「■東京の情報」カテゴリーアーカイブ

BANCHAN WORLD の東京をテーマにしたカテゴリーです.

東急世田谷線【東京考察#255】

Tokyu Setagaya line


東急世田谷線山下駅


 東急世田谷線は,三軒茶屋駅と下高井戸駅とを結ぶ全長5.0kmの路面電車である.路面電車といっても道路の上を走ってはおらず専用軌道となっており,環七通りと交差するときに信号機て停車することが,唯一路面電車の面影を感じるところである.都内で残った路面電車として,都電荒川線と共に話題にのぼる路線で,2両編成の電車がコトコトと走る姿は,どこかホッとする情景となっている.現在は世田谷線と呼んでいるが,かつて渋谷から二子玉川園までを玉川通りの上を走って結んでいた玉電(玉川線)の支線的な役割として存在していたもので,当時は下高井戸線と呼ばれていた.その後,玉電は1969(昭和44)年に廃止されたが,この世田谷線だけが廃止されずに残ったもので,かつての玉電の面影を残すものとなっている.車体は新しいものに一新され,ヨーロッパの路面電車を連想させる.
世田谷ボロ市が開催されるときは多くの乗客で賑わい,普段も車内は混雑していることが多く,地元住民に愛されているヒューマンスケールな世田谷線である.
 
三軒茶屋駅はキャロットタワーの隣にある
この駅には改札口があるが,基本的には乗車時に車内で運賃を払う.
大人140円均一.

三軒茶屋駅ホーム
再開発によって綺麗で近代的な空間となっている

宮の坂駅
階段を上らずにホームに上がれて,
踏切がすぐ脇にあるといった雰囲気がいい.
  
世田谷線にはカラフルな車両が走っている.
小さな子供連れの家族が電車に乗ると,
次の電車が何色かを当てっこするゲームが繰り広げられる.

現在の新型車両が導入される前は,
玉電の面影を残す,この色の世田谷線が走っていた.

三軒茶屋界隈【東京考察#254】

The Sangenjaya neighborhood


三軒茶屋駅


 三軒茶屋は渋谷から国道246号(玉川通り)を約3.5km西南に向かったところにある.江戸時代の中頃に大山通(現世田谷通り)と近道(現玉川通り・R246)の分岐点付近に,田中屋・信楽(石橋屋)・角屋という三軒の茶屋があったことから付けられたといわれており,大山詣や多摩川への行楽客で賑わっていたという.渋谷からも近く,オシャレな住宅街として人気の高い地域であり,「さんちゃ」と呼ばれているが,実際歩いてみると懐かしい雰囲気の店もあったりして,ほっとできる空間も残っている.1996(平成8)年には三軒茶屋のランドマークである赤い色をした高層ビル「キャロットタワー」が完成し,「あそこがさんちゃだ!」と都心からも分かるようになった.地下となった東急田園都市線の三軒茶屋駅を降りると,国道246号・玉川通りの上に首都高3号線が覆い被さっており,今となってはちょっと圧迫感のある駅前となっているが,かつては「玉電」と呼ばれた渋谷と二子玉川園とを結ぶ路面電車が走っており,1969(昭和44)年に廃止されたのち,1977(昭和52)年に現在の地下化された新玉川線(現名称は田園都市線に統一)が開通した.

首都高速3号線が玉川通りの上を走る

駅前には大山道の道標が建っている

世田谷通りの看板の下に見えるビルの
ガラス張りのところはフィットネスクラブ.
ちょっとお腹の出始めた男性陣が
ジムで鍛えている姿が外から見える.
 
キャロットタワー
にんじんの色をしているので付けられた名前(公募).
オフィスや商業施設,ホール,区民センターなどが入る.
東急世田谷線の駅もこの下にある.
 
キャロットタワー26階には無料展望台とレストランがある
喫茶コーナーにはキャロットジュースがある
9:30~23:00まで開館している

コミュニティFMのスタジオもある
  
三茶しゃれなあど商店街
おしゃれな店がポツポツとあって楽しい

足下のブロックには三軒茶屋のプレートが埋め込まれている

西友ストアーにある自転車の駐輪場
2時間まで無料であるが,精算機による手続きが必要
自転車盗難を防ぐのにはよい
 
喰うてかへんか? すずらん通
戦後闇市的な雰囲気の残る下町的な空間である.
「オシャレなさんちゃ」とのギャップが面白い

世田谷通りの商店街

路地裏に入ると,釣り堀を室内でやっている店があった.

1歩入ると住宅街である

羽田空港行きリムジンバス(お薦め路線・新宿発)【東京考察#253】

The Haneda Airport going limousine bus

リムジンバス(羽田空港)

 


 リムジンバスは空港への送迎を行っている路線バスで,羽田空港と成田空港では「東京空港交通(株)」で事業を行っている.リムジンバスは,空港までの路線バスの他にも空港内のランプバスと呼ばれる,搭乗ゲートと飛行機との距離が離れているときの輸送も行っているので,オレンジ色のリムジンバスを空港内で見かけることもある.昔の羽田空港ではよく空港内でリムジンバスに乗ったものである.
そんなリムジンバスは,都内をはじめ首都圏各地から空港までのネットワークが思ったよりも充実していて,都心ではホテルに直結して空港までの輸送を行っている.現在は,定時運行を確保するために渋滞情報をキャッチして迂回ルートを選んで走行したり,現在の所要時間をインターネットや携帯電話を使ってリアルタイムに見ることができるので,かなり利用しやすくなっている.
リムジンバスは首都高速を走行して羽田空港へ向かうが,窓の外に過ぎ去る都内の景色は見ていて飽きない.特にお薦めなのが新宿駅西口から羽田空港に向かう路線である.新宿駅西口の乗り場は京王百貨店の1階にチケット売り場があって,羽田空港行きは横断歩道をヨドバシカメラ方面に渡った向かい側にある.都庁脇を通って助走区間の短い新宿ランプから首都高に乗ると,新宿の超高層ビル街・明治神宮・新宿御苑の緑・皇居のお堀・紀尾井町のホテルニューオータニや赤坂プリンスホテル・東京タワーなど,続々と東京の名所を眺めることができ,さらに芝浦ジャンクションからは11号台場線に入ってレインボーブリッジを渡る.東京のダイナミックなビル群を橋の上から振り返ることができる.お台場を通過し東京港13号海底トンネルを抜けて,東海道新幹線の車両基地・大井埠頭の物流基地が見えると終点羽田空港となる.新宿駅から羽田空港まで片道大人1200円,所要時間は45分程度,電車よりも料金は高いが,それほど乗客は混雑していないので,ちょっとした東京見物をするのにお薦めである.最後は羽田空港の飛行機を展望デッキで見学して締めくくれば,結構充実したものとなる.

新宿駅西口から羽田空港までのルート(新宿→浜崎橋JCT)

新宿駅西口から羽田空港までのルート(浜崎橋JCT→羽田)

レインボーブリッジから都心方面を眺める

上野駅低いホーム【東京考察#252】

The home with the low position which is in Ueno station


上野駅低いホーム


 上野駅低いホームは13~17番線のことを指し,宇都宮・高崎線の一部普通列車と,東北本線・常磐線等の特急や寝台の優等列車が発車する.新幹線が開業する前までは,東北方面の優等列車が発車するホームで,各方面への乗客で大変な賑わいを見せていたホームであった.東京にある駅の中で,ヨーロッパのような串刺し式の終着駅の雰囲気が味わえる駅である.「低いホーム」とは,1~12番線(山手線・京浜東北線・常磐線・宇都宮線・高崎線)までの高架上の駅(「高いホーム」「高架ホーム」)と区別するための呼び名であり,上野駅は2階構造になっているのである.石川啄木の「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを 聴きにいく」という歌は有名である.
 
中央改札口を通るとその奥が低いホームとなる

低いホーム
左側が13番線,右側が17番線と新幹線改札口

上部に見えるのが12番線(常磐線)の高いホーム
吹き抜けで,高いホームと低いホームが一部同じ空間となっている.

北斗星が到着した13番線

終着駅なので車止めがある

石川啄木の歌碑
「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを 聴きにいく」

家族で特急スーパーひたちを見学

特急のホーム(16・17番線)には特急券を拝見する改札口がある

ずらずら並ぶ電光掲示板は終着駅という感じになる.

夜のサンシャイン60通り(池袋)【東京考察#251】

Sunshine 60 street of night ( Ikebukuro )


サンシャイン60通り

 


 サンシャイン60通りは,池袋駅東口からサンシャインシティにかけて,両側に商業施設が建ち並ぶ道路で,池袋で最も賑わいのある通りである.いつも人で混雑しており,休日には大変な人で賑わっている.歩いている人の年齢層は若く,若年層に人気のあるエリアである.師走のサンシャイン60通りの点景をお送りする.

横断歩道は青になるといつも人でごった返す

パンダも頑張っている
立て看板を持っている人が多い

黄色いハッピを来て脚立にのって,
売り込みをしているドラッグストアの店員

キャッチセールスは多い

ゲーセン&パチンコ アミューズメント施設
 
最奥に東急ハンズがある.
ここからはエスカレータで地下に降りて,サンシャインシティーへ向かう.

都営バスの運行情報システム【東京考察#250】

The operation information system of the metropolitan bus


バス停(王40)

鳥井坂を下る田70系統(現廃止)


 都内を縦横無尽に走る都営バス.都バスでは全路線で運行情報システムを導入している.これは,パソコンや携帯電話からインターネットを通じて,「バス接近情報」,「系統運行状況」,「バス時刻表」,「ラッピングバス情報」,「経路検索/乗り換え案内」の情報が得られるというもので,大変便利なシステムとなっている.バスは電車と違って,駅構内の階段などの移動や,改札口から街中まで歩かなくてもいいといったメリットがあるため,路線を覚えてしまうと結構便利で使い勝手のよい移動手段である.都内の身近な風景をゆっくりと眺めることもできる.都内のバスといっても,路線によっては30分や1時間に1本程度しかないときもあり,また渋滞などで遅れることもあり,そんなとき,携帯電話を使ってバス情報を得れば,便利に快適にバスで移動することが出来る.
このシステムはNECのノウハウによって構築されている.都バスの位置情報をデジタルMCAと呼ばれる無線で取得し,収集した位置情報をリアルタイムで情報サーバに蓄積する.この位置情報は15秒に1度更新されて常に最新の位置情報が把握でき,このデータを整理してインターネットを通じて提供しているという.(参考引用:NECホームページより)
系統運行状況のページ(王40系統)
停留所を指定すると(この場合「王子駅前停留所」),その停留所を起点としたバスの運行情報が見れる.
そのバス停にあと何分で到着するか,そのバス停から何分で目的の停留所に到着するか,が一目でわかる.
携帯電話の場合でも,表示方法が異なるだけで,同じ情報が得られる.


時刻表も見ることができる.


ラッピングバス(広告バス)の運行情報も見ることができ,
今どこを走っているかが一目でわかる.


 
主要なバス停には,バス接近表示と
主要目的地までの所要時間が表示される

成城コルティ(成城学園前駅ビル)【東京考察#249】

The Seijo CORTY (The Seijougakuemmae station building)


成城コルティ(CORTY)

 


 成城コルティは,小田急線の成城学園前駅周辺の複々線化工事の地下化にあわせて完成した駅ビルで,2006(平成18年)9月にオープンした.成城といえば超高級住宅街.コルティとはイタリア語の中庭を意味するコルティーレの造語で,成城らしい豊かさの追求をコンセプトにし,自然の光や風・緑を積極的に取り入れた設計となっている.上品な雰囲気の漂う空間となっており,ただ歩いているだけでもなんだかお金持ちの気分になってくるから不思議である.かつては私鉄の小駅といった感じであった成城学園前駅も,コルティの完成によってがらっと様変わりした.

成城学園前駅
複々線化によって駅は地下化され,
北口と南口が同じ1階で結ばれるようになった.

中央口の改札をでると,そこが成城コルティとなる.
 
シルバーを基調とした建物となっている

光が降り注ぐ吹き抜けの空間

2階から1階改札口を望む
開放的で明るい空間となっている

1階には小田急OXストアやお菓子屋などが入る
 
4階はレストラン街となっている
 
4階には2つの屋上庭園がある
レストランからこの庭園が眺められる

1989(平成元)年撮影


成城学園前駅北口(2007年撮影)

1989(平成元)年撮影


成城学園前駅南口(2007年撮影)

南口には,箱根そば(通称「はこそば」)があった.
立ち食いそば屋で庶民の味方だった.
昔ロッテリアだったところ(左手)は,スタバに変わっていた.

 
最後にトイレ(4階)
高級ホテルのような雰囲気.
電動で洋式トイレのフタが開いたのには感動した!
さすが成城!

ソニービル(銀座)【東京考察#248】

Sony building ( Ginza )


銀座ソニービル


 ソニービルは1966(昭和41)年に建てられたビルで,晴海通りの数寄屋橋交差点前にあり,斜め向かいには日本一当たり本数を出す宝くじ売り場「西銀座デパートチャンスセンター」がある.1階から4階まではソニーに関する製品を展示するショールームであり,上階から順に下に歩いて降りてくると結構楽しい.建物内部の構造も面白く,1つの階を段違いに4つのフロアーに分けて,それぞれが少しずつ螺旋状に配置されており,サザエの渦巻きのようにグルグルと回って上階から降りてくることができる.気がつくと1階に到着していたという感じになる.また,1階と地下とを結ぶ階段は,歩くとドレミファソラシドの音がなる面白い演出がされており,館内がリニューアルされた今でも,この伝統!?は受け継がれている.5階(正確には4階C)から上には衣料や雑貨等のテナントやレストランが入っている.ソニービルは入場無料で誰でも気軽に入れるので,銀ブラついでにどうぞ.
 
ソニービル1階 入場無料

展示スペースが螺旋状になっており,
各フロアーは下から順にABCDに分かれている.
例えば4階の下から1段目のフロアーは「4A」という具合に.
足下に青色プレートがはめ込まれている.

話題の「Rolly」 実演をやっていた
 
これが「メロディステップ」
1階と地下を結ぶ階段で,歩くとセンサーに反応して光りとともにメロディがなる.
昔はセンサーではなく,マットを踏むと音が鳴る仕組みだった記憶がある.

メロディステップ脇の看板
背後はエレベータ.8階までしかないのに結構高速である.

愛の泉 クリスマスチャリティーのツリー
Edyカードの「チャリ~ン」という音が鳴っている.

大丸リニューアル(東京駅八重洲口)【東京考察#247】

Daimaru renewal ( Tokyo station Yaesu-guchi )


大丸1階入口
(1階にいわゆる「デパ地下」がある)

 


 東京駅八重洲口では再開発が続いている.大丸は東京駅八重洲口の鉄道会館内に1954(昭和29)年にオープンし,東京駅の顔となっているデパートであるが,JR東日本や民間ディベロッパーが中心となって東京駅周辺で進めている東京ステーションシティ(Tokyo
Station City)の再開発によって完成したグラントウキョウノースタワの低層部に移転し,2007(平成19)年11月6日にリニューアルオープンとなった.特徴として,いままで「デパ地下」として地下にあるのが一般的だったお土産やスイーツなどの売り場を1階にもっていき,これから新幹線に乗る旅行客がお土産を買いやすいような配置としている.お弁当などの食料品は地下1階で販売している.化粧品売り場は近くで働くOLのために43ブランドに増やして充実を図っており,ここでは2階全フロアーが化粧品売り場となっている.旧デパートの建物(鉄道会館)は閉鎖しており,いずれ取り壊されて跡形もなくなる.跡地には新たにビルは建てられずに「グランルーフ」と呼ばれるデッキでノースタワーとサウスタワーのツインタワーが結ばれることとなる.2013年完成予定.丸の内口の赤煉瓦駅舎復活と合わせて,東京駅周辺が一体となった「Tokyo
Station City構想」が着々と実現していく.
 
1階のコンコース

1階の様子

かつての大丸デパートの建物(鉄道会館)地下は
閉店したテナントもあり,工事中となっている.

かつての大丸1階はシャッターが閉まっている

左が大丸が入っていた鉄道会館.
右の高層ビルがグラントウキョウノースタワの建物.

閉じられたシャッターに貼られていたポスター

 

東京駅グランスタ(東京駅エキナカ)【東京考察#246】

Tokyo station “GRANSTA”


東京駅地下にあるグランスタ

 


 かつての東京駅構内といえば,おみやげ屋も少なく,ビジネスマンの乗換駅,そして新幹線などの列車にのるために,休日などには家族でただ電車を乗り換えるための空間というイメージが強かった.東京駅で食事やおみやげを買うときは,八重洲口の改札を一旦出て,大丸デパートや八重洲地下街へ行っていたものである.しかし,JR東日本では近年「エキナカ」として,駅構内へ商業スペースを展開する事業を積極的に行っており,この東京駅の地下も「エキナカ」として2007年10月25日にオープンしたものである.駅構内は人が必然的に集まってくる空間であり,これからも他の駅でこの「エキナカ」は増えていくようである.まるでデパ地下の様相を呈している.営業時間は8:00(一部7:00)~22:00(日祝21:00)まで.

1階コンコースから地下へはエスカレータで降りれる

エスカレータで地下へ

色々な店が並んでいる.
駅構内なので,改札を出ずに買い物ができる.
 
パンやお酒などのお店

お弁当やお総菜を専門に売るフロアー
名店の味が弁当で味わえる
 
洋菓子やフレッシュジュースの店

「飲む酢」の店は大人気
 
「銀の鈴」待ち合わせ場所
昔は1階の八重洲口にあったが,今は地下に移動している

八重洲地下中央口の先にグランスタがある

恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスイルミネーション2007【東京考察#245】

The Christmas illuminations in Ebisu garden place


シンボルツリー


 2007年恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスイルミネーションは「Baccarat ETERNAL LIGHTS 2007-歓びのかたち-」と題して,観る人が共に喜びをわかちあえるクリスマスをコンセプトに実施されている.世界最大級を誇るバカラ製のシャンデリアが坂道のプロムナードの奥中央に配置され,しっとりと落ち着いた大人の雰囲気のイルミネーションとなっている.どちらかというと暖色系の灯りを用いており,寒い夜空でも観る人の心を暖かくしてくれる,そんなイルミネーションである.12月21日(金)には皇太子ご一家も訪れになっていた.ちなみに,バカラ製のシャンデリアは250灯だとのこと.クリスマスイルミネーションは2007年12月25日まで.Baccarat ETERNAL
LIGHTS 2007-歓びのかたち-(バカラ製シャンデリア)は翌年1月14日まで開催している.

恵比寿駅からスカイウォークの動く歩道を乗りかえていく

スカイウォークを抜けると恵比寿ガーデンプレイス
 
道路の街路樹にもイルミネーション

シンボルツリーと三越

坂道のプロムナード
赤じゅうたんの先にシャンデリアがある

樹木をライトアップする

これが,バカラ製シャンデリア
世界最大級

250灯のシャンデリア

シャトーレストラン「ジョエル・ロプション」
ミシュランガイド東京2008で三つ星を取ったレストラン.
つまり8店のうちのひとつ.

反対側から撮影

ステージでは音楽ライブも開催される

オープンカフェのテーブル席には,
傘の形をした暖房器具が置かれている.

ヱビスビール発祥の地
もちろんビアステーションもある

鉄道博物館(大宮)【東京考察#244】

The railway museum ( Oomiya )


入口のフロアーマット


 JR東日本創立20周年事業のメインプロジェクトとして平成19年10月にオープンしたのが,大宮(さいたま市)にある鉄道博物館である.かつて神田にあった交通博物館のうち鉄道に絞って展示している博物館で,数多くの実物車両やHOゲージのジオラマ模型ショー,運転シミュレーターなどがあって,子供から大人まで,それぞれの年代の思い出の車両たちと出会え,そして体験できる博物館である.JRで最大規模を誇るJR大宮総合車両センター(旧大宮工場)に隣接しており,レールがつながっているため展示車両の入れ替えなども,容易に行うことが可能だという.
開館時間は10時~18時まで.休館日は毎週火曜日.入場料は大人1000円,小中高生500円となっている.大宮駅で埼玉新都市交通ニューシャトルに乗り換えて,一つ目の「鉄道博物館(旧大成)駅」で下車.

チケット売り場は別れていて,
左側が「現金」で購入する場合,
右側が「Suicaを持っていて電子チケット」で購入する場合.

現金でチケットを購入すると,
Suicaシステムのカードを持って入場することになる.

入館ゲート.自動改札機を通って入場となる.
Suicaを持っていても,一度電子チケットの購入手続きをしないと
そのままでは通過できないので注意.

1号機関車
 
旧型客車
昔は,東北本線や磐越西線でも走っていた.
会津に行くときに郡山からよく乗った記憶がある(同形式ではないが)
上野駅から「はつかり」「やまびこ」「やまばと」「ひばり」「いなほ」などの特急に乗車し,
郡山駅で鈍行に乗り換えていたのである.
客車のいいところは,モーターが付いていないので,
車輪の刻む音と美しい風景が心地よいハーモニーとなっていた.
 
特急481系 (車内では弁当などを食べることができる)
新幹線開業前の東北本線には,数多くの行き先の特急や急行が走っていた.
「あいづ号」は1日1往復の会津若松行きの特急で,
私の中ではブルジョアジーのお金持ちが乗る列車というイメージだった.
椅子もフカフカだったし.上野から会津若松まで約3時間半だった.
 
急行455系
一番お世話になって思い出のある列車は,これ.
急行「まつしま号・ばんだい号」
仙台行きのまつしま号と喜多方行きのばんだい号が
郡山で分割して運転する電車で,4人のボックスシート.
窓も開くので駅弁を途中駅で買うこともできた.
4人のボックスに座った人同士では,冷凍みかんなどを交換しあって,
ちょっとした会話を楽しめる列車だった.
上野から会津若松まで約5時間,椅子も背もたれも堅くて,特急は憧れの列車だった.

昔の上野駅には,行き先を案内する数々の案内板が,
ずらりとぶら下がっていた.懐かしい.

駅弁を買って,展示車両内で食べることもできる.
昔買った駅弁は,正直あまりおいしかったという記憶がない.
 
3段式の客車寝台車

台車の下も覗けるようになっている

展示車両の置かれているレールは,
外とつながっているので,車両の入れ替えが可能となっている.

ぐるりと回る転車台にはC57蒸気機関車が置かれている.
この転車台を使って,展示車両を入れ替えることができる.


模型鉄道ジオラマ
HOゲージの模型で,日本最大規模のジオラマである.
1日8回程度,15分間の模型ショーがある.

通過する本物の新幹線を眺めながら
休憩できるスペースもある
 
1階外にはミニ運転列車があり,200円で運転することができる.
予約は入館ゲート近くの予約機で行う.

体験学習のできるラーニングホール
 
5台ある運転シミュレーターは大人気
(SLのみ500円かかる)

外を眺めると,高崎線や川越線の電車が見える

最後に,運転台をパチリ.
鉄道博物館には,夢を持たせてくれた幼い時代の思い出が詰まっており,子供から大人まで,童心に帰って郷愁を味わうことのできる博物館である.是非ご家族連れでどうぞ.

ジョイフル三ノ輪・三ノ輪橋商店街(都電三ノ輪橋停留所界隈)【東京考察#243】

Joyful Minowa shopping district ( The metropolitan streetcar Minowa-bashi stop )


ジョイフル三ノ輪(三ノ輪橋商店街)


 東京で唯一残った都電荒川線,その終点が三ノ輪橋である.下町情緒たっぷりの三ノ輪橋であり,都電の三ノ輪橋停留所は三ノ輪橋商店街(ジョイフル三ノ輪)の街の中にどっぷりと浸かり込んで存在している感じである.この終着駅がまた郷愁を誘う風景となっている.

ジョイフル三ノ輪商店街は,都電の線路と平行に
一本入った道路に約520m続いている.
(隣の荒川一中前停留所あたりまで)

昭和時代を思わせるパン屋
ショーケースがまた渋い

大勝湯(銭湯)とコインランドリー
銭湯は少なくなったが,三ノ輪ではまだまだ健在.
たいてい銭湯の隣にはコインランドリーがある.

夕刻どき,総菜を売る店には人が集まる

「荒川で一番 いい品そろえてどんどん安く売る店」
黄色い看板は出ていたがシャッターは閉まっていた

とにかく自転車の通行量は多い
猛スピードで商店街を走っていく輩もいる


こちらが都電三ノ輪橋停留所
「関東の駅百選」に認定されている

三ノ輪橋とは,かつてあった音無川に架かっていた橋の名前によるもの.
三ノ輪とは,かつては東京湾に出た台地の先端部だったことから,
「みのはな(水の鼻)」と呼ばれていたものが,三ノ輪になったといわれている.


停留所は商店街の中にとけ込んで存在している
奥が都電停留所とチンチン電車
 
地下鉄日比谷線の三ノ輪駅へも近い 徒歩5分程度
 
この喫茶店(あめみや)では,ほのぼの都電サブレを売っている
 
路地裏には赤提灯の灯る下町の酒処が点在する
 
下町の終着駅・三ノ輪橋

有楽町イトシア【東京考察#242】

Yurakucho ITOCiA

マルイがあるイトシア
上層部はオフィスとなっている


 有楽町イトシアは,有楽町駅前第1地区第一種市街地再開発事業として施工された再開発事業(約1.5ha)で,1980(昭和55)年に都市計画決定して以来,ようやく2007(平成19)年10月にオープンした施設である.有楽町マルイやイトシアフードアベニュー,レストランなどがあるイトシアプラザ,ミニシアター系のシネカノン映画館,そして10階以上の上層階はオフィスが入居している複合開発である.この再開発が行われる前は,小さな建物が密集して商業地を形成している地域だった(No.161 「有楽町駅前第1地区市街地再開発事業(従前の姿)」).地下には今話題のクリスピードーナツも入っており,早速1時間以上待ちの大行列となっていた.この再開発の完成により,有楽町駅からイトシアを通り,マリオンを抜けて銀座までの道のりがより楽しいものとなった.

半分は見覚えある景色である
フルーツの切り売りをしている果物屋(右側一帯)は変わっていない.
有楽町駅からマリオン方面への道

上の撮影位置からもう少し左に移動して引いて撮影した
背景右の建物はマリオン

マルイの入り口

駅前には広場ができた.
かつてここは道路が走っていて,横断歩道を渡った記憶がある方も多いはず.
道路は廃止されて,歩行者に優しい空間となった.
背景は東京交通会館.

JR線のガード下
かつてここも道路だったが,今は歩行者専用となった.
ビッグカメラ(旧そごう)へも行きやすくなった

JR有楽町駅(中央口)の姿は全く変わっていない.
この写真の反対側の風景が一変しているのである.

ビッグカメラ側から見たガード
レンガ造りのガードが歴史を感じさせてくれる.

新橋駅烏森口宝くじラッキーセンター(宝くじ売り場)【東京考察#241】

The Shimbashi station Karasumori exit lottery lucky center ( The lottery counter )



烏森口前の「ニュー新橋ビル」の1階にある
「大当たりの名所」とも書かれている

 


 今年もまた年末ジャンボのシーズンがやってくる.都内で最も多くの高額当選を出している宝くじ売り場は「西銀座チャンスセンター」であるが,それ以外にも高額当選を多く出している有名な売り場がある.高額当選が多く出ているということは,確率的に言えば多くの宝くじ枚数を販売しているということなのであるが,どうせ買うのなら,やはり大当たりの出ている売り場から購入したいと思うのは,人情というものであろう.
新橋駅烏森口宝くじラッキーセンターもそのひとつ.新橋の烏森口といえばサラリーマンの聖地であり,目の前にドンとそびえるニュー新橋ビルを思い浮かべるが,そのニュー新橋ビルの1階に売り場がある.よくサラリーマンやおやじ達がインタビューをされているSLの置かれている広場は,日比谷口と呼ばれる出口であり厳密にいうと烏森口ではなく,烏森口はさらに南側にある出口のことを指している.宝くじ売り場は,その南側の烏森口の前に存在している.朝は6時(土日は7時)から販売しており,夜も遅く(22時~23時頃)まで開いているので,残業で遅くなっても大丈夫である.
 
ニュー新橋ビルの1階部分にある

改札を出て,烏森方面の出口へ歩いていくと,目の前が売り場となる.

新橋駅烏森口

SL広場のある出口は日比谷口
売り場は南側(左方向)の烏森口となる
このページを見た方に,1等があたりますように・・・

 

池袋駅南口西武線構内売り場(宝くじ売り場)【東京考察#240】

The Ikebukuro station south exit Seibu Line premise counter ( The lottery counter )


池袋駅西武線構内売り場
(「構内」といっても改札の外である)

 


 今年もまた年末ジャンボのシーズンがやってくる.都内で最も多くの高額当選を出している宝くじ売り場は「西銀座チャンスセンター」であるが,それ以外にも高額当選を多く出している有名な売り場がある.高額当選が多く出ているということは,確率的に言えば多くの宝くじ枚数を販売しているということなのであるが,どうせ買うのなら,やはり大当たりの出ている売り場から購入したいと思うのは,人情というものであろう.
池袋駅南口西武線構内売場もそのひとつ.「西武線構内」と聞くと西武池袋線の改札内のエリアを想像してしまうが,「西武鉄道の敷地の中である駅構内」ということであり,改札内にあるのではなく,西武百貨店1階の南側通路のコンコース入口部分にある.さらに,「南口」と聞くよりは,「東口の南側」といった方が位置的なイメージはつけやすく,北通路・中央通路・南通路と3つの東西を結ぶ通路がある池袋駅であるが,とにかく東口に出てから目の前の明治通りを渡らずに歩いていけば売り場にたどりつける.
 
池袋駅南口(西武池袋駅) この売店の裏に宝くじ売り場がある.
地図などでは「南口」と標記されているが,現地看板では東口となっている.

横断歩道(明治通り)の前にある池袋駅への入口
この裏手に宝くじ売り場がある.緑の屋根は売店.
 
ナンバーズなどを記入するための台も売り場前に設けられている
かなり人通りの多いコンコースである

構内からみた東口出口方向
中央の黄色いところが宝くじ売り場
このページを見た方に,1等があたりますように・・・

 

旅行博(東京ビッグサイト)【東京考察#239】

Traveling expo ( Tokyo Big Sight )


旅行博の会場内


 9月の連休に,JATA(日本旅行業協会)国際観光会議・世界旅行博実行委員会の主催で開催されている博覧会が「旅行博」である.正式にはJATA世界旅行博という.金・土・日の3日間開催されているが,初日の金曜日は業界やプレス関係者のみの入場で,土曜日から一般者も入場できるようになっている.海外旅行のための情報を集めたイベントで,世界各国の旅に関する情報を知り,そして体験することができる.ステージでは各国の民族舞踊などのパフォーマンスも見ることができるので,1日いても飽きることはない.各国のブースではアンケートに答えると景品がもらえたりするので,帰りにはパンフレットとともに大きな袋を抱えて出ることになる.入場料は大人1200円.2007年の模様をお伝えする.
 
会場はお台場にある東京ビッグサイト西ホール
 
会場入口は成田国際空港を思わせる演出となっている
 
ヨーロッパやアメリカなど,各方面の国別にブースが分かれている
 
いろんな国の民族舞踊を披露している

パンフレットをどっさりもらってこれる

エスカレーターで4階の展示ホールへ

ステージではイベントが行われている

青色はもらえる紙バック
ここに各国のパンフレットを詰め込んでいく

景品でもらったJALワンワールド加盟を記念したエコバック

もらってきたパンフレットの山(一部)

 

黒酢バー(JR新橋駅)【東京考察#238】

The brown vinegar bar ( JR Shimbashi station )


黒酢バー受渡口


 健康志向が続く中で,黒酢が注目を集めている.そんな黒酢を飲みやすくアレンジして味わえるスタンドが,昨年(2006年)夏からJR新橋駅でオープンしている「黒酢バー」である.真っ黒に塗られたカウンターは見た目ちょっと独特であるが,黒酢のすっきりとした味わいを求めて,お客が黒酢を求めていく.かなり酸っぱいのかと思いきや,ほんのり酸っぱさが口に広がり,思ったよりも飲みやすい.メニューは純粋玄麦黒酢をはじめ,黒酢&豆乳,リンゴ酢&キャロット,黒酢&ブラッドオレンジ,黒酢&青汁!?など,いろいろなバリエーションの商品がある.1号店は新橋駅であるが,現在では渋谷駅や横浜駅,市川駅,八王子駅,宇都宮駅などJR東日本管内8駅で味わうことができる.販売は,NRE日本レストランエンタプライズ(昔の日本食堂)が行っている.ちょっとした話題にお試しを.

真っ黒なスタンド.一瞬何の店か戸惑う.

飲んでみたのは,黒酢&ブルーベリー
ほんのり酸っぱい味がするけど飲みやすい

新橋駅の南側改札を出たコンコースの汐留口方面にある
(ゆりかもめ乗り場方面)
赤丸のところにちょっとだけ黒いスタンドが写っている

小金井周辺の玉川上水(中流部)【東京考察#237】

Tamagawa-josui in Koganei

都立小金井公園の南側の五日市街道に沿って流れている


 玉川上水は,1653(承応2)年に羽村から四谷大木戸まで約43kmを開削によって上水路工事を行い,江戸時代に江戸市中へ上水を通水したものである.四谷から先は木樋などで地下水道となっていたが,その後の新田開発によって分水路が開削されるようになり,武蔵野の農地へも水を供給するようになっていた.
現在の玉川上水は3つの区間に分けることができ,現役の導水路として東村山浄水場へ導水を行っている羽村(羽村市)~小平監視所(立川市)間の約12kmの上流部,淀橋浄水場の廃止によって導水路としての役割は行っていないが,下水道の高度二次処理水を流して清流復活を行っている小平監視所(立川市)~浅間橋(杉並区)間の約18kmの中流部,そして,暗渠や公園などとなっている浅間橋(杉並区)~大木戸(新宿区)間の約13kmの下流部の3つである.
ここでは,小金井市の都立小金井公園付近の玉川上水中流部の風景をお送りする.

五日市街道に沿って流れる玉川上水
水路に沿って,桜などの樹木が植えられて,
グリーンベルトとなっている.
玉川上水を挟んで上下の車線が別れている.

橋の下に玉川上水がある

鯉がたくさん泳いでいた

夏は周辺の木々が生い茂っており,
水路を遠くまで見通すことはできない.

水路に沿って遊歩道が整備されている

羽村から浅間橋まで,橋のマップが作られている
 
玉川上水は,東京の歴史的遺産である

江戸東京たてもの園(小金井市)【東京考察#236】

Edo Tokyo old building Garden


ビジターセンターの旧光華殿


 江戸東京たてもの園は,両国にある江戸東京博物館の分館として,1993(平成5)年に小金井市の都立小金井公園内に建設された博物館で,江戸から昭和に渡って現存した歴史的建造物を移築し展示しているものである.この江戸東京たてもの園ができる前までは,武蔵野郷土館とよばれる武蔵野の生い立ちをテーマにした博物館が存在していた.現在27の復元建造物が展示されており,それぞれの建築物は中に入ることができるので,昔の建物内部の空間を感じることができて楽しい.じっくり見て回るには半日かかる博物館である.建物に入るときは靴を脱ぐので,くつ紐のない靴を履いてくることがお薦めである.
アクセスはJR中央線の武蔵小金井駅またはJR東小金井駅から100円循環CoCoバスに乗っていくと便利である.観覧料は大人400円,9時30分から17時30分(冬期は16時30分)まで.
 
【田園調布の家(大川邸)】
田園調布に建てられた住宅.
田園調布といえば田園都市株式会社(現在の東急電鉄)の
民間ディベロッパーによって開発された超高級住宅街である.
 
【小出邸】
文京区西片にあった住宅
木のお風呂が渋い!
 
建物内部へは玄関から靴を脱いで入れる.
玄関には靴べらがおいてある.
くつ紐のある靴だと何回も非常に面倒なので,
観覧中は紐を緩めて歩いていた.
 
【常盤台写真館】
東武東上線の常盤台駅前に広がっていた住宅地にあった写真館
館内には東武鉄道の常盤台宅地開発に関する古地図もある.
移築復元された建物とはいえ,バリアフリーに対応するためにエレベータがつけられている.
車いすでも安心して見学ができる博物館である.

【綱島家 (農家)】
世田谷区岡本に江戸時代にあった建物
 
建物を忠実に保存するため,囲炉裏やかまどには定期的に本物の火が入れられる.

段差はすべてバリアフリー対応である
 
【高橋是清邸】
1階には喫茶のできる休みどころがある.
↓<注文の仕方>↓
机にあるメニューを見て注文品が決まったら,部屋の隅にある内線電話で
テーブル番号と注文の品を伝えると運ばれてくる.半セルフ式

戸のガラスも明治時代に造られたもので,
よく見ると均一ではなく歪みが見える(写真ではわからない)
 
【都電7500型】
動きはしないが,車内には電気が通っていて扇風機も回っている

下町の風情が感じられる東ゾーン
正面は子宝湯
  
左から,醤油店,文具店,居酒屋
 
【銭湯 子宝湯】
足立区千住元町にあった銭湯
こういう銭湯はかつて都内にたくさんあった.熱い湯船のお風呂だった

屋上のモイスチャーミスト(小田急百貨店) 【東京考察#235】

The moisture mist at the rooftop ( Odakyu Department Store Co., Ltd. )


モイスチャーミストの機械


 今年(2007年)の夏は猛暑であった.日本各地で過去最高気温を更新していったが,そんな中で少しでも気温が涼しくなるような取り組みが見られる.その一つがこの「モイスチャーミスト」である.
モイスチャーミストとは直訳すると湿気の霧(モイスチャー=湿気,ミスト=霧)であるが,霧状の水であるミストと強力なファンの風を散布して,気化熱の作用により周囲の温度を下げる装置の名称で,2~3℃冷やすことができるという.さらに冬場は屋内の加湿装置としても利用できるので,冬でも有効活用ができる.近距離で手をかざすと濡れるが,離れれば霧が気化するので濡れなくてすみ,電気代も家庭用のエアコンと比べても電力が約20分の1ということで,環境にもやさしい装置である.今年はこの猛暑もあって全国各地で好評なため生産が追いつかないとのことであり,9月いっぱいまでは予約が難しいという.
小田急百貨店新宿店では9階の屋上広場に2007年9月30日まで設置している.その他,各地でも導入しているところがあるので,見つけたときは霧を浴びてみましょう.

屋上広場には4つの機械が設置され,
ミストが内向きに流されて,
その中の遊戯施設の空間が涼しくなっている

このように霧を吹き付ける
  

品川バスターミナル(京浜急行バス) 【東京考察#234】

Shinagawa bus terminal ( Keihin-Kyuko Bus )


品川バスターミナル


 品川バスターミナルは,品川駅から北に向かって5~10分程度歩いたところにある京浜急行バスの高速バスターミナルである.第一京浜(国道15号)沿いのJR線路側にある.東北・関西・山陽・山陰方面等の京浜急行バスと共同運行されているところの地域を結んでいる.駅からちょっと離れているので,大きな荷物を持っての移動はちょっとしんどい.しかしターミナル内は利用者以外立ち入り禁止とし,シャワー設備が付いているなど,設備が充実している.JR山手線や京浜東北線の田町・品川駅間に乗っていると車窓にバスターミナルが流れていく.
 
高輪口を降りて右側にバスターミナルがある.
ホテルパシフィックを背景に,小さな案内看板が立っている.

第一京浜の大きな道路沿いを北に向かって歩いていく
なかなか着かないなと思っていると
あと「直進200m」の看板が現れた
 
ターミナル入り口
バス乗車やチケット購入以外の者は
ターミナル内には立ち入り禁止

浜松町バスターミナル(世界貿易センタービル1階) 【東京考察#233】

Hamamatsu-cho bus terminal ( The 1st floor the World Trade Center buildings)


浜松町バスターミナル


 浜松町バスターミナルは,浜松町駅前の世界貿易センタービル別館1階にあるバスターミナルで,銚子・犬吠埼・君津・安房・小湊・勝浦方面(京成バス・千葉交通・日東交通・鴨川日東バス・ちばフラワーバス),横手・田沢湖方面(羽後交通・相鉄バス),仙台・山形方面(東北急行バス),萩・米子・鳥取・宮古・弘前方面(京浜急行バス),はとバスのツアー(主催旅行)バス,そして都バス虹01系統の東京ビックサイト(お台場)行きのバスが発着している.
JR山手線・京浜東北線や羽田空港へ向かう東京モノレールの浜松町駅,都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅と直結しており,アクセスは便利である.

世界貿易センタービル別館の1階にある
浜松町駅からのアクセスは便利

待合室を取り囲むようにバス乗り場があるので,
館内は冷暖房完備で快適である.

バス乗り場と待合室はドアで仕切られている

待合室の外.つまりバス乗り場

はとバスの案内所がある.しかし,ツアーバスの発着がメインなので,
定期観光バス(1日都内観光)は,東京駅丸の内南口のりばとなる.

清洲橋(隅田川橋梁) 【東京考察#232】

Kiyosu-bashi ( Sumidagawa bridge )


清洲橋


 清洲橋は,関東大震災の震災復興事業で架けられた隅田川橋梁群のひとつである.隅田川橋梁群は当時の新技術が駆使され,同じ形式の橋を造らず,ほぼ同じ長さのそれぞれ異なった形式を採用することにして,橋梁群全体のデザインを示しており,後世に語り継ぐことのできる土木遺産として高い評価を得ている.清洲橋の構造形式は三径間の鋼鉄製吊り橋,1928(昭和3)年に架設された,橋長186.6m,幅員22.0mの橋である.ドイツのケルン大吊橋を模範にしており,隅田川に架かる橋の中で最も美しいと言われ,人気の高い橋となっている.
「清洲」の名の由来は,深川の清澄町と日本橋中洲町を結ぶ橋であったことから付けられた.清澄町はセメント工場の発祥の地であり,中州町は1771(明和8)年に埋め立てを開始して造られ,一時は取り壊されていたが1886(明治19)年に再び埋め立てられた経緯のある場所である.

街灯もレトロで洒落ている

橋の下の川縁は歩けるようになっている.
隅田川の川面が見れる.

浅草や日の出桟橋からの水上バスが橋の下をくぐる

橋の下 いろいろな配管が付けられている
 
吊り橋の鋼製部分には,ライトアップ用の照明が取り付けられている

間近で見ると,鋼製の武骨なところがまた魅力的

歩道から


水上バスからみた清洲橋(昼)

水上バスからみた清洲橋(夜)

水天宮(日本橋蛎殻町) 【東京考察#231】

Suiten-gu ( The Nihonbashi kakigara cho )


水天宮へ向かう階段


 水天宮は,日本橋蛎殻町にある安産・子授けのお宮となっている.そもそも起源となっている水天宮は,福岡県久留米市の筑後川畔にある全国総本宮「水天宮」となっているが,江戸時代に参勤交代が義務づけられていた久留米藩主が水天宮にお参りができないので,第9代久留米藩主・有馬頼徳が久留米から分霊をして江戸屋敷内(港区赤羽橋付近)に水天宮を祀ったのが,東京水天宮のはじまりとなっている.当初は,一般人のお参りはできなかったが,次第に信仰が高まって塀越しに賽銭を投げ込む江戸の人が後を絶たなくなり,五の日に限り屋敷が開放されて参拝が許されるようになっていったという.
1871(明治4)年の屋敷移転とともに水天宮は青山に移り,その翌年に,現在の蛎殻町に移転して現在に至っている.おなかを大きくした妊婦さんや,若い夫婦たちの参拝する姿が後を絶たない.御利益があったときは,そのお礼参りとして,小さな赤ちゃんを抱きながら参拝にくる家族の姿も多く目にする.

人形町通りから階段でちょっと上る
結構急な階段である

妊婦さんなどのために,
社殿へ直行できるエレベータが
水天宮交差点脇(交番脇)に設置されている.

水天宮「社殿」
現在の社殿は,昭和41年に建てられた権現造りとなっている

若い家族連れが多い

境内にはベビーカーも置いてある

記念撮影をする家族が多く,警備員さんは専ら撮影係となっている
これも業務の範囲内ということで.
 
安産ご祈祷の時間になると,列を作って社殿の中に入っていく

子宝いぬ
産まれ年の干支のところを撫でると,安産・無事成長が祈念できる

境内にある屋台

通り沿いにある土産物
「安産狛犬煎餅」「安産人形焼き」

人形町界隈(日本橋人形町) 【東京考察#230】

The Ningyo-cho neighborhood


人形町の路地裏

 


 人形町は江戸時代の町人歓楽街として栄えていたところで,今でも江戸の面影を残す地区である.人形町の由来は,この地区に人形師が多く住んでいたことからつけられた名前で,江戸時代の人形町界隈は中村座や市村座などの江戸大歌舞伎が存在し,見世物小屋をはじめ人形芝居の小屋が並ぶ江戸唯一の歓楽街であった.これらの歓楽施設は,天保の改革の風俗取り締まり(1842(天保13)年)によって,浅草猿若町などに移転した.現在の人形町は,古き江戸時代の面影を残すとともに,東京都心のビジネス街・問屋となっており,休日はビジネスマンが少ないので,散策をするのには適している.ちなみに,1656(明暦2)年に新吉原に移転する前の元吉原も,人形町界隈にあった.
 
人形町駅前は甘酒横丁交差点となる
明治はじめに,この横丁の入り口に甘酒屋があったことから呼ばれている.
人形町駅から明治座にかけて,商店街が続いている

日本一のほうじ茶を売る「森乃園」 大正3年(1914)創業
「ほうじ茶 175g 820円」で売っている.
香ばしくておいしいほうじ茶である
店内には甘味処もある

自家製豆腐やがんもどきを売る「双葉」 明治40(1907)年創業
甘酒やソフトクリームも売っている
甘酒プリンもある!
  

 
路地裏は江戸風情を残す空間がある


甘酒横丁をまっすぐ歩き,隅田川近くの浜町になると
明治座がある.現在の明治座は1993(平成5)年に建てられたもの


「人形町今半」といえば,すき焼き・しゃぶしゃぶである
昼食は今半に決定!人形町今半は、1895(明治28)年創業した牛鍋屋が起源となっている.
1952(昭和27)年に浅草今半日本橋支店として開店したが,
1956(昭和31)年に別会社として独立分離し,今に至っている.
都内には,今半と名の付いた店は5社あるとか.

食べたいメニューによって,
1階のびーふ亭か,2階のお座敷か,に分かれる
入り口をくぐると,仲居さんに聞かれる
御膳や弁当だと,夜のコース料理よりは手頃な値段で食べれられる.
 
すき焼き御膳(2,625円)
御膳は2階の座敷で食べることになる

「御膳」を注文すると,仲居さんがすべて焼いてくれる
高級店のすき焼きは,自分で焼くのではないらしい
ちょっと緊張する.(弁当は直接机では焼かない)

基本的には,ビジネスビルの建ち並ぶ地域である

 

朝顔まつり(入谷鬼子母神) 【東京考察#229】

The morning-glory fair ( Iriya goddess of children )


いろいろな朝顔がある


 入谷朝顔市は,入谷鬼子母神を中心として,毎年7月6~8日の3日間開催されるものである.もともと朝顔は,奈良時代に薬用として中国より入ってきたもので,最初は青色のみだった.入谷で盛んに朝顔が栽培されるようになって,「入谷の朝顔」として知られるようになったのは明治の中頃からで,植木氏成田屋留次郎の活躍をはじめ,十数件の植木屋が始めたものと伝えられている.
大正初期に市街化によって途絶えた朝顔市だったが,戦後の昭和25年になって朝顔市が復活し,七夕にちなんで7月6・7・8日が祭りの開催日と決定したという.当初は朝顔の咲く時期ではなかったため,大変苦労したとのことである.毎年,大勢の人出で賑わい,土日開催の時などは身動きがとれない程の人出でごった返す(今回).朝顔市が始まると,これから暑い夏がやってくるんだな,と思わせる季節の風物詩である.

地下鉄入谷駅側の様子
JR鶯谷駅からもアプローチできる

言問通り沿いに出店が並べられる

たばこの自動販売機に貼られた朝顔まつりのポスター

朝顔が棚に並べられる
 
威勢のよいかけ声で,朝顔が売られる

色とりどりの朝顔

朝顔にも様々な種類があるようだが,
1鉢2000円となっていて,この値段は朝顔組合で決まっている.

溢れんばかりの人で歩道は満杯である


入谷鬼子母神
朝顔まつりの中心的存在である
 入谷鬼子母神は,日蓮上人の尊像とともにこの地の眞源寺に祀られており,1659(万治2)年に創建されたものである.入谷鬼子母神では,子育ての善神になったという由来から本来の名称記述には「鬼」の字の角(上のチョン)がない字を使用している.(変換文字にはないので,表記は「鬼」にしている)

お守りを買うと,火打ち石で念仏を唱えてくれる

入谷鬼子母神も人出が多い

組合の朝顔には,すべてこの札が取り付けられている

反対側の歩道は,食べ物の屋台が並んでいる

両手に朝顔!

伊勢丹の(旧)紙袋 【東京考察#228】

Isetan Co., Ltd.’s paper bag (Old version)


伊勢丹の紙バック(タータンチェック柄)


 伊勢丹は1886(明治19)年に神田旅籠町に伊勢屋丹治呉服店を創業したのが始まりで,その後百貨店へと変化し,伊勢丹となったのは1930(昭和5)のことである.流行のファッションをリードするアイテム・品揃えと店員さんの質の高さには定評があり,人気のある老舗百貨店の一つである.高島屋,三越,伊勢丹,松屋などなど・・・老舗百貨店で買い物をすると,その店の紙バックがもらえるが,その中で私が最もお気に入りなのが伊勢丹の紙バックである.
ちまたでは「伊勢丹チェック」などとも呼ばれているタータンチェック柄であるが,正式にはマクミラン・アンシェント・クラン・タータン(MacMillan
Ancient Clan tartan)という柄で,この紙袋は黄色の紙に赤と緑の2色刷で印刷されているのだとか.
まず,色合いが好きである.黄色と赤という取り合わせが暖かみを出してくれる.また,メンズ館の紙バックは緑と群青に色合いが変化した紙バックで渡される.それから,手提げの部分が「ひも」になっているところも高級感があっていい.新宿の街を歩いていると,高島屋の花柄の紙バック,三越の白を基調とした中央に青と赤い色が入った紙バックとともに,伊勢丹の紙バックをもって百貨店をはしごしている人が多い.

大小並べてみました

この手提げ部分が紐状になっているのがいい

メンズ館の紙袋 この色合いも渋い
紙バックは,この柄の他にも,単色バージョンもあります.

クリスマスバージョン
(Christmas at Home)


包装紙はこちら


新宿伊勢丹(本店)の外観

都庁の展望台(西新宿) 【東京考察#227】

Tokyo Metropolitan Government’s observatory (shinjuku)


都庁を下から見上げる


 都庁は,平成3年に丸の内(現東京フォーラム敷地)から新宿副都心の現在の場所に移転したもので,都庁舎の竣工は平成3年3月,第一本庁舎,第二本庁舎,都議会議事堂からなっている.第一本庁舎の高さは243m(地上48階)で,しばらくの間は,かつて日本一だったサンシャイン60を抜いて日本一の高さだったのであるが,横浜のランドマークが完成してからは,日本一の座を明け渡して「都内一」の高さを誇っていた.ところが,六本木の東京ミッドタウンが完成してからは,都内一の座も明け渡すこととなったが,展望台への入場は無料ということもあり,高いところから手軽に東京を眺められるスポットとして,多くの人が訪れている.
展望室のあるところは第一本庁舎の45階,高さ202mである.第一本庁舎は,上層部にいくと北側と南側に分離されるようになっており,展望台も「北展望台」と「南展望台」の2カ所存在している.それぞれは展望室では行き来することができないので,1階の展望室行きエレベータに乗るときに北側に行くのか,南側に行くのかを選択しなければならない.
開館時間は,9時30分~23時までとなっており,夜遅くまで夜景を楽しむこともできる.ただ,17時30分以降オープンしているのは展望室フロアの一部でバーを営業している北展望室のみである.閉館日は火曜日であるが,南展望室と北展望室を交互に閉めているので,どちらかの展望室には入れるようになっている(点検日などの例外を除く).また,南展望室の一部をイベントなどの会場として、有料で利用することもできるようになっている.

展望室(45階)行き直通エレベータ
入口で荷物のチェックがある.このエレベータは結構遅い.
北展望台と南展望台では乗り場が違う.

銀座「博品館」のお土産ショップがある
 
無料で入れるのも魅力のひとつ

眼下には,首都東京の巨大な街並みが広がる
  
眺望三連発
 
展望室にはカフェ&バーがある
昼はカフェとして,夜はバーとして23時まで営業している
ピアノまで置いてあって,なんか本格的で役所的ではない

下りのエレベータに乗るのにも行列する

お土産屋に,王貞治や長島茂雄のブロマイドとともに石原裕次郎も置いてあった.
せっかくだから都知事石原慎太郎氏もあれば面白いのでは.
右に映っているジオラマ東京(鳥瞰図)は人気商品のひとつ


1階には「東京観光情報センター」があり,
国内外から東京を訪れる人のために
さまざまな種類の無料パンフレットが置かれている.

国立新美術館(六本木) 【東京考察#226】

The national new art museum (Roppongi)


国立新美術館

防衛庁は,現東京ミッドタウン


 国立新美術館は,1923(昭和3)年に旧陸軍第一師団歩兵第三連隊新兵舎として建設され,戦争が終了してからは,東京大学生産技術研究所として利用されてきた跡地に建てられたもので,2007(平成19)年1月にオープンした.東京大学生産技術研究所は駒場に移転している.独立行政法人の国立美術館としては5番目の美術館で,特定の美術品を所蔵せずに,国内最大級の展示場(延べ14,000m2)を有し,展覧会会場の提供や自主企画展などを実施している.
建物は建築家黒川紀章氏による設計で,外観は前面を覆うガラスカーテンウォールが波のようにうねって曲線を描いている.10を越える展覧会が同時並行で開催できるよう,作品の搬出入において機能性を重視し,バリアフリーへの対応も行っている.

美術館建物内への入口

最上階までは吹き抜けになっている

椅子と机が置いてあり,休憩をとることができる
 
曲線でうねる外壁・ガラスカーテンウォール
施工するのは大変だっただろうと想像する
右側写真の逆円錐の上の部分にはレストランやカフェがある

展示室側の壁は木目調

エスカレータの上階より撮影

やっぱり,ここにも「竹」が.

館内には,1つのレストランと3つのカフェがある.
ここは,フランスの三ツ星レストラン『レストラン ボキューズ』
初の海外進出だとか.

資料室「アートライブラリー」があって,誰でも利用することができる

地下1階はミュージアムショップ
 六本木には三角形を描くように3つの美術館が位置するようになり,この「国立新美術館」,東京ミッドタウンの「サントリー美術館」,六本木ヒルズの「森美術館」の3つのことを「六本木アートトライアングル」と称して,六本木をアートに親しめる街にしていくことを目指している.六本木ヒルズと国立新美術館との間には,無料のシャトルバスが運行されている.