,小さな階段状の棚田が続く千枚田.実際には2000枚くらいあるという.まんが日本昔話に出てきそうな風景である.関係ない話だが,この周辺は地滑りが激しい地帯だという.

能登半島北側の沿岸を走る.美しい海岸線と穏やかな日本海が広がる.ドライブには最高である.

曽々木海岸では,奇岩奇石が約2kmにわたって続いている.

曽々木海岸.最北端の禄剛崎灯台も近い.

禄剛崎灯台(能登半島最北端)

灯台ふもとの店で食べた「さざえ丼」.このあたりではよく捕れるとか.地元の海士さんが捕ってくるらしい.コリコリしてボリューム満点だった.

能登半島最北端・禄剛崎灯台

青い穏やかな日本海が広がっていた.ロシア方面を眺める.

この禄剛崎灯台のある集落名は「狼煙」と書いて,「のろし」と読む.

恋路海岸

見附島のあたりから恋路海岸にかけては,えんむすビーチと呼ばれており,ハート型の幸せの鐘も設置されている.ロマンチックな海岸である.

和倉温泉駅に戻ってきたのは,夕方16時半頃であった.17時の特急で金沢へと向かった.能登半島は1日かかるドライブコースである.

東京モーターショー(幕張メッセ)【東京考察#183】

Tokyo Motor Show (Makuhari Messe)


モーターショー入口

 


 幕張メッセは,東京と成田空港とのほぼ中間の千葉県に位置する,敷地面積約21万m2の複合コンベンション施設である.平成元年にオープンした.「国際展示場」「国際会議場」「幕張イベントホール」の3施設で構成され,6,000台の駐車場を完備している.東京駅からJR京葉線で約30分(快速)の距離にある.
そもそも幕張メッセのある地区は,「幕張新都心」として開発の進められているところで,かつては浅瀬の干潟であった湾岸地が高層ビルの林立する国際業務都市として機能するようになった.幕張メッセ以外にも,業務研究,教育機関,ホテル,商業地,千葉マリンスタジアム(ロッテの本拠地),居住エリアなどの機能が配置されており,近未来的な地区として発展している.
東京モーターショーはかつて晴海見本市会場で行われていた.しかし会場が手狭になったということで,幕張メッセのオープンこけら落としイベントとして平成元年に行われて以来,幕張メッセの一大イベントとして毎回開催されている.モーターショーが幕張メッセの知名度を一気に高めているのも事実であり,平成8年にお台場の東京ビッグサイトがオープンしたときにモーターショーの移転話があったが,幕張メッセ側も展示場の増設を行って猛反対した結果,現在でも東京モーターショーは幕張メッセで開催され続けている.
そんな第39回東京モーターショーが2005年11月6日まで開催されていた.その模様をお伝えしたい.「東京考察」も都内だけにとどまらず,東京と名の付くもの,東京に深く関わりのある場所等については,近隣県でも掲載することにした.今号が千葉県進出第1号となる.

(第40回東京モーターショー 2007は,2007年10月26日(金)から11月11日(日)までの17日間(一般公開は10月27日(土)から),千葉市・幕張メッセで開催されています)


電車の中吊りにも東京モーターショーの広告が

「北ホール」は二輪車と部品の展示ブース
バイクにまたがる子供

ついつい撮ってしまったこのマーク
ハーレーダビッドソン

コンパニオンが目的という人も多い

部品メーカーの展示
ボディーをスケルトンにして,展示会社の部品を色で示している.

1970年代の日産スカイラインGT-R

「カロッツェリア」展示
イタリア語でデザイン工房の意だとか.
デザイン重視の車である.

サリーン社(米)によるスポーツカー 「S7ツインターボ」
お値段は,89,250,000円(消費税込み)!!

ホンダの「W・O・W」
愛犬と暮らす快適なカーライフを提案する車だとか.
世界初出品の車である.

トヨタの「レクサス」 高級車路線である

トヨタ「VOXY」のウェルキャブ・サイドリフトアップシート車
福祉車両のリフトアップを体験することができる.
 
愛知万博で活躍した燃料電池バス

燃料電池バスとは,水素と酸素の化学反応によって電気を発生させて,その電気を充電させることにより,モーターで走る電気自動車である.
モーターショーの試乗では一気に50km/hまで加速するサービス付きで,開発を行った関係者の会社の人が案内をしながら,周囲を10分程度走って戻ってくる.まるで地下鉄に乗っているような感覚でとても静かであった.排出されるガスは「水」のみ.究極の自動車である.

排出されるのは「水」のみ.

マツダの「先駆」
日本名を車名にした車である
マツダのブースに行くと,「ずん,ずん,ずん,走る喜び~」というCMソングが流れ
周りの人たちも,「ずん,ずん,ずん」と口ずさんでいたのが印象的.
実は「ずん,ずん,ずん」と聞こえる部分は,
「Zoom(ズーム)-Zoom-Zoom」と歌っている.曲名もそのものずばり.

西ホールはこんな感じ.
とにかく人出がすごい.

なんと言っても,最も人混みの凄かったのは,日産の「GT-Rプロト」
見よ,この光景を.何かオーラを感じる崇拝的な光景である.
この日の入場者数,146,000人.
 
幕張メッセは,幕張新都心の中にある

今年度優勝したロッテの本拠地「千葉マリーンスタジアム」も
幕張メッセの隣りにある

幕張メッセ中央ホールゲート

白河ラーメンと白河周辺(ラーメン編)

「白河」は,みちのく東北の玄関口として栃木県と接する,福島県中通りの最南に位置している街である.標高が高いため,福島県内でも寒い地域であり,一番南に位置していながら桜の開花が遅い地域でもある.そんな白河でにわかにブームとなっているのが「白河ラーメン」である.喜多方ラーメンの爆発的ヒットに目をつけた,全国各地のご当地ラーメンが次々と名乗りを上げる中で,白河も負けじとラーメンによる町おこしを行っている.今年(H17)で2回目となる「全国ラーメンフェスティバル in白河」の開催の模様とともに,白河ラーメンと白河周辺の見所を紹介したい.


いきなり紹介してしまおう.これが「白河ラーメン」(写真はチャーシュー麺).那須連山からの雪解け水を使用した製麺が旨さのポイントだとか.喜多方ラーメン同様に縮れ麺であるが,喜多方と比べると麺の太さが細い.市内には約90軒のラーメン店があり,観光案内所などではラーメンマップを作っているので,マップ片手に探してみるのもいい.

ちなみにこの店の名物は白河ラーメンの他に,ジャンボオムライスがある.1日限定5食のみ.

店内の壁には有名人やレポーターのサインが沢山貼られている.(この画像の人は有名人ではありません.一般人です.)

◆◆あすなろ食堂◆◆白河旭高校前(旧白河女子高前)


今年(H17)で2回目となる全国ラーメンフェスティバル.地元5店舗を含む全国13店舗のラーメンを,1杯500円で味わうことが出来る.

希望のラーメン店のチケットを買って並ぶ.一般チケットと時間指定チケットがある.どれも500円均一で手数料なしで払戻しも可能.一番並んでいたのは,カップラーメンにもなっている札幌市の「すみれ」だった.

フェスティバル開催時には仙台からの臨時列車も運転される.

地元物産の展示販売も行っていた.

こちらは「そば打ち」の実演.

各ラーメン店舗のブースでラーメンを買ったら,中央のテーブルで食べる.セルフサービス式.

白河ラーメンと白河周辺(史跡編)

小峰城跡

江戸時代の初代藩主・丹羽長重公が完成させた梯郭式の平山城.戊辰の役で焼失した.平成3年に三重櫓,平成6年に前御門が復元された.

白河駅ホームからも見えるが,これは復元された三重櫓であり,小峰城ではない.小峰城は復元されていない.

本丸御殿跡.
小峰城跡地は石碑が置いてあるのみ.

白河市街地

三重櫓の中は,急な階段で登ることが出来る.

南湖公園

白河藩主・松平定信公が1801年に水利開発等のために築造した回遊式自然庭園である.南湖という名は,城の南の湖という意味だという.日本最古の公園であり,日本で最初に周辺整備を行った貯水池としても知られている.

小粒の「南湖だんご」が有名

オシャレな洋菓子店や喫茶店がある.ちょっとしたデートスポット!

ボートにも乗れる.

白河の関跡

勿来の関(いわき市),念珠ヶ関(山形県西田川郡)とともに奥州三古関のひとつに数えられている.蝦夷の南下を防ぐ関として五世紀に設置されたが,廃止されてからは芭蕉をはじめとする歌人たちの枕詞としてロマンを誘うようになった.

無料のボランティアガイドが案内をしてくれる.

※白河観光協会発行の「みちのくの玄関・白河百景」パンフレットを参考にして作成しています.

新宿御苑【東京考察#182】

Shinjuku Gyoen National Garden


新宿御苑内


 新宿御苑の始まりは天正18(1590)年に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した時,譜代の家臣であった内藤清成に与えた江戸屋敷の一部である.その後,皇室の庭園となっていた時期を得て,戦後は厚生省(現在は環境庁)所管の公園として一般に開放されることになったものである.
広々とした庭園内は家族連れやカップルがひとときの緑の安らぎをもとめて散策しており,都心のなかのオープンスペースとして貴重な空間である.大きな一眼レフカメラを構えたアマチュアカメラマンの姿も見かける.ちょっと時間があるときに,新宿の喧噪から離れてぶらっと立ち寄ってみるのもよい.新宿御苑内では皇室の紋章として用いられている「菊」の栽培も行われ,毎年11月になると菊花壇展が行われている.

新宿御苑新宿門
現在入れるゲートは,「新宿門」「千駄ヶ谷門」「大木戸門」の3カ所のみ

入場は大人200円
さすがは環境省所管の公園,チケットは回収と再利用が可能な磁気式を用いている

広々とした芝生

茶室もある.700円で立札席の抹茶を楽しめる.

日本庭園の中にそびえ立つNTTドコモビル
日本文化とニューヨークのような高層ビルとのシンメトリーが面白い

美しく剪定・管理されている

浮遊植物で覆われた池

家族で・・・

プラタナス並木

歴史の古い温室

スカイバス東京ツアー(オープンバス観光)【東京考察#181】

SKY BUS TOKYO TOUR (The open bus sightseeing)

ドイツ製のオープンバス

バスのりば

 


 ロンドンやパリなどに行くと屋根のない2階建てバスのツアーバスを見かけることができるが,東京にもこのオープンバスが走っている.東京駅丸の内南口から歩いて数分のところにチケット売り場とバス乗り場があり(丸ビルとなりの三菱ビル前),皇居をぐるりとまわり,国会議事堂,霞ヶ関,銀座を走り,約45分かけて再び東京駅に戻ってくるルートを走る.大人1,500円で,午前10時から午後6時までの毎時1時間ごとの出発となっている.屋根なしオープンということもあり運行当初は4月から10月までとなっていたが,現在は通年運行となっている.外国人観光客のために,英語・中国語・韓国語によるマルチランゲージシステム(つまり無線付きのイヤホンを貸し出す)も行われている.
なかなかこのオープンバスのツアーは面白い.高層ビルが建ち並ぶ東京をバスの中から見上げて眺めるのも楽しいものである.また,皇居の広々とした空間と,緑の街路樹の中を快走するのも爽快である.最後には,バスの高さギリギリ(3.8m)のJR線ガード下をくぐり抜け,スリルも味わうことができる.道を歩く人とバスの乗客達が手を振って,お互いコミュニケーションをとる光景も見られ,非日常の楽しい連帯感を味わうこともできる.なお,運行は「はとバス」ではなく,「日の丸リムジン」で行っているのでお間違いなく.はとバスの窓口に行ってもチケットは買えません.

チケット売り場(三菱ビル1階にある)

チケットを買うと,うちわとマップがもらえる

外国人観光客も多い 係員さんは浴衣を着ている

オープンバス2階席

ガイドさんも浴衣で案内

大手町のビル街 読売新聞本社前

皇居の中を走る緑のトンネルを快走する

東京FM (半蔵門)

皇居をパチリ

国土交通省 (霞ヶ関)

国会議事堂を真正面に見て

銀座4丁目交差点を曲がるバス(動画)


銀座の中央通り 歩行者天国の時は通らない

八重洲口のビル群
近年のビルはガラスばっかり

丸の内口赤煉瓦駅舎

JRの会津ディスティネーションキャンペーン【東京考察#180】

Aizu Area campaign of JR


ポスター


 会津ディスティネーションキャンペーンとは,会津地方の自治体や地元観光関係者とJRグループが全国で展開している観光キャンペーンで,今年の夏は福島県の会津地方が取り上げられている.京都市をのぞいて県単位で行われてきたキャンペーンであるが,今回は「会津地域限定」で行われている.駅構内のあちこちに会津へのキャンペーンポスターが貼られ,車内には広告が掲載され,ちょっとした会津ブーム(?)が巻き起こっている.まぁ,福島県会津生まれの僕として,ちょっと会津のことを取り上げてみた次第である.是非,会津へおいでください.城下町の若松,ラーメンの喜多方,湖と自然の猪苗代・裏磐梯,千円札の肖像野口英世の出身地・・・,と盛りだくさんでお待ちしております.

駅構内にはポスターが貼られている

夏の裏磐梯も最高である

鶴ヶ城のポスター
毎年9月後半の連休は会津秋まつりが開催される

赤いのが会津のパンフレット

吉永小百合とツーショットの会津ポスター

 

 

GIOSK・ジオスク【東京考察#179】

The kiosk + Giants shop


GIOSK


 キオスク(KIOSK)とジャイアンツショップ(GIANTS SHOP)を混ぜ合わせたもの,それが「GIOSK・ジオスク」なのである.東京駅の八重洲口改札の手前駅構内に存在しており,キオスクでもあるので新聞やガム・週刊誌などの商品ももちろんならべてある.その中に東京読売巨人軍のグッズも売っているのである.駅構内でひときわ目立つオレンジ色の店舗なので,すぐに「これだ!」と発見することができるだろう.ちなみに,キオスクではこのように企業と広告協賛を結んでラッピング広告を行ってアンテナショップとしているところがいくつかあり,田町駅には森永商品やグッズを売っている「キョロスク」,新宿駅には「湖池屋KIOスコーン(こいけやキオスコーン)」(期間限定:平成17年10月31日まで),東京駅八重洲北口にはKIOSK de Meiji「チョコスク」などがある.都内を歩いて見つけてみるのも楽しい.

2007年時点で,すでに閉店している.


GIANTSグッズは左側

店の前にはジャイアンツ戦のカレンダー

横から眺めてみると

東京駅八重洲地下街【東京考察#178】

The Tokyo station Yaesu basement shopping district


メインアベニュー


 東京駅の地上に降り立つとオフィスビルばかりで手頃な商店が少ない感じがする.実は,地下に大々的に商業施設が広がっているのである.八重洲地下街は日本最大級の地下街で,レストラン・薬局・靴屋・服屋・郵便局・本屋・土産物屋とありとあらゆる商店が建ち並んでいる.オープンして40年が経過した.とにかく,東京駅でちょっとした買い物や飲食をしたいときは,迷わず八重洲口の地下街へ直行するとよい.

レストランの一覧表 昼時には人だかりができる

広い地下街には,通りごとに名前が付けられている

同じ景色なので地図を見ながら移動しないと迷う

東京駅から直結している

こちらはレモンロード

つくばエクスプレス開業4日前の秋葉原駅【東京考察#177】

Akihabara station before 4 days of Tsukuba Express practicing


生まれ変わった秋葉原駅東側


 平成17年8月24日,つくばエクスプレスが開業した.つくばエクスプレスは,東京(秋葉原)とつくば学園都市(延長58.3km)とを結ぶもので,首都圏新都市鉄道株式会社の第三セクターが運営している.構想から約20年の歳月を要し,常磐線の混雑緩和等を目指して開通したものである.つくば学園都市には国の研究機関が集まっており,今までは東京駅八重洲口から10分おきぐらいにでている高速バスがメインの交通機関だったので,この開通で大変便利になった.つくばといえば「筑波万博」が思い出される.もう20年も前のことであるが,中学校で社会科見学として行ったものであった.
開通4日前に秋葉原駅に行ってみると,定期券の前売りということで駅入口までが開放されていた.というわけで,その開通4日前の模様でお伝えする.

この入口だけが開放されていた

エスカレータを降りると,発車式の準備が行われていた.

奥には式典会場のイスが見える

駅前にはヨドバシカメラが9月末にオープンする予定

駅前広場も整備されバス停はこちらに移される
背後のビルは電気街側の再開発
 
電気街口(西側)も変わりつつある.建設の進むITセンター

でも,駅そのものの雑然とした感じは変わりない

電気街では垂れ幕を作って歓迎ムード

 その後,9月16日にヨドバシカメラAKIBA店がでっかくオープンした.その模様をお送りする.ヨドバシカメラの秋葉原進出は,いままでオタクの街に変貌してしまった秋葉原に再び多様な世代の客層を呼び戻し,既設の電気街との相乗効果による新たなIT・電気街としての位置づけが期待されている.

垂れ幕もさがり大きなビルとしてオープン レストランや書籍もある

とにかく凄い人である

つい1ヶ月前までは人通りがなかったのに
突然の賑わいようである

ヨドバシカメラ 1階前

 

代官山の点景【東京考察#176】

The staffage in Daikanyama


路地裏的な街並みにオシャレな店がある


 オシャレな店が路地裏的な街並みの中に建ち並んでいるのが代官山である.下北沢や自由が丘と街の形体は似ている.人間の尺度にあったヒューマンスケールの6m道路の脇に,個人ブティックなどがポツポツと点在しているところに,代官山の迷宮的な魅力がある.

ブティックなどが並ぶ

こういう坂道が突然出てくるとなんだか楽しい

マンションの1階もこんな感じに
 
楽しい路地裏

なんか突然ジャパニーズ!?
 
代官山といえば,同潤会代官山アパートであった.
今,その跡地には「代官山アドレス」の再開発ビルが建っている

ちょっとコーヒーでも

東急東横線代官山駅

駅構内に「コスメキッチン」がある

駅前をでると「Calvin Klein」が.

ゲルマニウム温浴

何ですか,これ?

ハチ公バス(渋谷区コミュニティーバス)【東京考察#175】

Hachiko bus (Shibuya Ward community bus)


可愛らしい「ハチ公バス」


 渋谷区役所が地域の裏路地的な道路を結ぶバスとして,平成15年3月末からコミュニティーバス(通称「ハチ公バス」)を2ルート走らせている.恵比寿・代官山方面ルートの循環バスは「夕やけこやけルート」と呼ばれ,こちらの運行は東急トランセが行っている.コミュニティーバスは,今までの路線バスではバス停の距離が遠すぎて不便だけど歩くにはちょっと時間がかかるといった地域のニーズをカバーするもので,地域のお年寄りや子供などに利用しやすいよう配慮がされており,運賃100円(ワンコイン)となっているのも手軽に乗れるようにと設定されているものである.運行ルートは,渋谷区役所前を起点として,恵比寿駅・恵比寿ガーデンプレイス・代官山駅をぐるりと「8の字」にまわる循環バスで,途中の交わる点である恵比寿区民施設停留所(8の字の真ん中にあたるところ)では,乗り換え券をもらって乗り換えることができる.バスは小さくて可愛らしい忠犬ハチ公をデザインしたもので,バス1台がやっと通れるような狭い道を右に左に曲がりながら走っていき,まだ真新しいからかバスが通過すると子供達が振り返っている.

低床式バスで乗り降りも楽にできる

小さなバスである

車内の様子

代官山の街中を走るハチ公バス

NHKスタジオパーク【東京考察#174】

The NHK studio park(At Shibuya Ward Jinnan)


渋谷のNHK放送センター


 NHKは「日本放送協会」といい,受信料でまかなわれている公共放送である.NHKには,国民の生命・財産を守り,公共の福祉,文化の向上に貢献するという使命があり,地震や台風など緊急時をはじめとした信頼性の高いニュース,人々の心や暮らしを豊かにする質の高い番組,障害のある方や高齢者の方に向けたきめ細かな放送サービスを行うこととしている.そのような公共性の高い放送局であることから,放送法第32条第1項では「NHKの放送を受信できる受信機を設置した者は、NHKと受信契約をしなければならない」と定められており,政府や企業などの特定のスポンサーに頼ることのない「財政の自立」が必要となることからコマーシャルを行うことを禁止し,受信料で運営することを決めている.(HNKホームページより抜粋) 近年の不祥事によりNHK受信料の不払いが増えているようだが,正確な情報を伝える公共性の高い放送局を維持していくためには,受信料の徴収はやむを得ないことである.
さて,そんな渋谷のNHKには,一般公開されている「スタジオパーク」という見学コースがある.さすがはNHKといった感じの展示内容となっており,デジタル放送技術の説明や,ニュース映像のスタジオ体験,ドラマでの撮影風景など,お台場のフジテレビの軽いノリとはまた違ったNHK独特の雰囲気で放送局を堪能することができる.見学が終わったら,「レストランスタジオカフェ」で特別定食を食べるとまた面白い.入場料が大人200円,高校生150円,中学生以下は無料というのも良心的な設定である(受信料を払っているのだから当然か?).障害者は無料となる.

まずは「ウエルカムスタジオ」で
ハイビジョンの大画面に自分たちの姿が映し出される.

自分の姿をカメラで撮ってくれる

2011年には今のアナログ波の放送は中止され全てがデジタル放送となる.
その仕組みなどわかりやすく展示されている.

大河ドラマ「義経」コーナー

体験スタジオQでは,実際のニュース原稿を読むアナウンサー体験や
お天気キャスター体験をすることができる.

お天気キャスターを体験している小学生

今話題の韓国ドラマコーナーもある.

4つのスタジオを見学することができる.
ここから先は撮影禁止である.
ちょうど朝の連続テレビ小説「ファイト」の撮影をやっていて,
駒乃屋で緒方直人と酒井法子が並んで3人目の赤ちゃんを抱いていた.
すごいのは,リハーサル中の3つのカメラの映像を全てノーカットで流していること.
ここにくれば,リハも含めた配役達の素顔の表情を見ることが出来る.
 
出口のところにある「スタジオカフェ」
1日限定30食の「義経御膳」「静御膳」「ファイト御膳」がお奨め.
ご当地の名産食品をならべている御膳.

これは「静御膳」 1,280円也.
正直言ってうまかった!

渋谷駅からは直通の循環バスが走っている.
大人150円

飛鳥山公園のあじさい(飛鳥の小径)【東京考察#173】

The hydrangea at Asukayama park


飛鳥の小径


 「あじさい」とは,ユキノシタ科の落葉低木で花弁はとても小さく,花びらのように見えるのはがく片と呼ばれる部分で,それが球状の青紫色の花房をつけているものである.漢字では「紫陽花」と書く.北区の飛鳥山公園のJR線路脇(別名「飛鳥の小径」と呼ばれる)には,梅雨時になると色々な種類のあじさいを眺めることができ,梅雨時の風物詩となっている.

飛鳥の小径で見られるあじさいの種類

あじさいにも色々な種類がある.

カメラを向ける人も多い

JR線の線路脇にあじさいの小径が続く
 
まっすぐ歩くと,飲食街「さくら新道」へ

東京国際フォーラム【東京考察#172】

Tokyo International Forum


ガラス棟・会議室


 東京国際フォーラムは,現在は西新宿に移転した都庁の跡地に建てられた国際的なコンベンションセンターであり,大小7つのホールと33の会議室があるガラス棟,展示ホール,ギャラリーなどを備えている.1997年1月にオープンした.設計は,日本初の国際設計コンペによって行われ,50カ国395点の作品の中からアメリカ人建築家ラファエル・ヴィニオリ氏の設計が選ばれた.3600枚のガラスを用いたガラス棟が大きな特徴で,全長210m,地下1階から地上7階まで吹き抜けになったガラス空間は圧巻させられるものがある.また,ガラス棟の中空にはスロープ・ブリッジが設けられていて,ちょっとした空間歩行を味わうことができる.が,一歩足を踏み出すと足がすくわれる感じがして,高所恐怖症の人にはちょっと歩けない散歩ルートであろう.
レストランや相田みつを美術館などもあるので,銀座や有楽町に来たついでに,ブラッと立ち寄ってみるのも面白い.
ちなみに,会議室約50m2の午後1~5時までの4時間利用で約25,000円である.あの立地条件の良さを考えれば,ホテルなどに比べるとリーズナブルな値段である.施設の運営管理は,東京都が51%株主として出資している(株)東京国際フォーラムが行っている.利用料金・施設仕様は全てホームページにて公開されている.

1階の地上広場

これがガラス棟.3600枚のガラスが用いられている.
会議室は右手側の建物の4~6階に33室そろっている.
 
空中スロープ・ブリッジ
散歩コースとなっているが,歩くと足がすくむ.

会議室が並ぶ

会議室・ホール使用予定を知らせる電光掲示板がある
まるで空港のチェックインカウンターのよう

展示ホールBの入口

一般公開されていない展示使用の場合は,
ここから先へは入れない.

使用されていないときはこんな感じ.

ヘミスフィア・サークル
イギリスの芸術家リチャード・ロングの作品

地下2階にある展示ホールは
シースルーで内部を外から見下ろすことができる.

相田みつを美術館

上野動物園【東京考察#171】

Ueno Zoological Gardens


正面入り口


 上野動物園は,明治15(1882)年に開園した日本で最初の動物園である.正式には「恩師上野動物園」という.当初は農商務省の博物館の付属施設として開園したが,現在は東京都建設局の管理となっている.現在は,哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類等約420種、2200点を飼育・展示しており,さらに外国の動物園との協力も得て,オカピやアイアイなども来園している.もっとも有名なところとしては「ジャイアントパンダ」であろう.上野動物園というと,小学生の頃に訪ねたきりで,20年ぶりくらいの入園であったが,思ったよりもいろいろな動物が観察できて,改めて訪れてみるとまた面白い.都の施設であることもあって入園料も安く大人600円,65歳以上は300円,中学生は200円,小学生は無料,都内在住と在学の中学生も無料となっている.

動物たちを撮影するだけではなく,動物を見ている人々もフレームの中に納めてみた.夫婦同士,家族連れ,恋人同士,動物を眺める人々の後ろ姿もいろいろあって微笑ましい.


「キジ」

やっぱり上野動物園といえば「パンダ」

「パンダ」は人気コーナー

今話題の「レッサーパンダ」がいた
でも立ち上がっていません.

でもなんと,本家「パンダ」が立ち上がっていた!
今上野動物園にいるパンダは
北京動物園からやってきた「リンリン」と
メキシコチャプルテペック動物園からやってきた「シュアンシュアン」の2頭

「フクロウ」

「おおたか」
狭いかごの中では猛禽類もおとなしい

「さる」と記念撮影!
 
「とら」も間近に見られる

「鳥」のコーナー

「あしか」

「シロクマ」

「ぞう」

夕方になると飼育小屋に入ります
 
モノレールに乗って西園へ.もちろん歩いてもいける.
このモノレールは東京都交通局が運行しているもので,
昭和32年12月に開業した,日本で最初(世界で2番目)に誕生したモノレールである.
地方鉄道法に基づく公共交通機関である.
西園までの所要時間は1分30秒.僅か300mである.正直,歩いた方が早い気がする.

「ペンギン」

「フラミンゴ」

「きりん」
夕方は飼育小屋側からの見学ができる

「わに」

不忍池(しのばずのいけ)が広がる

羽田空港第2ターミナル【東京考察#170】

Haneda Airport terminal 2(Tokyo International Airport)


第2ターミナル内部


 2004(平成16)年12月1日に羽田空港第2ターミナルビルが開業した.現在までの第1ターミナルにはJALグループ・SKY・SNAが,第2ターミナルにはANAグループ・ADOが移転することとなった.これによって,空港ターミナル内の混雑は緩和されることとなり,さらに今までバスで飛行機に移動していたものが,空港から直結のタラップで乗降することができるようになり,利便性が向上している.

広々としたチェックインカウンター

天井から自然の光が差し込むような設計になっている.
上に見える人影は展望デッキにいる人々

今話題の「空弁」コーナー
飛行機も弁当を外で買う時代となった

上から見るとこんな感じ

オープンカフェ風

1階到着ロビー外のバス乗り場
関東各方面にリムジンバスが発着している
 
ショッピングゾーン

デザインが面白いシースルーエレベーター

混雑する展望デッキ

子供に人気があるのは「ぴかちゅうジャンボ」

展望デッキでも座って休憩できるようになっている

大田市場【東京考察#169】

The Ota market(The Tokyo center wholesale market)


大田市場の青果棟


 大田市場は,かつて秋葉原にあった神田青果市場の移転に伴って平成元年に開設された近代的な市場である.取扱量は青果約3,300t,花き280万本,水産約130t(H11現在)となっており,国内最大の取扱量を誇る市場である.場内は広々と整然としており,築地市場のように小型運搬車(ターレット車やリアカー)にひかれそうになることはまずない.青果棟と水産棟,花き棟に分けられており,青果と水産棟内には見学者専用のルートも設けられている.
見学者専用のルートは原則24時間見学が可能となっているが,セリが行われる時刻は,水産物5:40~,青果(野菜6:50~ 果物7:00~),花き7:00~となっている.また,事務棟の2階には資料展示室があり,土・日・祝を除く平日の9:00~12:00と13:00~16:00に入ることができるようになっている.

トラックに荷を積むスペース

青果棟内部 広々としている
 
セリの行われる場所

いろいろな産地の書かれた段ボールが積まれている

水産棟の屋根には鯛が・・・

水産棟内部 午後だったのでもう既に「お開き」といった感じ

ありました! 噂のターレット車

関連棟の中には喫茶店や販売店がある
 
なんと市場内にホテルがある(三井アーバンホテル大田市場

ホテル内には,スポーツクラブや銭湯倶楽部がある

壁に貼られていた標語
きれいな市場だと,野菜も果物もおいしく映る

大井コンテナ埠頭【東京考察#168】

The Oi container wharf


お台場潮風公園から見た大井埠頭のコンテナクレーン


 大井埠頭は,京浜運河北側に位置する外国・国内貨物船と東京電力原油輸送船の大型船専用埠頭であり,8つ(8バース)の外貿コンテナ専用埠頭と2つ(2バース)の水産物専用埠頭を有する,昭和48年に完成した世界でも最大級のコンテナ埠頭である.バースとは船1隻分の接岸係留に要する水域のことをいう.大井埠頭におけるコンテナの取扱量は日本一で,全長2300mの直線岸壁,7万トン級のコンテナ船が7隻同時に接岸できるものとなっている.
この一帯に足を踏み入れるとコンテナ車のオンパレードとなり,日本の物流を大きく担っていることが実感できる.お台場とは運河を挟んで隣り合っているが,埠頭が違うだけでこれだけ風景が変化してしまうのも,大都市・東京の面白いところである.

ズラズラと並んでいるコンテナ車 順番待ちか?

6号バース入口
大きな倉庫とコンテナ車 この殺伐とした風景が大井埠頭である.

山積みされたコンテナ
脇にファンがついているものは冷凍・冷蔵コンテナであろう

コンテナ側面には海運会社のロゴが入る

空っぽのコンテナ

巨大都市東京の物流をコンテナクレーンが支えている
外国への輸出入のほとんどはコンテナで行われている.

ホテルオークラ東京【東京考察#167】

Hotel OKURA Tokyo (At Toranomon)


ホテルーオークラ東京本館正面


 ホテルオークラ東京は,1962(昭和37)年に開業した超一流のホテルである.ホテル御三家のひとつであり,外国からの要人や皇室をおもてなしするなど,日本を代表する超一流ホテルとして君臨している(ホテル御三家:帝国ホテル・ホテルニューオータニ・ホテルオークラ).しかし,昨今の外資系ホテルによる東京のホテル競争が激化していることにより,このホテルオークラも苦戦を強いられており,今年3月にはグランドコンフォートフロアー(リラクゼーションを目的としたリラックスフロアー)をオープンさせるなど,ホテル競争に打ち勝つための戦略を打っている.
次々と開業する外資系ホテルは目新しいこともあって(ちなみに外資系ホテルの「新御三家」としては,パークハイアット東京(新宿)・ウェスティンホテル東京(恵比寿)・フォーシーズンズホテル椿山荘が挙げられている),そちらにお客が流れるということが起きているのであろうが,ホテルオークラ東京のホテルマンの接客態度や和を取り入れたサービスは最高級の定評があり,ホテルオークラ東京の良さが損なわれることはないように願わずにはいられない.
ホテルオークラの名前は,戦前の5大財閥(三井・三菱・住友・安田・大倉)のひとつであった大倉財閥の二代目大倉喜七郎氏の名前にちなんでいる.大倉喜七郎氏は日本における国際的超一流ホテルの必要性を渋沢栄一氏らとともに唱えて大正14年に旧帝国ホテルの支配人に就任している人物であるが,終戦を過ぎて東京オリンピックを控えた頃,国際ホテル建設の構想を練り,欧米の合理性と日本古来の伝統美,この2つの調和を基本構想として野田岩次郎氏とともに大倉邸跡に建てられたホテルが,このホテルオークラなのである.(ホテルパンフレットより参照)
ホテルオークラのデザインはイチョウの葉っぱを用いているが,これは東洋にしか育成しない銀杏の,葉の姿が美しく,また不老長寿や防火の象徴であることから,各種の食器やインテリア・備品類にデザイン化して用いられている.

玄関ではベルボーイがドアを開けてくれ,荷物を運んでくれる.
  
一歩足を踏み入れると静寂なロビーが待ち受けている.
このロビーの雰囲気がたまらないというファンも多い.
 帝国ホテルやニューオータニと違って,ホテルの場所がアメリカ大使館やスペイン大使館に挟まれたところに立地し,周辺の警備が物々しいこともあって,不用意にぶらっと立ち寄る客が少ないためにこの静寂さが保たれているように思う.ロビーでフロントを探していると,すぐにベルボーイが近くにやってきて「何かお探しでしょうか?」,と自然な笑顔で聞いてきた.「お客様に聞かれる前に行動する」というのがモットーである.さすがは,ホテルオークラである.
 
左が本館のフロント.右が別館のフロント.
どちらでもチェックイン・アウトができる.

本館と別館は通路で結ばれている.
チェックインを済ませて,ベルボーイが荷物を持って部屋まで案内してくれる.

各階のエレベーターロビー
ソファーと灰皿が備えられている

客室の廊下(別館)
向かいの部屋の人と顔合わせがないように,
部屋の扉は互い違いに配されている.

スタンダードのツインルーム
 
枕には「鶴」と「亀」の和紙の折り紙が置かれていた.
ホテルオークラは,「和」のくつろぎと「洋」の利便性を少しでもお客様に提供したいと
常日頃より考えているとのこと.
外国人には新鮮に映るだろうし,日本人にとっては改めて日本文化を振り返ることができる.

全室に専用FAXがつけられている.
ブロードバンド対応のインターネット接続ができるように端末も配線されている.
 
洗面台とトイレ
ウォシュレット付きで,便座に座ると音消し用の水が自動的に便器の中に流される優れもの

シャワールームとの仕切カーテンには「Hotel Okura」の刺繍入り

ドアノブには,周辺のジョギングコースの案内が下がっている
外国人客にはジョギングをする人が多いとか.

ワインのルームサービスを頼んでみた.
電話では,「○○様,ルームサービスでございます」と名字による受け答えが返ってきた.
凡人にはこれだけでも感動もの!

朝には希望の朝刊が届けられる.

ルームサービスのメニュー
朝食は,一番安くて2,835円から.
フレッシュジュースが1,050円也.
和定食は3,675円.

何とも落ち着く静寂なロビー

雪見障子が使われている.

端午の節句でカブトが置かれていた.

エレベーターを案内する女性は「着物」である.

ロビー中二階には[Writting Space]なるものがある.

ショッピングゾーンも独特の雰囲気
ここは帝国ホテルと同じ雰囲気である.
 
外国人のための英語ガイドパンフレットも置かれている.
(もちろん日本語のガイドも置かれている)


 なお,最近は熾烈なホテル競争に対抗するため,手頃な宿泊プランを設定して,通常料金よりも安く泊まれるようになっている.特に,インターネットで予約すると半額近い値段で泊まれることもあるので,インターネットを利用した宿泊をお薦めする.