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泉ガーデンタワーと六本木グランドタワー【東京考察#360】

Izumi Garden Tower and Roppongi Grand Tower

泉ガーデンタワー

 泉ガーデンタワーと六本木グランドタワーは麻布通り(地下鉄南北線六本木一丁目駅)を挟んで並ぶ,住友グループが行った再開発事業である.

 泉ガーデンタワーは,住友会館や民家等があった場所を,六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業によって再開発を行い,地上45階建てのビルに生まれ変わった地区で,2002(平成14)年6月に完成した.
 地下鉄南北線の六本木一丁目駅(2000年開業)と直結しており,南北線の開業によって生まれ変わった街である.敷地内には,賃貸マンションである泉ガーデンレジデンスやイベントホールの泉ガーデンギャラリー,美術館の泉屋博古館分館がある.
 ちなみに「泉」とは,住友グループの屋号「泉屋」からとったものであるとのこと.

南北線六本木一丁目駅の改札前.駅から直結している.

泉ガーデンタワーの案内板.

レストラン街もある.

昼休みは階段で一休み.坂を利用して再開発が行われているので,階段によって導線が確保されている.

中央縦に2本の溝があるように見える部分は,かごが屋外に出ているエレベータ.2基ある.とても暑い日だったからか,今日は運転されていなかった.ガラス張りの外壁が特徴.

 日本最大級の75人乗り大容量シャトルエレベーター(東芝製)が4基設置されている.昼休みになると大勢の乗客が降りてくる.
  まずは24階の乗り継ぎフロアーまで大型のエレベーターで乗客を運び,そこからさらに各階をつなぐローカルエレベータに乗り換えるという仕組み.

展望用大容量エレベーター.72人乗り.速度は分速240m(時速14.4km).

美術館「泉屋博古館分館」は休館中だった.


住友不動産六本木グランドタワー

 住友不動産六本木グランドタワーは,旧日本IBM本社や旧六本木プリンスホテルなどの跡地を再開発したもので,泉ガーデンタワーとは麻布通りを挟んで向かい側に位置する.2016(平成28)年3月に完成し,オフィス棟・レジデンス棟・商業棟の3棟でつくられている.
 オフィス棟にはテレビ東京の本社が入っており,1階には「テレ東本舗」が併設されたタリーズコーヒーがある.

テレビ東京とタリーズコーヒーがコラボしたショップ「テレ東本舗」.

関係者しか入場できないため,訪問者は左側の画面からコンタクト情報を入力して入場していた.

入場ゲート.

31階以上の高層階にいくには,29階の乗り換えフロアーまで移動して各階のローカルエレベーターに乗る仕組み.

六本木グランドタワーの外観

案内パンフレットの1ページ.

隅田川の水上バス(東京都観光汽船(TOKYO CRUISE))【東京考察#357】

Tokyo Cruise(Sumida River water bus)


水上バスの船内から


日の出桟橋(乗船地)

浅草から日の出桟橋までの隅田川水上バスは,ツアーコースなどにも組み込まれており,一度は乗ったことがあるかもしれない.現在は,「東京都観光汽船(株)(TOKYO CRUISE)の隅田川ライン」と「(公財)東京都公園協会の東京水辺ライン」の2つが運航されているが,昔から馴染みがあって運航本数が多いのは,前者の東京都観光汽船の水上バスである.

浅草と日の出桟橋を約40分で結ぶが,浅草からの便のみ,途中,浜離宮に立ち寄るルートとなっている.お台場や高層ビルやマンション,築地市場跡地,そして技術的にも評価の高い隅田川にかかる橋梁を眺めるなど,普段とは違った視点で東京を眺めてみるのも面白い.

今回は,日の出桟橋から浅草まで乗船した.


日の出桟橋までは,ゆりかもめの「日の出駅」から歩いて行くと便利.駅のエレベータ内には,水上バス乗り場の案内が貼ってある.


シンフォニーと書かれた建物が最初に見えるので,ここが水上バスのりばかと思ってしまうが,こちらはクルーズ船「シンフォニー」の乗船ターミナル.水上バスはさらに奥(左手側)となる.


ターミナル前には大型バスが待機できる駐車場がある.ツアーでは片道乗船として,バスを先回りして乗客を乗せる.


こちらが水上バスの乗船のりば.


中に入るとまずはCafe.奥に券売機と桟橋がある.


カフェのメニュー.チョロQのお土産も買った.


時刻表.浅草までの隅田川ラインの他に,お台場ライン,東京ビッグサイトラインなどがある.


チケット.大人780円.


パンフレット.


桟橋を歩いて乗船となる.今日の船は「竜馬」定員560人.


後部デッキ.天気が良いとガラスの仕切りを開けることができる.


2階船室


1階船室


1階船室の前に売店がある.アルコールも販売している.航行している途中で船内販売もある.


後ろのデッキからの眺め


他の水上バスとすれ違う.こちらは東京水辺ラインの船.


柳橋.神田川の合流点.


清洲橋.耐震補強工事をやっているため,全姿は見られず.足場の形が富士山のよう.


売店でカフェを注文すると,専用のカップで渡される.東京の名所がイラストで入っている.


東京スカイツリーが見えてきた.


吾妻橋の下側!


浅草に到着.水上バスターミナルは新しい建物になった.


浅草の水上バスのりば.浅草駅のすぐ近く.


浅草・隅田川ライン(降船地)

イタリア街(汐留シオサイト5区)【東京考察#300】

The Italian town ( The Shiodome Siosite 5 Block )


イタリア街


 イタリア街(シオサイト5区)は,汐留の土地区画整理事業の再開発によって誕生した街区である.線路東側の国鉄貨物跡地の再開発にあわせて実施した再開発であるが,イタリア街のある西側は昔からの地権者がいる地域であった.そこで新たな街づくりを進めるに当たって,銀座や六本木とは差別化された街として「イタリア」を目指すことになった.この街づくりを進める上で,参考にした街が,イタリア北部にあるレッジョ・エミリアという人口14万人の都市であるという.

ファミリーマートもイタリア風の外観に

イタリア風
  
この街区に入ると,イタリアにタイムスリップしたようになる.

花壇も置かれている

後ろの建物がイタリア街の建物

線路を越えると,港区立イタリア公園がある

東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーション(六本木)【東京考察#289】

The Christmas illuminations in the Tokyo midtown ( Roppongi )


東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーション
(芝生広場ゾーン)


 今年(2009年)もクリスマスのシーズンが近づいてきた.東京ミッドタウンでは,2009年11月12日から12月25日まで,クリスマスイルミネーションが行われている.特に見所なのは,ミッドタウンガーデン内の芝生広場ゾーンに設置されたイルミネーションで,青色の発光ダイオードが一面にきらめき,まるで宇宙空間に身を置いているような感覚になる.白色のイルミネーションが流れ星となって流れ,大きな天の川が大河となって動く.動きのあるイルミネーションの演出がされているので,芝生広場の前に立って,ひととおり一巡するまで光の演出を楽しむことができる.

地下に光を差し込むガラス天井には水が流れている

竹にイルミネーションがされている

吹き抜けてガラス天井となっている「プラザ」にあるイルミネーション

「ガレリア」の中からガーデン内のイルミネーションが見えてきた

芝生広場ゾーンから山のせせらぎゾーンにかけて

山のせせらぎゾーンの道路沿いのイルミネーション
きらきらと白いしずくが流れ落ちている
まるでシャンパンの泡のようだという声も聞こえた.

東京タワーも見える

芝生広場のイルミネーション
まるで宇宙空間のようで,幻想的だ.

間近で見られる

山のせせらぎゾーン

おまけショット!
 
六本木ヒルズのイルミネーション

有栖川宮記念公園(南麻布)【東京考察#286】

The Arisugawanomiya memorial park ( Minami-azabu )


有栖川宮記念公園


 有栖川宮記念公園は閑静な広尾(住所は南麻布)に広がる公園であり,周辺には外国大使館が点在していることから,外国人の姿も多く見られるところである.江戸時代には盛岡南部藩の下屋敷として使用されていたが,1896(明治29)年に有栖川宮威仁親王の御用地となり,有栖川宮家が途絶えたあとは同家の祭祀を引き継いだ高松宮家に継承されていた.その後,1934(昭和9)年に東京市に賜与され,1975(昭和50)年からは港区に移管されて現在に至っている.
公園内は起伏に富んでおり,広尾駅側から坂を登ってあがったところに都立中央図書館があり,テニスコートや野球場もある.周辺は閑静な高級住宅地であり,地図を見れば一目瞭然のとおり各国大使館がずらずらと建ち並んでいる.現在の天皇陛下がお生まれになった愛育病院や,外国人向けのスーパー「ナショナル麻布スーパーマーケット」などもあって,周辺を散歩しながら,おしゃれなオープンカフェで一休みするのもいい.

休日には外国人家族がお散歩
周辺には大使館も多く存在している.

池で釣りをするひとも多い

池にはビオトープもある

池の先は階段となって登りとなる

有栖川宮の像

166万冊の蔵書,35万冊の開架図書をもつ都立中央図書館
学生時代,図書納入のアルバイトで通っていたことがあった.

外国人向けに各国の食材を扱う「ナショナル麻布スーパーマーケット」
珍しいものが置いてあって面白い.

有栖川公園の入口(広尾駅側から)

骨董通りと南青山界隈【東京考察#272】

The Kottou street and the Minami-aoyama neighborhood


南青山5丁目界隈

 


 骨董通りは,青山通り(国道246号)の青山5丁目から六本木方面へ伸びる道路で,かつては高樹町通りと呼ばれていた.骨董品や古美術の専門店が多いことから名付けられたが,今は高級ブティックの方が多い.この道路の裏側は,南青山の路地裏が広がっており,静かな環境の中で小さなブティックやショップがぽつりぽつりと開いていて,ぶらりと散歩気分で歩いてみると面白い.

骨董通り
ぱっと見た感じでは,何もない通りに見えるが,
歩いてみると,ブティックやショップが開いている.
あまり派手な看板などはなく,こじんまりとオープンしている.
 
 
 
 骨董通りから一歩,裏路地に入ると(南青山5丁目),狭い道路沿いに小さなブティックが建っている.
 
 
 
 

東京タワーの特別展望台【東京考察#270】

The special observatory in Tokyo Tower


美しき東京タワー


 東京タワーは2008年12月23日に開業50周年を迎えた.1958(昭和33)年の開業以来,自立鉄塔として世界一の高さ(333m)を誇っている.テレビなどの電波を発信する電波塔として役割を担ってきたが,2011(平成23)年に墨田区押上に東京スカイツリーが完成すると,その役割を譲ることになる(東京タワーの撤去は考えられていないのでご安心を).東京タワーは,時代遅れの観光地といったイメージがあって陳腐化していた感があった(東京タワーの足下にあるビルなんか昭和時代の匂いがプンプンと漂っていた)が,「ALWAYS三丁目の夕日」の映画などによって逆に昭和時代のノスタルジーが味わえる場所として脚光を浴びることとなり,また,お台場などの臨海副都心の開発が行われ,湾岸の風景も大きく変わったことで東京の景観にインパクトができたことなどによって,連休などには大展望台へ入場するのにも列ができるようになっている.

そんな東京タワーには2つの展望台がある.150mの高さにある「大展望台」と,250mの高さにある「特別展望台」である.
大展望台は,1階と2階の2層構造となっており,カフェや売店,神社などがあって,大勢の観光客が入ることができる.休日には階段も解放しており,約600段の階段を利用して上り下りすることも可能となっている.
特別展望台は,大展望台からさらに100m上(地上からは250m)にある小さな円形の展望台である.オープン当初は展望台ではなく,アンテナ整備などを行うときの作業台として使用されていたものを,1967(昭和42)年に一般公開したもので,なんとなく観光客向けに造られていない施設空間をうかがい知ることができる.特別展望台からの眺望は大変良いので,一度は登ってみたい展望台であるが,11名乗りエレベーターが1機しかない中でピストン輸送をしているので,待ち時間を覚悟して行かなければならない.ねらい目はオープン時間の9時に入場して特別展望台に真っ直ぐ向かうことである.
入場料は,大展望台まで大人820円,特別展望台まではさらに600円.特別展望台のチケットは,1階では購入することができず,大展望台で購入することになる.営業時間9:00~22:00.


1階ではノッポンがお出迎え.兄と弟がいる.こちらは兄.

1階のチケット売り場.大展望台までのチケットを販売する.
特別展望台へのチケットは,大展望台で販売している.

1階エレベーターホール
3機の大きなエレベータがあるが,
真ん中のNo.2エレベーターは外側にガラスが付いていないので
外の景色が楽しめないカゴとなっている.
動き出すとライトと音楽の演出があって楽しい.
大展望台の2階に到着する.
 
しかし,特別展望台へは,既に30分待ちとなっている.
大展望台は観覧せずに,早速チケットを購入するため列に並ぶ.
 
大展望台2階にある特別展望台(250m)へのチケット売り場.
 
チケットを購入してエスカレーターと階段を登ってエレベーターホールへ.
何か秘密の空間へ向かうようでワクワクする.

特別展望台へのエレベーターホール
ここでも長い列ができている.
  
エレベーターを待つ間,外の景色を眺めることができる.
特別展望台のエレベーターホール前の映像を見ることができる.

1機のみのエレベーター.定員11名程度.
1往復するのに約4分かかる.

エレベーターの中から.
重りとカゴが中間ですれ違うときに,風による振れを押さえるため,
「ガタン」と大きく衝撃が走る.これも楽しい.
 
特別展望台(250m).円形になっている.眺めは最高.遠くに富士山が見える.


こちらは大展望台(150m)
 
「LOOK DOWN」 大展望台1階には足下を覗ける窓がある.
 
下りはフットタウンのビル屋上(5階)で降ろされる.
 
2階のお土産売り場.
東京タワーの回転式カレンダーの置物を買った思い出がある.
右側は,東京タワー型のペットボトルに入ったミネラルウォーター.

帰りはノッポン弟がお見送り!

赤坂サカス(TBS)【東京考察#265】

The Akasaka Sakasu ( TBS )


TBS社屋

 


 赤坂サカスは,TBSの旧社屋の移転(隣地のTBS放送センターに移転)によりできた跡地に,民間ディベロッパーである三井不動産とともに再開発を行ったもので,2008(平成20)年3月20日にオープンした.もともとは「赤坂5丁目TBS計画」と呼ばれていたが,桜を咲かすという意味と,赤坂にたくさんある坂の複数形(坂’s)の意味を込めて「赤坂サカス」という名称が付けられた.赤坂Bizタワーの高層棟をはじめ,住居棟の赤坂・ザ・レジデンス,そして赤坂BLITZや赤坂ACTシアターもリニューアルオープンしている.
 
TBS放送センター 屋上のヘリポートが特徴的
 
多くの人で賑わっている
落ち着いた明るい茶色をベースとしている街並み
 
Bizタワー 商業施設も入る

Bizタワーの内部

TBSストアーは大行列
 
TBS放送センター前にあるサカス広場
いろいろなイベントなどが行われる

渡る世間は鬼ばかりの幸楽ラーメン

放送センター1階でもイベントを行っている
 
赤坂BliTZ(左)と赤坂ACTシアター(右)
赤坂ACTシアターではフラガールの舞台をやっていた

千代田線赤坂駅と直結している

羽田空港行きリムジンバス(お薦め路線・新宿発)【東京考察#253】

The Haneda Airport going limousine bus

リムジンバス(羽田空港)

 


 リムジンバスは空港への送迎を行っている路線バスで,羽田空港と成田空港では「東京空港交通(株)」で事業を行っている.リムジンバスは,空港までの路線バスの他にも空港内のランプバスと呼ばれる,搭乗ゲートと飛行機との距離が離れているときの輸送も行っているので,オレンジ色のリムジンバスを空港内で見かけることもある.昔の羽田空港ではよく空港内でリムジンバスに乗ったものである.
そんなリムジンバスは,都内をはじめ首都圏各地から空港までのネットワークが思ったよりも充実していて,都心ではホテルに直結して空港までの輸送を行っている.現在は,定時運行を確保するために渋滞情報をキャッチして迂回ルートを選んで走行したり,現在の所要時間をインターネットや携帯電話を使ってリアルタイムに見ることができるので,かなり利用しやすくなっている.
リムジンバスは首都高速を走行して羽田空港へ向かうが,窓の外に過ぎ去る都内の景色は見ていて飽きない.特にお薦めなのが新宿駅西口から羽田空港に向かう路線である.新宿駅西口の乗り場は京王百貨店の1階にチケット売り場があって,羽田空港行きは横断歩道をヨドバシカメラ方面に渡った向かい側にある.都庁脇を通って助走区間の短い新宿ランプから首都高に乗ると,新宿の超高層ビル街・明治神宮・新宿御苑の緑・皇居のお堀・紀尾井町のホテルニューオータニや赤坂プリンスホテル・東京タワーなど,続々と東京の名所を眺めることができ,さらに芝浦ジャンクションからは11号台場線に入ってレインボーブリッジを渡る.東京のダイナミックなビル群を橋の上から振り返ることができる.お台場を通過し東京港13号海底トンネルを抜けて,東海道新幹線の車両基地・大井埠頭の物流基地が見えると終点羽田空港となる.新宿駅から羽田空港まで片道大人1200円,所要時間は45分程度,電車よりも料金は高いが,それほど乗客は混雑していないので,ちょっとした東京見物をするのにお薦めである.最後は羽田空港の飛行機を展望デッキで見学して締めくくれば,結構充実したものとなる.

新宿駅西口から羽田空港までのルート(新宿→浜崎橋JCT)

新宿駅西口から羽田空港までのルート(浜崎橋JCT→羽田)

レインボーブリッジから都心方面を眺める

新橋駅烏森口宝くじラッキーセンター(宝くじ売り場)【東京考察#241】

The Shimbashi station Karasumori exit lottery lucky center ( The lottery counter )



烏森口前の「ニュー新橋ビル」の1階にある
「大当たりの名所」とも書かれている

 


 今年もまた年末ジャンボのシーズンがやってくる.都内で最も多くの高額当選を出している宝くじ売り場は「西銀座チャンスセンター」であるが,それ以外にも高額当選を多く出している有名な売り場がある.高額当選が多く出ているということは,確率的に言えば多くの宝くじ枚数を販売しているということなのであるが,どうせ買うのなら,やはり大当たりの出ている売り場から購入したいと思うのは,人情というものであろう.
新橋駅烏森口宝くじラッキーセンターもそのひとつ.新橋の烏森口といえばサラリーマンの聖地であり,目の前にドンとそびえるニュー新橋ビルを思い浮かべるが,そのニュー新橋ビルの1階に売り場がある.よくサラリーマンやおやじ達がインタビューをされているSLの置かれている広場は,日比谷口と呼ばれる出口であり厳密にいうと烏森口ではなく,烏森口はさらに南側にある出口のことを指している.宝くじ売り場は,その南側の烏森口の前に存在している.朝は6時(土日は7時)から販売しており,夜も遅く(22時~23時頃)まで開いているので,残業で遅くなっても大丈夫である.
 
ニュー新橋ビルの1階部分にある

改札を出て,烏森方面の出口へ歩いていくと,目の前が売り場となる.

新橋駅烏森口

SL広場のある出口は日比谷口
売り場は南側(左方向)の烏森口となる
このページを見た方に,1等があたりますように・・・

 

黒酢バー(JR新橋駅)【東京考察#238】

The brown vinegar bar ( JR Shimbashi station )


黒酢バー受渡口


 健康志向が続く中で,黒酢が注目を集めている.そんな黒酢を飲みやすくアレンジして味わえるスタンドが,昨年(2006年)夏からJR新橋駅でオープンしている「黒酢バー」である.真っ黒に塗られたカウンターは見た目ちょっと独特であるが,黒酢のすっきりとした味わいを求めて,お客が黒酢を求めていく.かなり酸っぱいのかと思いきや,ほんのり酸っぱさが口に広がり,思ったよりも飲みやすい.メニューは純粋玄麦黒酢をはじめ,黒酢&豆乳,リンゴ酢&キャロット,黒酢&ブラッドオレンジ,黒酢&青汁!?など,いろいろなバリエーションの商品がある.1号店は新橋駅であるが,現在では渋谷駅や横浜駅,市川駅,八王子駅,宇都宮駅などJR東日本管内8駅で味わうことができる.販売は,NRE日本レストランエンタプライズ(昔の日本食堂)が行っている.ちょっとした話題にお試しを.

真っ黒なスタンド.一瞬何の店か戸惑う.

飲んでみたのは,黒酢&ブルーベリー
ほんのり酸っぱい味がするけど飲みやすい

新橋駅の南側改札を出たコンコースの汐留口方面にある
(ゆりかもめ乗り場方面)
赤丸のところにちょっとだけ黒いスタンドが写っている

品川バスターミナル(京浜急行バス) 【東京考察#234】

Shinagawa bus terminal ( Keihin-Kyuko Bus )


品川バスターミナル


 品川バスターミナルは,品川駅から北に向かって5~10分程度歩いたところにある京浜急行バスの高速バスターミナルである.第一京浜(国道15号)沿いのJR線路側にある.東北・関西・山陽・山陰方面等の京浜急行バスと共同運行されているところの地域を結んでいる.駅からちょっと離れているので,大きな荷物を持っての移動はちょっとしんどい.しかしターミナル内は利用者以外立ち入り禁止とし,シャワー設備が付いているなど,設備が充実している.JR山手線や京浜東北線の田町・品川駅間に乗っていると車窓にバスターミナルが流れていく.
 
高輪口を降りて右側にバスターミナルがある.
ホテルパシフィックを背景に,小さな案内看板が立っている.

第一京浜の大きな道路沿いを北に向かって歩いていく
なかなか着かないなと思っていると
あと「直進200m」の看板が現れた
 
ターミナル入り口
バス乗車やチケット購入以外の者は
ターミナル内には立ち入り禁止

浜松町バスターミナル(世界貿易センタービル1階) 【東京考察#233】

Hamamatsu-cho bus terminal ( The 1st floor the World Trade Center buildings)


浜松町バスターミナル


 浜松町バスターミナルは,浜松町駅前の世界貿易センタービル別館1階にあるバスターミナルで,銚子・犬吠埼・君津・安房・小湊・勝浦方面(京成バス・千葉交通・日東交通・鴨川日東バス・ちばフラワーバス),横手・田沢湖方面(羽後交通・相鉄バス),仙台・山形方面(東北急行バス),萩・米子・鳥取・宮古・弘前方面(京浜急行バス),はとバスのツアー(主催旅行)バス,そして都バス虹01系統の東京ビックサイト(お台場)行きのバスが発着している.
JR山手線・京浜東北線や羽田空港へ向かう東京モノレールの浜松町駅,都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅と直結しており,アクセスは便利である.

世界貿易センタービル別館の1階にある
浜松町駅からのアクセスは便利

待合室を取り囲むようにバス乗り場があるので,
館内は冷暖房完備で快適である.

バス乗り場と待合室はドアで仕切られている

待合室の外.つまりバス乗り場

はとバスの案内所がある.しかし,ツアーバスの発着がメインなので,
定期観光バス(1日都内観光)は,東京駅丸の内南口のりばとなる.

国立新美術館(六本木) 【東京考察#226】

The national new art museum (Roppongi)


国立新美術館

防衛庁は,現東京ミッドタウン


 国立新美術館は,1923(昭和3)年に旧陸軍第一師団歩兵第三連隊新兵舎として建設され,戦争が終了してからは,東京大学生産技術研究所として利用されてきた跡地に建てられたもので,2007(平成19)年1月にオープンした.東京大学生産技術研究所は駒場に移転している.独立行政法人の国立美術館としては5番目の美術館で,特定の美術品を所蔵せずに,国内最大級の展示場(延べ14,000m2)を有し,展覧会会場の提供や自主企画展などを実施している.
建物は建築家黒川紀章氏による設計で,外観は前面を覆うガラスカーテンウォールが波のようにうねって曲線を描いている.10を越える展覧会が同時並行で開催できるよう,作品の搬出入において機能性を重視し,バリアフリーへの対応も行っている.

美術館建物内への入口

最上階までは吹き抜けになっている

椅子と机が置いてあり,休憩をとることができる
 
曲線でうねる外壁・ガラスカーテンウォール
施工するのは大変だっただろうと想像する
右側写真の逆円錐の上の部分にはレストランやカフェがある

展示室側の壁は木目調

エスカレータの上階より撮影

やっぱり,ここにも「竹」が.

館内には,1つのレストランと3つのカフェがある.
ここは,フランスの三ツ星レストラン『レストラン ボキューズ』
初の海外進出だとか.

資料室「アートライブラリー」があって,誰でも利用することができる

地下1階はミュージアムショップ
 六本木には三角形を描くように3つの美術館が位置するようになり,この「国立新美術館」,東京ミッドタウンの「サントリー美術館」,六本木ヒルズの「森美術館」の3つのことを「六本木アートトライアングル」と称して,六本木をアートに親しめる街にしていくことを目指している.六本木ヒルズと国立新美術館との間には,無料のシャトルバスが運行されている.

東京ミッドタウン(六本木) 【東京考察#225】

The Tokyo midtown


六本木の新たな名所
「東京ミッドタウン」
地図が古いので「防衛庁」のまま
ちなみに,西側の東京大学生産技術研究所は
今は「国立新美術館」となっている


 東京ミッドタウンは,六本木の旧防衛庁跡地(防衛庁は市ヶ谷に移転)で行われた再開発であり,2007年3月30日にグランドオープンした.現在,日本で行われている再開発の中で最大規模の事業となり,隣接する檜町公園を含めた敷地面積は10.1haにもなる.事業者は,三井不動産・全国共済農業協同組合連合会・明治安田生命・富国生命・積水ハウス・大同生命となっており,マスターアーキテクト(全体建築計画)にアメリカの総合建築設計事務所スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリルを起用している.
再開発のコンセプトは,世界中の人や企業が交流できる「職・住・遊・憩」が高度に融合された街づくりで,敷地内には完成によって都内で最も高いビルとなるミッドタウンタワー(高さ248m)を中心として5棟のビルが建設されて,オフィスあり,商業施設あり,ホテルあり,住宅あり,文化施設ありの,今流行の複合再開発となっている.
六本木駅を中心に,六本木ヒルズとは対角線上に位置しており,国立新美術館とのトライアングル回遊によって,六本木全体の相乗効果も期待できるものとなる.実は,地名上は六本木ではなく,赤坂9丁目に位置している.

地下鉄六本木駅と直結している
こちらもすごい人出であった

東京ミッドタウンも「和」を意識したインテリアとなっており,
天井は木目を使用したものとなっている.
 
天井に水が流れている
この水の流れによって,差し込んでくる陽の光が
ゆらゆらと幾何学的な色彩となって
面白い光りの演出となっている.夏は涼しそう.

上から見ると,このように涼しげな水の流れとなっている.

1階の「プラザ」へ通じる空間
竹を使用しているところが「和」となっている

「プラザ」には大型のビジョンがある

 
商業施設の入る「ガレリア」
4階吹き抜けの空間となっており,木目を基調とした色彩になっている.
木目調は,暖かい温もりを感じる色彩である.
 
この吹き抜けにも「竹」があった

英語クラスもある料理教室

白の空間となっている
「ビューティー&ヘルスケア」

サントリー美術館入口

さすが六本木.外貨両替の窓口があった
最近は,東京でもようやく外貨両替窓口を見かけるようになった

24時間オープンの「スーパーマーケット」
東急ストア系列である


レストランは大行列なので,
先ほどのスーパーで弁当を買って昼食を外で食べた.
 
外では,座って休むことができる

檜町公園
再開発前からあったこの公園は,
地元住民の参加によって整備案が決定した.
 
動きのある噴水があって面白い
子供が触ることもできる.
 
ガーデンテラスのレストランは人気が高いとか
メキシコ料理店では,生演奏のサービスがあるとか.
 
いろいろな角度からミッドタウン

ミッドタウンタワーは,都内で一番高い建物となるが,
展望台は設けられておらず,上からの眺めを楽しみたいときは,
上層階で営業しているホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」を利用する.

何じゃこれ?

色々と面白い演出もあるのが,東京ミッドタウン!


夜のカレッタ汐留(電通本社ビル)【東京考察#211】

Karetta Shiodome at night (Dentsu headquarters building)


夜の電通本社ビル
地図が古いのでまだ白紙です


 旧国鉄の貨物ターミナル跡地である汐留の再開発(汐留シオサイト)のうちの1つの再開発ビルが「カレッタ汐留」である.カレッタ汐留には,電通東京本社ビルの高層ビルが建っており,低層階の商業スペースとともに,最上階には東京湾のお台場やレインボーブリッジ,東京タワーなどが一望できるレストラン街が造られている.この最上階レストラン街に一度行ってみたいと思いつづけて早3年,年末にやっと実現した.「電通」は世界でも最大の売り上げ規模を誇る広告代理店であり,サッカーワールドカップなど各種イベントの企画・運営などを行っている.
時代を先取りする広告代理店という性格からか,この高層ビルも含めたカレッタ汐留の再開発の空間は,非常に興味深いものである.館内には,いたるところにそれぞれ個性のある椅子が置いてあったり,吹き抜けでゆったりと流れる滝(というか水のモニュメントといった静かな感じである)があったり,ビル中央に見える高速エレベーター群がガラス張りで配されていたり,と演出がとても面白い.そんな夜のカレッタ汐留の様子をお送りします.

汐留には,新橋駅の「ゆりかもめ」乗り場の
コンコースを歩いていくと行きやすい
<<チェアー ライブラリー>>
いろいろな椅子を撮ってみた.
  
  
  

最上階(47階)にある椅子.ペアで並べてある.
お台場の夜景を眺めながら,カップルで未来の愛を語ることが出来る.
ここに来れば,彼氏&彼女もイチコロだ.
(書いていて恥ずかしい!)

47階へいくには,一旦46階で降りて,
別のエレベータか階段で登らなければならない.
46-47階が展望レストラン街となっていて,ここも空間構成が面白い.

46階エレベーターホール
雰囲気が伝わりますか? 気がつけば,すごい演出だとわかるんです,ここは.

正面に写っている扉がエレベータの扉で,それ以外はガラス張りになっており,
背景の東京の夜景がまるで宇宙のように見えるのである.
さらにすごいのは,エレベーターのカゴもほぼ全面ガラス張りなので,
エレベーターが到着して扉が開き,人が乗り降りしているときも,
ホールから見ていると,まるで宇宙船に乗るような感じで,
背景に夜景が瞬いて見えるのである.
なんともロマンチック!!

このエレベーターのスピードには逸話があって,
当初は世界最速のスピードであったが,
外が見える展望エレベーターなので
速すぎて怖いという意見がでてスピードが落とされたとか.
それでも,今乗ってもぐんぐん加速してスピードがあるなと感じる.
分速360m(時速約22km)でシースルーエレベーターでは日本最高速級.


外からエレベーターを見るとこんな感じ(昼)


47階のレストラン「ZIPANG
高級割烹「なだ万」系列の和食レストランである
レインボーブリッジから東京タワーまで一望できる
 
46階のダイニング&バー「ソラシオ
夜景(窓)に向かってペアで並んで座る席は人気(左写真の窓沿いと真ん中の白い布がテーブル)
写真は47階フロアー通路から吹き抜けの店内を眺めたところ(右写真)

夜のレストラン街は照明を落としているので
ムード満点である


近くにある,旧新橋停車場跡地のイルミネーション


芝東照宮【東京考察#200】

Siba Toshoguu


芝にも東照宮がある

 


 記念すべき東京考察No.200号は,今の東京の基礎を江戸文化で築いた徳川家康を祀った神社となった.
東照宮とは徳川家康を祀った神社のことである.ここ芝の東照宮は,もともと増上寺内の安国殿にあったが明治初期の神仏分離によって現在の場所に移ったものである.現社殿は戦災で焼失したのちの昭和44年に再建されたものである.東照宮創建時に徳川3代将軍家光が植えたという「手植え」の大きなイチョウが社殿の右側に存在している(写真なし).

社殿

日本文化である

芝公園【東京考察#199】

Siba Park


芝公園(南側)


 芝公園の案内図を見てみると,不思議な形のした公園であることがわかる.もともとは,中心にある増上寺も含めた区域が芝公園であったが,戦後の政教分離政策によって境内の部分が除かれて,現在のような環状の公園になったのである.日本で最も古い公園のひとつで,明治6年に開園し,ケヤキやイチョウなどの大木が見られる.施設としては野球場とテニスコートもあるが,明治35年に備えられたものであり,東京における公園に運動施設を設けるといったことの始まりだという.
また,園内には芝丸山古墳もあり,都内最大級の規模をもつ前方後円墳である.
なお,お送りする写真は古墳のある南側部分のみの撮影とした.気温が35度近くあり暑すぎて回りきれなかった!

芝公園の案内図
増上寺を囲むようにして緑色の公園が配されている

ちょっとした庭風なところもある

古墳に抜ける山道 木陰にはいると涼しくなる

都心で緑の中を歩くとほっとする

円山稲荷大明神
増上寺が移ってきたときに本尊を守護するために
桑名から江戸までお供されたいわれによる

芝丸山古墳
ぱっと見ただけでは「ただの山」である
原形はかなり削られてしまっており,
5世紀前半の築造といわれている
遺体や副葬品なども不明.南武蔵の統一的な首長の墳墓とされている

急な石段で登っていくことができる
ちょっとした都心のハイキング

上は広場になっている

いろいろな撮影が行われるためか
営利目的に映像を無断で撮影することを禁止する看板が立っている
恐らく公序不良ビデオを撮影するのを禁止しているのだろうと思われるが・・・

増上寺【東京考察#198】

Zojo-temple


背景に東京タワーが写る増上寺


 増上寺は浄土宗の七大本山のひとつで,上野の寛永寺とともに徳川家康の菩提寺として有名であり,徳川将軍家の墓所もある.徳川家の霊廟は戦災時に焼失してしまい,現在の大本堂も1974(昭和49)年に整備されたものである.三門や黒門などは焼失をまのがれた施設である.
現在は芝公園にぐるりと囲まれるように増上寺が存在している.昔は増上寺も含めて芝公園と言っていたが,戦後の政教分離によって境内の部分が除かれて,今のような形態となった.東京タワーが近くにあることから,外国人観光客の姿もよく見かけることができる.

芝大門 門の下には車が通っている

三門

水盤舎 手などを洗うところ

ブッシュ槙
米国第41代ブッシュ大統領が副大統領の時(昭和57年),
来日した際に参詣し植樹したという木
 
大殿
中に入ることが出来る

大梵鐘
徳川家綱の命により奥方のかんざしなどの寄付を集めて
江戸で初めてつくられた鐘だとか

増上寺会館 寺務所

東京タワーはこんなに近い
大殿の裏には,徳川将軍家墓所がある
(扉があって中には入れない)

赤坂料亭「金龍」の建物内【東京考察#197】

Akasaka Japanese-style restaurant ” Kinryuu ” building


金龍の床の間


 赤坂にあった料亭「金龍」は,政界や著名人によく使われた高級料亭である.おそらく一見さんはお断りの店であったであろう.時代の流れにより,派閥接待や料亭遊びが減少していったこともあり,ついにこの金龍も閉鎖を余儀なくされることになった.夜になると店の前にはVIP用の黒塗りの車とボディーガード兼警備員が物々しく集まっており,赤坂を代表する光景でもあった.閉鎖された金龍の建物は,日本の伝統的数寄屋建築の近代化に努め,近代数寄屋を開拓した建築家吉田五十八先生の息のかかった芸術的建築物であり,非常に価値ある建物なのであるが,取り壊しが決定されており,店主のお計らいによって最後に若手人気陶芸家の展覧会が開かれた.その展覧会の模様と一般人!?は入ることのできなかった料亭建物の内部を公開する.
なお,閉店当時は建物を取り壊して一部を移転保存するとのことであったが,建物をそのまま活用し,料亭ではなくレストランパブ「赤坂金龍」として2009(平成21)年に再オープンすることとなった.


【いただいたメールの内容】
当店記載有難うございます。日本の文化を継承していきたく頑張ってまいりましたが、この度金龍を閉店致しました。
しかし、日本の伝統的数寄屋建築の近代化に努め,近代数寄屋を開拓した建築家吉田五十八先生の息のかかった芸術的建築物を壊すには忍びなく、最後に芸大出身の前田正博先生 百田輝先生 川松弘美先生など若手人気陶芸陶芸家12名の展覧会を2006年6月23日より6月30日まで、金龍にて開催致したく考えております。
この機会に出来るだけ沢山の方々に近代陶芸の美と新興数奇屋の美をお楽しみ頂ければ、幸いと考えております。是非よろしくお願いいたします。



金龍の正面

入口

玄関部分

奥に続く廊下

1階奥の部屋 窓の外には日本庭園

同じく1階の部屋
 
男子便所
手を洗うところが珍しい

時代を感じさせる電灯スイッチ

窓の格子が横になったり縦になったりといった
デザインが珍しいとか

2階の奥の部屋

竹細工の椅子が置かれている

居心地のいい空間である

長嶋監督が1年で監督解任となったとき
監督とオーナーが会談した部屋だとか

2階の大広間

陶芸家の紹介が障子のしきり扉?(なんて言うのか)に貼られている

サロンルーム
 
階段を降りる

エチカ表参道(地下鉄表参道駅)【東京考察#195】

ECHIKA Omotesando ( Subway Omotesando station )


地下鉄表参道駅


 エチカ表参道は,地下鉄の駅構内として始めてオープンさせたショップ街である.近年は,JRの上野駅構内の大幅リニューアルや,大宮駅のコンコース内にできたエキュートなど,駅構内(エキナカ)のショップ街が利便性とともに人気を呼んでいる.そんな時期に東京メトロによって若い女性をターゲットに地下鉄駅構内にオープンさせたショップ街が「エチカ表参道」なのである.今後,こういった駅構内におけるショップは増えていくかもしれない.
 
カフェ (CAFE de METRO)

パリをイメージした店内は,女性も気軽に入れる雰囲気
カフェだけではなく,パン屋やパスタ店なども入っており
セルフサービス式・好きな席で食べるようになっている

「CAFE de METRO」のロゴ入りカフェオレ

ショップが並んでいる

改札内にもショップがある

オシャレな雰囲気の駅構内

夜の赤坂【東京考察#193】

Akasaka at night


外堀通りと平行に路地裏がある

 


 赤坂というと政治家がよく使う「赤坂の料亭」やTBSが思い浮かぶ.永田町の国会議事堂や首相官邸とは外堀通りを隔てているだけであり,賑やかなJR線の駅前のような雑多な感じもせず,赤坂のちょっと高貴な感じがする路地裏的な雰囲気は,政治家や報道関係者などにも好都合かもしれない.ただ,かつては100軒近くもあった料亭であるが,今は数件を残すのみとなっている.新宿や渋谷,銀座や新橋といった繁華街に見られるエネルギッシュな雰囲気こそないが,著名人がふらっと立ち寄れる落ち着いた繁華街であるように感じる.飲み屋に入ると,隣のテーブルから日本を取り巻くちょっとした話題が聞こえてくるかも知れない.

外堀通りと平行に「みすじ通り」や「一ツ木通り」が入っている
背後にホテルニューオータニのタワー館が映っている.

路上駐車の車は黒塗りの高級車が多い

ここはかつてホテルニュージャパンのあったところ

夜のディスプレイは綺麗

料亭の前には黒塗りの車が多く止まっており,
イヤホンをつけたボディガード?とともにあたりを伺っている
この料亭(「金龍」)もまもなく閉店だとか.
政治の世界でも料亭は使われなくなっている.
現在は閉店となった「赤坂・金龍」さんよりメールをいただきました.

当店記載有難うございます。日本の文化を継承していきたく頑張ってまいりましたが、この度金龍を閉店致しました。
しかし、日本の伝統的数寄屋建築の近代化に努め,近代数寄屋を開拓した建築家吉田五十八先生の息のかかった芸術的建築物を壊すには忍びなく、最後に芸大出身の前田正博先生 百田輝先生 川松弘美先生など若手人気陶芸陶芸家12名の展覧会を2006年6月23日より6月30日まで、金龍にて開催致したく考えております。
この機会に出来るだけ沢山の方々に近代陶芸の美と新興数奇屋の美をお楽しみ頂ければ、幸いと考えております。是非よろしくお願いいたします。



発見! 赤坂にもあります「幸楽苑」のラーメン

ビルの建設現場の背景に見えるTBS

ホテルオークラ東京【東京考察#167】

Hotel OKURA Tokyo (At Toranomon)


ホテルーオークラ東京本館正面


 ホテルオークラ東京は,1962(昭和37)年に開業した超一流のホテルである.ホテル御三家のひとつであり,外国からの要人や皇室をおもてなしするなど,日本を代表する超一流ホテルとして君臨している(ホテル御三家:帝国ホテル・ホテルニューオータニ・ホテルオークラ).しかし,昨今の外資系ホテルによる東京のホテル競争が激化していることにより,このホテルオークラも苦戦を強いられており,今年3月にはグランドコンフォートフロアー(リラクゼーションを目的としたリラックスフロアー)をオープンさせるなど,ホテル競争に打ち勝つための戦略を打っている.
次々と開業する外資系ホテルは目新しいこともあって(ちなみに外資系ホテルの「新御三家」としては,パークハイアット東京(新宿)・ウェスティンホテル東京(恵比寿)・フォーシーズンズホテル椿山荘が挙げられている),そちらにお客が流れるということが起きているのであろうが,ホテルオークラ東京のホテルマンの接客態度や和を取り入れたサービスは最高級の定評があり,ホテルオークラ東京の良さが損なわれることはないように願わずにはいられない.
ホテルオークラの名前は,戦前の5大財閥(三井・三菱・住友・安田・大倉)のひとつであった大倉財閥の二代目大倉喜七郎氏の名前にちなんでいる.大倉喜七郎氏は日本における国際的超一流ホテルの必要性を渋沢栄一氏らとともに唱えて大正14年に旧帝国ホテルの支配人に就任している人物であるが,終戦を過ぎて東京オリンピックを控えた頃,国際ホテル建設の構想を練り,欧米の合理性と日本古来の伝統美,この2つの調和を基本構想として野田岩次郎氏とともに大倉邸跡に建てられたホテルが,このホテルオークラなのである.(ホテルパンフレットより参照)
ホテルオークラのデザインはイチョウの葉っぱを用いているが,これは東洋にしか育成しない銀杏の,葉の姿が美しく,また不老長寿や防火の象徴であることから,各種の食器やインテリア・備品類にデザイン化して用いられている.

玄関ではベルボーイがドアを開けてくれ,荷物を運んでくれる.
  
一歩足を踏み入れると静寂なロビーが待ち受けている.
このロビーの雰囲気がたまらないというファンも多い.
 帝国ホテルやニューオータニと違って,ホテルの場所がアメリカ大使館やスペイン大使館に挟まれたところに立地し,周辺の警備が物々しいこともあって,不用意にぶらっと立ち寄る客が少ないためにこの静寂さが保たれているように思う.ロビーでフロントを探していると,すぐにベルボーイが近くにやってきて「何かお探しでしょうか?」,と自然な笑顔で聞いてきた.「お客様に聞かれる前に行動する」というのがモットーである.さすがは,ホテルオークラである.
 
左が本館のフロント.右が別館のフロント.
どちらでもチェックイン・アウトができる.

本館と別館は通路で結ばれている.
チェックインを済ませて,ベルボーイが荷物を持って部屋まで案内してくれる.

各階のエレベーターロビー
ソファーと灰皿が備えられている

客室の廊下(別館)
向かいの部屋の人と顔合わせがないように,
部屋の扉は互い違いに配されている.

スタンダードのツインルーム
 
枕には「鶴」と「亀」の和紙の折り紙が置かれていた.
ホテルオークラは,「和」のくつろぎと「洋」の利便性を少しでもお客様に提供したいと
常日頃より考えているとのこと.
外国人には新鮮に映るだろうし,日本人にとっては改めて日本文化を振り返ることができる.

全室に専用FAXがつけられている.
ブロードバンド対応のインターネット接続ができるように端末も配線されている.
 
洗面台とトイレ
ウォシュレット付きで,便座に座ると音消し用の水が自動的に便器の中に流される優れもの

シャワールームとの仕切カーテンには「Hotel Okura」の刺繍入り

ドアノブには,周辺のジョギングコースの案内が下がっている
外国人客にはジョギングをする人が多いとか.

ワインのルームサービスを頼んでみた.
電話では,「○○様,ルームサービスでございます」と名字による受け答えが返ってきた.
凡人にはこれだけでも感動もの!

朝には希望の朝刊が届けられる.

ルームサービスのメニュー
朝食は,一番安くて2,835円から.
フレッシュジュースが1,050円也.
和定食は3,675円.

何とも落ち着く静寂なロビー

雪見障子が使われている.

端午の節句でカブトが置かれていた.

エレベーターを案内する女性は「着物」である.

ロビー中二階には[Writting Space]なるものがある.

ショッピングゾーンも独特の雰囲気
ここは帝国ホテルと同じ雰囲気である.
 
外国人のための英語ガイドパンフレットも置かれている.
(もちろん日本語のガイドも置かれている)


 なお,最近は熾烈なホテル競争に対抗するため,手頃な宿泊プランを設定して,通常料金よりも安く泊まれるようになっている.特に,インターネットで予約すると半額近い値段で泊まれることもあるので,インターネットを利用した宿泊をお薦めする.

東京都庭園美術館【東京考察#166】

Tokyo Metropolitan TEIEN Art Museum


正面入口


 東京都庭園美術館は,朝香宮邸(朝香宮殿下:久邇宮家第8王子,妃殿下:明治天皇第8皇女)として昭和8(1933)年に建てられた建物を昭和58(1983)年にそのまま美術館として公開したもので,戦後は外務大臣や首相公邸・国の迎賓館などとして使用されていた.
建物は1920年代から1930年代にかけての,ヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式を現在に伝えるもので,フランス人が設計し,内部装飾もフランスをはじめとする外国から輸入されたものが使われている.都内におけるオアシスとして,歴史ある建物と庭園とが調和した落ち着いた空間が広がっている.
庭園美術館の中
アールデコ調の歴史ある旧朝香宮邸
広々とした西洋の庭園
いくつかモニュメントが置かれている
日本庭園もある
 
お茶室もある
梅が咲いていた

東京モノレール【東京考察#152】

The Tokyo monorail


レールが1本なので「モノレール」


 東京モノレールからの風景,僕は大好きである.気分転換を図りたいとき,モノレールに乗って湾岸地域の景色を眺めて羽田空港の飛行機を見に行ったりしていた.
東京モノレールは,東京国際空港の羽田空港へのアクセスとして昭和39年に開業したものである.JR山手線の浜松町駅から羽田空港までの16.9kmを約21分で結んでおり,日中でも4~5分おきに走っていることから,羽田空港へのアクセスとして気軽に乗れる交通機関である.しかし,最近は羽田空港の新ターミナル開業に伴って,それまで遠くに存在していた京浜急行の羽田空港駅が,ターミナル地下に直結することになって,東京モノレールは苦戦を強いられることになっている.京急は快速特急をバシバシ羽田空港へ乗り入れさせており,横浜方面と都営地下鉄を利用して都心方面からやってくる電車などを運転しているので,お客が取られているのが実情である.さらに追い打ちをかけているのがモノレール運賃の高さ.浜松町~羽田空港間で片道大人470円も取られる.近年はJR東日本が株を取得して事実上の親会社となったため,休日のみ限定の羽田空港から山手線内の駅まで500円均一切符などを販売して盛り返しを図っている.

でも,なんといっても東京モノレールの楽しさは,車窓から眺めることができる景色である.あえてこのHPでは車窓の写真は掲載しないことにした.
浜松町駅をでると,レインボーブリッジが過ぎ去り,天王洲アイルの再開発を通り抜け,運河と公団の高層住宅を眺めながら大井競馬場を通り過ぎ,倉庫群となって流通センター,海に落っこちそうになるほど傾いてモノレールは快走し,湾岸地帯の殺伐とした景色の中を走っていく.そして,飛行場が近づくと整備場となり,整備中の飛行機が間近に眺められ,ターミナルを遠くに眺めながら,地着陸するジャンボ機と滑走路が車窓いっぱいに広がる絶景となる.夜は更にムード満点.そして終点羽田空港となる.

是非一度お試しを.なお,羽田に向かって進行方向左側の窓がお薦めです.


羽田空港駅
ワンマン運転なのでホームにドアがついている


モノレール車内


車窓の写真を1枚だけ・・・
空港ターミナルと滑走路が丸見えとなる


天王洲アイル駅

竹芝桟橋【東京考察#140】

The Takeshiba pier


竹芝桟橋


 竹芝桟橋は,三宅島や八丈島などの伊豆諸島,父島・母島の小笠原諸島まで向かう船が発着する「竹芝客船ターミナル」があるところである.再開発によって「ニューピア竹芝」というオシャレなデートスポットに生まれ変わり,穴場的存在の場所でもある.ホテルインターコンチネンタル東京ベイをはじめ,レストランやショップも併設されており,竹芝埠頭公園には国旗の掲げられた帆船のモニュメントが置かれている.東京港(隅田川の河口)に面した部分には遊歩道が整備されており,晴海埠頭やお台場・レインボーブリッジなどのダイナミックで開放感ある景色を眺めることができる.
アクセスは,新橋駅・お台場から新交通ゆりかもめで竹芝駅下車徒歩1分,JR浜松町駅から徒歩約10分程度.


ランチクルーズ船


船乗り場


遊歩道からは開放感ある景色を眺められる

 
左:隅田川河口 橋は「勝どき橋」
右:お台場方面を望む


竹芝埠頭公園には帆船のモニュメントがある.


竹芝客船ターミナルの待合所 伊豆諸島・小笠原への玄関口


船への見送りが出来るように,送迎デッキもある.


「東京愛らんど」という伊豆諸島・小笠原の物産館もある

新橋駅日比谷口・烏森口【東京考察#139】

The Shimbashi station hibiya ・ karasumori gate


新橋駅日比谷口
(烏森口はさらに南側の出口)


 新橋というと「サラリーマンの街」というイメージがある.それは,新橋駅烏森口・日比谷口方面には霞ヶ関の官庁街をはじめ,本社業務の集中する虎ノ門を後背地に持っていることに起因している.線路を挟んだ反対側のオシャレで最先端の流行をいく汐留再開発とは対照的に,こちら烏森口はおしゃれな雰囲気はなく,赤提灯の一杯飲み屋が似合う,そんな街が形成されている.


日比谷口の広場にはSLが置かれている.
新橋(現:汐留)は日本鉄道発祥の駅である.
サラリーマンへのインタビューがよく行われているのも「ここ」.


烏森口は夜になると,サラリーマンが吸い込まれていく.


飲屋街.裏路地的な雰囲気がたまらない.


烏森口といえば「ニュー新橋ビル」ははずせない.
雑居ビルである.(詳しくは下で)


日曜日とあって,ほとんどの店が閉まっていたが,
このニュー新橋ビルには,サラリーマンのためのお店がカオス状態で入っている.


Yシャツがずらり


出張旅費を浮かせましょう.(チケットショップ)


営業の空いた時間に一稼ぎ!(パチンコ屋)


ストレス解消には指圧マッサージが一番.

このほかにも,薬屋・ハンコ屋・クリニック(病院)・理髪店・喫茶店・サラ金屋,
珍しいところでは,福島県いわき市のアンテナショップ「いわき・ら・ら」も入っている.


ニュー新橋ビルの壁面広告
やっぱり中年男性の悩みどころか・・・・.

汐留シオサイト【東京考察#115】

Siodome Siosite (Land readjustsment plan)

 


 「♪汽笛いっせい新橋の~」で始まる鉄道唱歌,この新橋とは「汐留」のことを指す.明治5年に新橋・横浜間に日本最初の鉄道が開通したが,そのときの新橋駅とはここ汐留に存在していたのである.その後大正3年に今の東京駅が開業したときに,新橋駅は今の新橋駅の場所に移設され,汐留は貨物専用駅として発展していった.しかし,トラック輸送による物流の変化により貨物の取扱量は年々減少し,昭和61年に汐留駅は廃止され,国鉄分割民営化により国鉄清算事業団からこの汐留の貨物ターミナル跡地は売却されることになった.
しかし,いざ国鉄の借金を返済しようと売りに出した土地であるが,バブルによる土地高騰の煽りをうけて,周辺地域へのさらなる高騰を招く恐れがあるとして,一時売却にストップがかけられ,土地高騰が沈静化したのちに事業は動き出すことになる.平成2年に東京都は汐留地区の開発に関する基本方針をまとめ,汐留地区の開発が高い公共性を有するということから,東京都施行による土地区画整理事業を実施することとなった.(東地区では再開発地区計画も定めている.)

汐留地区土地区画整理事業(土地区画整理事業とは,所有されている土地を換地という手続きによって区画形質の変更を行って土地の利用を増進するものである)は,施行面積30.7ha,平成7年3月から平成19年3月までの施工期間となっており,今でも高速ビルの建設が行われている.JR山手線を挟んだ地区も施行範囲にとりこまれているが,この西地区では地元地権者がつくりあげるイタリア街「チッタ・イタリア」の整備が進められている.
汐留の開発は戦後最大級の開発とも言われており,完成すると就業人口6万人,居住人口6千人の街が誕生する.麹町にあった「日本テレビ」は社屋をここ汐留に移し,お台場のフジテレビと対抗して汐留を盛り上げようと懸命になっている.都庁が新宿に移転し,新宿・渋谷などの西側に東京のエネルギーを持って行かれっぱなしであった東側地区であるが,お台場・汐留の再開発で,銀座も含めた復権を目指している.


JR新橋駅からは地下通路で結ばれている.


旧新橋駅
全く同じ場所に復元されている


日本テレビ社屋にある
汐留ラーメンの行列(オープン初日)
地下までつながっている行列だが,
いつラーメンが食べられるのだろうか.


日本テレビ社屋前のイベント


ビルとビルの空間では,ショーが行われている.


 
電通本社ビル
個人的に一番面白かったビルディング
矢印はエレベーターで,ガラス張りのエレベーターが
12列並んで配置されていることになる.


この電通ビル内には,ちょっとした休憩スペースに
個性的な椅子が並べられており,
様々ないすに自由に座ることができる.

 
電通ビル展望レストラン街にある中庭とレストラン
空間の使い方が非常に面白い.

 
左:築地市場と隅田川勝どき橋
右:浜離宮庭園と東京湾・お台場


エレベーターホール


カレッタ汐留にある亀の噴水


 
建設中のビルディングも数多くある


ゆりかもめ「汐留駅」


おまけ・・・

喜多方ラーメンもあります.

白金台の外苑西通り【東京考察#112】

Sirokanedai(Gaien-Nisi-Street)

 


 白金台は若奥様が憧れる高級住宅街であり,「シロガネーゼ」という言葉が生まれるように,おしゃれでハイセンスなブティックやお店がしっとりと建ち並んでいる.広尾などに雰囲気は似ているが,渋谷や原宿のように大きな喧噪に囲まれることはない.外苑西通り沿いにお店がこじんまりと並んでいる.夜になるとショーウィンドウやカフェテラスがライトアップし,また違った趣を演出する.ぶらっと散歩がてらに訪れてみるとよい.営団南北線・都営三田線の白金台駅下車である.


美容室


ケーキお菓子屋


インテリアの店


ウエディングドレス


オープンカフェ(外国人も多い)


レストラン


照明インテリア


イチョウとガラスのビルディング


レストラン(結婚式の二次会などに人気)

六本木ヒルズ【東京考察#111】

Roppongi-hills (The first-class urban area redevelopment project)


森タワー (最上階には展望台がある)

 


 「六本木ヒルズ」は,民間デベロッパーとしては国内最大級の市街地再開発事業である(施行者:森ビル).施工区域面積11.6ha,東京ドーム9個分(東京ドームグラウンドの広さを基準とした場合)の広さを持つ.事業開始から実に17年の歳月をかけて,2003(平成15)年4月25日オープンした.再開発前は狭隘な道路が残る市街地であり,防災上難点のある地域だった.その六本木六丁目地区に第1種市街地再開発事業を導入し,地権者は従前における権利と同等の権利を新しい六本木ヒルズ内の敷地で受け取る「変換変換方式」によって,見違えるほどの立派な地区が完成した.

六本木ヒルズ内には,オフィスや商業地域の他に,映画館などの文化施設,居住スペースとしての高層住宅も配置されている.現在行われる再開発事業では,都心・オフィス地区への人口回帰ということを狙った職住一体となった再開発事業を行う事例がほとんどであるが,この再開発もミックスされた複合再開発となっている.都市計画の事例としてはとても興味深い歴史に残る再開発事業であろう.

なお,2003年9月21日まで,森タワー52階ギャラリー(展望台1,500円の他に1,000円の入場料がとられる)にて「世界都市」展が開かれている.そのなかでは世界七都市の高層化の事例を精巧な模型を使って紹介していることの他に,この六本木六丁目の再開発事業についてのパネル展示があり,従前の街の様子のビデオや,再開発事業の歴史などが丁寧に紹介されている.都市計画に興味ある方は一見の価値がある.



地下鉄六本木駅からは直通の地下道が通じている.
駅から来るとこの「メトロハット」内のエスカレーターで地上にでることになる.


森タワーの周りには水が流れている.


オープンスペースには緑が欠かせない.


大きな「クモ」のオブジェが・・・


建物の隙間からは東京タワーが見える


六本木ヒルズの中心的な高層ビルが「森タワー」であり,最上階には地上250mから大都市・東京を360度眺めることができる.この森タワーのエレベーターは世界初の最高技術を用いた超高速エレベーターとなっている.乗っているだけでは「静かだな」「揺れが少ないな」などということしか理解できないが,実は上下2つの「カゴ」を持つダブルデッキ・二階建てのエレベータなのである.
さらに驚いたことに 場所によって上下階の高さの違いをクリアーするために,上下2つのエレベータ(カゴ)の間には「パンタグラフ」と呼ばれる調整装置が入っており,停止する直前のわずか2秒間で間隔の調整が行われているという凄いエレベーターなのである.
このことは言われないと気づかないが,ちょうど僕の乗っているときに途中で止まったのにドアが開かないことがあり,エレベーターガールの人が「下のエレベーターが止まって乗降しているため一時止まっております」という案内によって初めて気づいたのであった.
ちなみに開発を行ったエレベーター会社は,エレベーターを世界で初めて開発した「OTIS(オーチス)」である.(個人的にはオーチス社エレベーターのファンである.個性的なエレベーターが多い.ちなみに福島県庁の古いエレベーターもオーチス社製である)


六本木ヒルズの中心的な高層ビル「森タワー」の52F展望台
現代建築の素材であるガラスをふんだんに用いている


眼下に広がる東京タワー


快晴のときの眺め

 
屋外デッキに出ることができる
(現在はなくなっている)



森タワーのショッピングゾーン

 
光をふんだんに取り入れた空間設計となっている
温もりを出すためか,所々「木」が使われている
全体的には,鉄とガラスとコンクリートの,いかにも現代の建築である



敷地内には「毛利庭園」も設けられている


せせらぎ


屋外ステージもある


こちらから眺めると,南欧山岳のようなイメージに感じる


J-WAVEのけやき坂スタジオ
東京FMの渋谷スペイン坂に対抗している.


レジデンスゾーンの高層住宅


ベランダには緑化のための
「コンクリート製プランター」
が置いてあった


レストラン



麻布警察署の前
よっぽど道を尋ねられるのか,手書きの張り紙がしてあった.