「東京考察」カテゴリーアーカイブ

東京の街を写真と共にコラム形式で紹介. 東京は日本の顔であるとともに世界へ向けた窓口です.世界でも有数の大都市ですが,その中にも色々な街の表情があり,ひとつひとつ見ていくととても興味深いものがあります.そんな東京を紹介します.

谷中七福神めぐり(東覚寺・青雲寺)【東京考察#308】

The Yanaka Seven Gods of Good Luck traveling


七福神

 


 谷中七福神は江戸最古の七福神と言われている.七福神めぐりとは「恵比寿」・「大黒天」・「毘沙門天」・「弁財天」・「福禄寿」・「寿老人」・「布袋尊」の七神が祀られている寺社をめぐって,家内安全や商売繁盛,縁結びなどの「万幅招来」を祈願するために,室町時代に京都から始まって,江戸時代に全国に広まり,お正月に参拝するものである.この期間には御神体を御開帳し,御朱印を授けてもらえる.七福神は人々に幸福をもたらす神として古くから信仰の象徴とされていて,この谷中七福神巡りを終えたあとの心のすがすがしさ,心のスッキリ感は何とも心地よい.
谷中七福神の御開帳,御朱印は,1月1日(元旦)~1月10日まで(2011年以降.かつては1月15日まで実施していた),時間は9時~17時まで行われる.谷中七福神御朱印和紙1000円をまずは購入(各寺で購入できる)し,各寺で御朱印を受ける際に200円ずつ納める.総距離は約5kmとなっていて,単純に計算すると約1時間30分で歩けそうであるが,寄り道などしていると結構時間の経つのが早くて,最低でも時間は3時間程度を見ておいた方がよい.(時間が短いと,御朱印をもらうためだけに急いで歩いているだけの感じがしてしまい,歩くことが楽しめなくなると思う)


田端駅→東覚寺 (約0.4km 約8分)

まずは,JR田端駅(北口)からスタート
改札口前には「谷中七福神巡り」の張り紙が貼られていた.
改札を出て左に歩いていくと,福禄寿が祀られている「東覚寺」がある.

<福禄寿・ふくろくじゅ>
①東覚寺・とうがくじ
ご利益:人望


室町中期の1491(延徳3)年に創建された寺.
写真にちょっと赤く写っているのは,一対の仁王像であり,
病の場所に赤紙を貼ると治ると言われている「赤紙仁王」.

入って左手の建物で,七福神の描かれた和紙(1000円)に
ここの御朱印(200円)が押された御朱印和紙を購入した.
御朱印和紙を購入すると,谷中七福神のマップももらえる.
これを見ながらゴール(上野不忍池弁天堂)を目指すことになる.

東覚寺本堂.中に御開帳された福禄寿が祀られている.
このお寺の福禄寿は杖と宝珠を持って,金襴の冠をかぶっており,両手で経巻を握っているとか.
 
東覚寺本堂の細い脇を通ると,裏側に日本庭園がある.


東覚寺→青雲寺  (約1km 約18分)

マップを見ながら住宅街の中を歩いていく

地図にも記載されている「千歳湯」
右側にある煙突が途中でなくなっているので,
廃業しているのかと思ったが,今はガスで湧かしている銭湯とのこと.

御朱印和紙は,折り目をつけたくないので,
このように丸めて持ち歩いた.
筒があると便利かも.

狭い路地を左に曲がると旗が見えて青雲寺となる.
<恵比寿・えびす>
②青雲寺・せいうんじ
ご利益:正直

青雲寺の本堂.
中に恵比寿神が祀られていて,御開帳時には拝むことができる.
宝暦年間(1760年頃)に興されたと伝えられているが,
現在の本堂は,第二次世界大戦の空襲で焼失したため,1960(昭和35)年に再建されたもの.
 
御朱印をもらうところには行列ができる.
本堂で参拝してから御朱印の列に並ぶ.

御朱印の他に「スタンプ」もある.
御朱印は200円かかるが,スタンプは無料で押印できる.
両方押している人も多かった.

私の御朱印和紙.
2つの七福神を拝んだ.あと5つ.
次のページへ(No.309 谷中七福神めぐり(修正院・長安寺))

2010年師走の東京スカイツリー(建設中)【東京考察#307】

“Tokyo skytree” in the end of the year in 2010 ( Now constructing)

 


 着々と建設が進んでいる東京スカイツリー.2010(平成22)年の師走のスカイツリーをお届けする.第2展望台も見えてきて,アンテナ部分の建設が634mを目指してこれから進む.高さは約500m(写真撮影当時)に達している.

隅田公園西岸から撮影した東京スカイツリー
鉄橋は東武鉄道の橋梁.

隅田川西岸は,桜のシーズンには
お花見スポットとして有名である.

カメラを構える人が多い.

水上バスのりばがある吾妻橋
撮影する人など人で賑わっている.
浅草にとっても,スカイツリーは大きな起爆剤.

みんなスカイツリーを見ている(撮影)している人

 

秋葉原駅ビル「アトレ秋葉原」【東京考察#306】

The Akihabara station shopping building “atre akihabara”


生まれ変わった秋葉原駅

 


 JR秋葉原駅が生まれ変わった.かつてはアキハバラデパートという駅ビルだったが,解体による改築工事により,2010(平成22)年11月19日に今風の「アトレ秋葉原」になった.私が育った頃の秋葉原といえば電気街というイメージであり,ヨドバシカメラやビックカメラが新宿や池袋にオープンしてからは,家電の街としても地盤沈下しているような感じのところであったが,最近はアニメやメイドカフェ,AKB48などに象徴されるように,オタク文化を含めたサブカルチャーの聖地として大変貌している.さらに,秋葉原クロスフィールドやヨドバシカメラマルチメディアAkibaがドカーンとオープンしたこともあり,ITやエレクトリックの電気街としても,外国人観光客が訪問する観光地として復活しているように感じる.
そしてアトレ秋葉原のオープンであるが,男性のみならず,女性の訪問も見られるようになった秋葉原であることを意識してか,今までの秋葉原ではあまり見られなかったオシャレな店舗が入居している.周辺には紳士服の店なども出店されており,秋葉原に集まる様々な客層を目当てに,電気業界のみではない様々な業種の店舗が見られるようになっている秋葉原である.

電気街口改札前の入口.
アキハバラデパートの跡地は,「atre1」としてオープンしている.
(atre2は昭和通り口にある旧アトレヴィ秋葉原)

ハンズビー

ABCマートやユニクロも入る
 
ナチュラルハウス,成城石井も.
秋葉原で,若い女性をターゲットにした店舗展開は,
ある意味,画期的なこと.秋葉原も変わった.

かつて総武線から階段を下りてつながっていた改札口が復活している

カフェ.今までの秋葉原にはないオシャレな感じである.

ヨドバシカメラマルチメディアAkiba
杭打ち機が見えているので,手前にビルが建ち,
まもなくこの絵もとれなくなるだろう.
(山手線・京浜東北線ホームより撮影)

 

羽田空港国際線旅客ターミナル【東京考察#305】

The Haneda Airport international flight terminal


羽田空港国際線出発ターミナル

 


 2010(平成22)年10月21日,羽田空港に新国際線旅客ターミナルがオープンし,あわせて新滑走路となるD滑走路も供用を開始した.マスコミで連日報道されていたこともあって,オープンから1~2ヶ月たった今でも,日本人による見学者が後を絶たない.外国人観光客を意識して造られた商業施設も,専ら日本人観光客であふれかえっている.しかし,今後,羽田空港を利用した外国人は増加してくることは間違いなく,2011年2月末時点では世界17都市と結ばれる.さらに,2013(平成25)年度には,国際線ターミナルと搭乗口が北側に拡張される予定であり,都心と海外がますます身近になってくる.

羽田空港国際線出発ロビーへのアクセスの良さは,
モノレールに乗らないと体験できない.
浜松町からモノレールで出かけよう.空港快速で13分.
 
浜松町からやってくるモノレールのホームは,
国際線ターミナル側に到着するので,そのまま改札を出ると出発ロビーとなる.

モノレール改札から出発ターミナルまで写真をつなぎ合わせてみた.
とにかく,改札を出たら,すぐそこは出発ターミナルなのである.
このアクセスはすごい.ここはターミナルでは3階になる.
 
カウンターのある出発ロビー
ソウル,台北などアジアの都市が多い

4階に昇るエスカレーターは長蛇の列ができている.
ほとんどが見学者.
 
江戸小路と呼ばれる日本文化をイメージした商業エリア(4階)
とにかく日本人の見学者で混雑している.
 
面白てぃしゃつ屋では,色々な日本語の入ったTシャツを売っている.

能舞台をイメージしたステージ.イベント用か?
 
チェックインカウンターで荷物を預けるコンベアーのところに
段差がないのも,羽田国際線ターミナルのよいところ.
 
5階には,「TOKYO POP TOWN」として,
銀座博品館のレーシングパークやハローキティーなどの
アミューズメント施設もある.プラネタリウムのカフェも.
 
5階には展望デッキもある.右写真の奥には国内線ターミナルが見える.
 
2階は到着ロビー.落ち着いた雰囲気でシンプルな空間である.
 
国際線,国内線1,国内線2のターミナルは,
無料のシャトルバスで結ばれている.

京急で来た場合は,地下2階から大型のエレベーター4基で出発ロビー3階まで直行できる.

代々木公園【東京考察#304】

Yoyogi Park


代々木公園の噴水


 代々木公園は,広さ54.1haで東京ドーム11個分の広さを持つ公園で,東京都が管理している.地図を見ると明治神宮と隣接していて,一体のように見えるが,明治神宮と代々木公園は歩いて行き来できるようにはつながっていない.1909(明治42)年に陸軍省が代々木練兵場を新設し,敗戦後はアメリカ軍に接収され宿舎施設のワシントンハイツとなって,1964(昭和39)年には東京オリンピックの選手村となって,1967(昭和42)年に現在のような都市公園となって開園した.
代々木公園と聞くと,駅からちょっと遠くて気軽に行けないイメージがあった(私の勝手な固定観念である)が,山手線の原宿駅から歩いて3分ほどで原宿口に到着し,気軽に散策することが出来る.園内を横断して,地下鉄千代田線の代々木公園駅か,小田急線の代々木八幡駅を利用して帰ることも可能.

原宿口
お金のかからないデートコースとして,若者にも人気.
ランチボックスをもって芝生の上で「お食事」,なんていうのもいいかも.
夜景の素敵なフランス料理だけが全てではない!
ちなみに,午後5時から午前5時までは入園不可.
 
都心では貴重な緑のオープンスペースである.
ビニールシートを敷いて,ゆっくりと食事をしている人が多い.

オリンピック選手村当時の宿舎(オランダ選手が利用)が保存されている
 
バードサンクチュアリでは,野鳥の観察も出来る.
アマチュアカメラマンも多く撮影しているポイント.
野鳥の好む実ができる木を植えて柵で囲っている.
 
噴水のある噴水池

サルスベリの花

ビルやコンクリートに囲まれた都会にいると
緑に囲まれた空間に身を置いて,ぼーっとしてみたくなる.

中央広場
思い切り遊べる.砧公園と並んで,このような空間があるのは貴重である.

木陰では,管楽器などの練習をしている人も多い.
近隣に音を気にしないで思い切り練習ができる.しかもお金がかからない.

サイクリングコースも整備されている

代々木公園イメージマップ
上側が原宿駅 下側が代々木公園駅,代々木八幡駅

帰りは小田急線の代々木八幡駅から新宿へ.
ちょっと細い道を歩かなければならないため,地図を見て駅を探した方がよい.

銀座テラス(銀座三越9階)【東京考察#303】

GINZA Terrace (Ginza Mitsukoshi 9th floor)


屋外の銀座テラス

 


 2010(平成22)年9月11日に増床工事によって新館を建ててリニューアルオープンした銀座三越.その9階に「銀座テラス」と呼ばれる公共広場がオープンした.この増床工事は,都市再生特別地区の指定をうけて開発されたもので,東京都では初めて適用された開発となっている.9階に公共性の高い広場(銀座テラス)を設けることによって,来訪者のくつろぎや憩いの空間を提供し,容積率などの緩和が認められてより自由度の高い開発ができるようになっている.
東側の新館は,もともと建っていた別館を取り壊して,本館と別館との間にあった区道を付け替えて,その上部を繋げることによって,本館+新館が一体となるように増床工事がされた.そして,その9階部分に,本館の屋上部分と,新館の屋内部分とをあわせて「銀座テラス」と呼び,憩いとにぎわいの空間が創られている.屋内部分が1,400m2,屋外部分が1,600m2のあわせて3,000m2の銀座テラスとなっており,134席の休憩スペース(無料)やインフォメーション,乳幼児用の休憩室なども設けられている.

9階銀座テラス
木目を基本とした落ち着いた空間となっている

無料の休憩スペースがある
歩き疲れた体を休めるのにはちょうど良い

みのりカフェも併設されている

インフォメーションもある
 
外に出ると,テラスという名にふさわしい空間がある

芝生の緑を眺めながら,一休みもできる
 
銀座出世地蔵尊が置かれている
明治時代からの面影を伝える貴重なものだとか.

和光の時計台がちょっとだけ見える

WILLERバスターミナル新宿西口(新宿住友ビル1階)【東京考察#302】

WILLER bus terminal Shinjuku western exit (Shinjuku Sumitomo buil. 1F)


WILLERバスターミナル新宿西口


 路線バスの高速バスよりも格安の値段で提供されている高速バスとして,募集形企画旅行のツアーとして催行される高速ツアーバスが各地で運行されている.その催行会社の一つにWILLER
TRAVEL(ウィラートラベル)がある.全国100都市を70路線250便で結ぶ高速ツアーバスのネットワークを持っているが,今回,そのバス会社の東京のバスターミナルとして,2010(平成22)年4月,新宿住友ビル1階にオープンした.
路線バスの高速バスは運行を国に申請して運行されている(途中,渋滞しているからと言って走る道路を変更することが原則できない)のに対し,高速ツアーバスは旅行ツアーとして募集を行っているので国への運行申請などは必要なく,渋滞があったら別の道を走るなど臨機応変にバスを運行させることが可能であるが,駅前のバスターミナルなどに入ることができないため,貸し切りバス専用の駐車場や民間施設の駐車場などを借りて乗客の乗降をしなければならない点がある.この新宿西口バスターミナルも,超高層ビル街の新宿住友ビル1階をバス待合所のターミナルとして,2階にある正面バス駐車場から乗降して出発するようになっている.

中に入ると,チケットカウンターとチェックインカウンターがある.

売店もついている

カラフルなデザインの椅子

全国に高速ツアーバスは運行されている

乗車ゲートがA~Dまで4つに分かれている
  
バスに乗るときは,外を歩いて階段を登るか,
ビルの中のエスカレーターで2階の正面前駐車場に移動する.

バスは駐車場から出発

住友ビルの中空吹き抜け
別名三角ビルとも呼ばれている.
51階に無料展望台がある.

宇宙航空研究開発機構情報センター(JAXA i)【東京考察#301】

Japan Aerospace Exploration Agency Information center (JAXA i)


宇宙航空研究開発機構情報センター


 宇宙航空研究開発機構情報センターは,空と宇宙をより身近に感じてもらえるようにと,宇宙航空研究開発機構(JAXA)が丸の内オアゾ2階に開設している展示スペースである.館内は,宇宙開発における活動記録の他に,実物のLE-7Aエンジンやロシアのソコール宇宙服が展示されていたり,宇宙を紹介するパネルが置かれていたりと,ふらりと立ち寄ってみるのに面白い展示スペースである.入場が無料というところも気軽に訪問できてよい.丸の内オアゾの中にあることもあって,結構子供達も含めて見学している人が多かった.
ただ,2010年4月26日に行われた事業仕分け第2弾において,この施設は「丸の内に常設しなければならない理由が不明」,「年間 1億円かけるなら、他にもっと良い広報の方法があるのでは」などとして,廃止の結論が出されている.壮大な宇宙への夢と希望を伝える施設として,展示そのものは残して欲しいと思う.そして,2010(平成22)年12月28日,閉館となった.

丸の内オアゾ(OAZO)の1階から,エスカレーターで上がると情報センターがある.

まずは宇宙服がお出迎え.
顔を入れて記念撮影することができる.

これが実物のLE-7Aエンジン.
説明員の人が丁寧に解説を行っていた.

映像でのコーナーもある.

お土産品に「宇宙食」が売っていた.

今話題の,小惑星探査機「はやぶさ」の模型

 

イタリア街(汐留シオサイト5区)【東京考察#300】

The Italian town ( The Shiodome Siosite 5 Block )


イタリア街


 イタリア街(シオサイト5区)は,汐留の土地区画整理事業の再開発によって誕生した街区である.線路東側の国鉄貨物跡地の再開発にあわせて実施した再開発であるが,イタリア街のある西側は昔からの地権者がいる地域であった.そこで新たな街づくりを進めるに当たって,銀座や六本木とは差別化された街として「イタリア」を目指すことになった.この街づくりを進める上で,参考にした街が,イタリア北部にあるレッジョ・エミリアという人口14万人の都市であるという.

ファミリーマートもイタリア風の外観に

イタリア風
  
この街区に入ると,イタリアにタイムスリップしたようになる.

花壇も置かれている

後ろの建物がイタリア街の建物

線路を越えると,港区立イタリア公園がある

銀座ライオンのビアホール(銀座7丁目店)【東京考察#298】

The beer hall of Ginza lion


銀座ライオンの生ビール(中)
注)待ちきれず一口飲んだ後に撮影

 


 銀座ライオンの銀座7丁目店は,1934(昭和9)年に大日本麦酒(現サッポロビール)本社社屋として誕生した建物の1階にオープンしたビアホールで,それ以来70年以上も同じ建物内で変わらず営業を続けているビアホールである.ホールには,菅原栄蔵氏が日本で初めてガラスモザイクを用いて製作した大壁画が描かれている.「銀座ライオン」とは店の名前のことで,会社の名前は「サッポロライオン」となる.もともと1899(明治32)年に「エビスビアホール」として銀座新橋側に日本初のビアホールを日本麦酒がオープンさせたのが始まりで,ライオンという名は1911(明治44)年に現在の銀座5丁目店の場所に「カフェー・ライオン」を開店したときから続いている名前である.2009(平成21)年現在,創業110周年,銀座7丁目店ビアホールは75周年となっている.
銀座ライオンというと,銀座7丁目店のビアホールがあまりにも有名であるが,全国各地に店舗をもっている.ビアホールに入ると,仕切りなどのない大きな建物の中に,丸い机と椅子が並べられており,ビール片手に語り合う人々の声が,高らかに場内に響き渡っている.

銀座ライオン 銀座7丁目店

入口は行列が出来て順番待ちとなっている.
1階がビアホールで,2階はビアホールではなくて「ビアレストラン」となっている.

銀座ライオンのビアホール(銀座7丁目店)
昭和の香りが漂っており,正面にはガラスモザイクの大壁画がある

天井 白熱灯の色合いが,またいい雰囲気を醸し出している
 
側面の壁画上部には,必ず「虫?」が描かれている.

なんとも,いい雰囲気である.

ソーセージとザワークラウト(キャベツの漬け物)

時間限定でしか食べられない「ローストビーフ」
月から土曜日は17:30と20:00,日・祝日は15:00と17:30のみ焼き上がる

コースター

東京スカイツリーインフォプラザ(建設中)【東京考察#299】

The Tokyo Skytree information plaza ( Now constructing )

 


 東京スカイツリーは,着々と建設工事が進んでおり,5月上旬現在では370mとなっている.2012(平成24)年春オープンの予定だが,建設中のスカイツリーを一目見ようと,多くの観光客が押上・業平橋地区に押し寄せている.そのような状況もあり,2010(平成22)年4月からオープン前の2012年3月までの予定で,東京スカイツリープロジェクトの情報発信のためのインフォメーションセンターがオープンした.ビルの1階フロアーを利用して写真や模型などを展示しており,開館時間は10:00~17:00(最終入館時間16:40),月曜日(祝日の場合は開館)や年末年始(12月29日から1月4日)は休館日となっている. 個人の見学は無料であるが,10名以上の団体は団体専用の有料案内メニューが用意されている.
あわせて,2010(平成22)年5月のゴールデンウィーク中の様子をお送りする.
 
東京スカイツリーインフォプラザ
東武鉄道業平橋駅前にある.混雑するときは並んで入場する.

完成したときの景観シミュレーションが貼られている

現在の建設高さが矢印で表示されている

映像で紹介されているが,ちょっと画面が小さくて低い位置にあり,見づらかった.
工事中の仮設の展示室という感じは否めない.

ショーウインドウには,模型も展示されている.

 
ゴールデンウィーク中の高さは368mだった.
1枚の写真では,縦にしても入りきれなくなっている.

パトカーも駐車している車を放送で注意している

浅草通りの人通りも,心なしか多くなっているような気がする.

北十間川沿いは,大勢の見学者がいた

10~16時利用可能な仮設トイレも設置された.
後ろはスカイツリーの根もと.

路地裏からスカイツリー.やはり,でかい!

後ろの橋(京成橋)の上からも,大勢の人が上を見ている.

花園神社(新宿)【東京考察#297】

The Hanazono shrine ( Shinjuku )


花園神社境内

 


 花園神社は,内藤新宿と呼ばれていた宿場町の時代から,新宿の総鎮守として存在していた.敷地内では演劇などの催し物も開催され,伊勢丹や歌舞伎町などのアジア最大の歓楽街にある貴重なオープンスペースである.

靖国通り沿いにある入口

建物の間を歩いていく

烏や鳩を避けるためか,網が張られている

朱塗りの拝殿

ビルに囲まれている花園神社

貴重なオープンスペースである

西新井ラーメン(西新井駅構内立ち食いラーメン)【東京考察#296】

The Nishi-arai Ramen noodle ( The eating at a stand in the station premises)


西新井ラーメンの看板

 


 西新井駅のホームに降りると,「ぷ~ん」とスープの香りが漂ってくる.西新井ラーメンは,東武鉄道伊勢崎線の西新井駅構内ホームにある立ち食いラーメンで,1969(昭和44)年に東武鉄道の東武ラーメンとしてオープンしており,下りの3・4番ホームの階段下にある.昔,小学生の時に西新井に住んでいたことがあって,25年ぶりくらいにこのラーメンを食べてみたが,その当時と味は変わらなかった.味は,今流行の凝ったラーメンではなく,昔ながらの東京の醤油ラーメンであるが,駅のホームでキーキー音をたてて停車する東武電車の音を聞きながらすするこのラーメンは,とてもうまい!のである.ラーメンの値段が1杯400円(2018年9月現在は450円.2019年2月現在は500円)というのも嬉しい.

場所は,西新井駅の下りホームの階段下にある.
  
3・4番線の階段下にある.
店の目の前にあったベンチはなくなってしまったが,
カウンターでの立ち食いは8人程度まで可能である.
(ちょっと離れれば,待合いベンチがある)

食券を買ってカウンターで渡す
ラーメン400円 チャーシューメン600円 ミソラーメン600円,カレーラーメン400円 ワンタンメン450円 ワンタン400円,コーンラーメン450円 カレーライス400円 ミニカレーライス300円,キムチラーメン500円 ねぎラーメン450円 モヤシラーメン450円,メンマラーメン 450円 かけラーメン330円 ライス200円 玉子50円,(夏期のみ:冷やし中華600円 ざる中華400円 氷イチゴ・メロン150円),大盛りは現金払いで+50円
(2010年3月現在の料金)
ちょっと気になるのが,夏期メニューの「氷イチゴ・メロン」.

2010年2月17日より全品50円値下げが断行され,前の値段に戻った.(しかし,2018年9月現在,+50円アップされており,2019年2月現在,さらに+50円アップされて,ラーメン500円となっている)
 (2018年9月現在の料金)
すべて50円値上がりした.
ラーメン450円,チャーシューメン650円,ワンタンメン500円,カレーライス450円,ワンタン450円,みそラーメン650円,コーンラーメン500円,メンマラーメン500円,もやしラーメン500円,ねぎラーメン500円,キムチラーメン550円,カレーラーメン450円,冷やし中華650円,ざる中華450円,ミニカレーライス350円,氷イチゴメロン200円(2019年2月現在,さらに+50円アップされてラーメン500円となっている)

カウンター上部に並ぶメニュー写真

麺のみの「かけラーメン」は330円也.
かけラーメンは,立ち食いそばの「かけそば」と同じ発想.
(2018年9月現在,このメニューはありません)

これが「西新井ラーメン」.チャーシューもほど良い大きさ.
生麺からゆであげ,スープやチャーシューは手作りの本格的なラーメンである.
このラーメンをデジカメで撮影しようとしたところ,
お店のお姉さんが,どんぶりを動かしてくれて,
「チャーシューを手前にすると綺麗にとれるわよ.チャーシューがかわいそうだから」
といって,チャーシューが手前にくるようにしてくれた.
ラーメンに対する愛情が,長年の変わらぬ営業の秘訣であると感じた.

素朴な味わいの東京ラーメンといえる西新井ラーメン.
40年以上続く,懐かし味が楽しめる.
年中無休(正月のぞく).営業時間7:30から20:30頃まで.


[一口コラム] 懐かしの東武電車

○昔の東武電車は,停車したときにゴムのようなものが焼ける独特の匂いがホームに充満していましたが,新しいステンレスの車両になってから,匂いはなくなりました.
○さらに,クリーム色の時代には床が木でできた電車も走っていて, なんとも時代に翻弄されない奥深い東武沿線を,醸し出していました.
○昔の西新井駅では,電車が到着すると,独特の低音で案内放送をする駅員さんがいて, 「にしあらい~,にしあらい~,にしあらいです.大師線乗り換え~,にしあらいです. 西新井の次は,草加にとまります.途中の竹の塚,谷塚には止まりません.4番線,準急,幸手行きです」 と独特のリズムで案内が流れていました.
○時代は流れ,半蔵門線・東急田園都市線との直通運転が開始されてから,準急は急行へと名前を変え,駅の案内放送も,自動放送に変わっていきましたが,この西新井ラーメンの味だけは,脈々と受け継がれています.
○西新井駅は,複々線となって外側の線路を走っている急行・区間急行・準急・区間準急と 内側の線路を走っている各駅停車とが同じホームで乗り換えることができるため,この乗り換え時に西新井ラーメンを食べる人もいます.
○これからも,末永く東京ラーメンの素朴な味を残して欲しいお店でした.

貨幣博物館(日本銀行分館)【東京考察#295】

The Currency museum ( The annex of the Bank of Japan )


日本橋にある貨幣博物館


 貨幣博物館は,日本銀行金融研究所が行ってきた収集・研究等を展示している博物館で,古代から現代まで,そして世界の貨幣についてわかりやすく展示している.1985(昭和60)年に開館した.日本橋三越のある中央通りからちょっと入ったところの日本銀行脇にあるので,あまり目立たない感じ(重要文化財の日本銀行は目立つが)なのであるが,展示してある内容はボリュームがあって,結構興味深くお金の歴史を知ることができる.9:30から16:30(入場は16時)まで,月曜・祝日が休館日.入場無料.館内撮影は自由.

貨幣博物館の入口
入場無料なのが嬉しい

日本最古の通貨として社会科で習った「和同開珎」
しかし,富本銭が最古とする説もでてきているが,こちらはまだ証明されていない.
 
江戸時代から出てきた大判・小判

時代ごとに展示がされている

江戸時代から紙幣の原形が作られていった
(一番左の上下ふたつは会津藩のもの)

懐かしいお札

ずらずらとお札が並べられている
 
ちょっとした体験コーナーもある
左:一億円を持ってみませんか!
右:大判の重さを体験できるコーナー

館内の展示を見ていて感じたのは,貨幣が歴史的に転換しているときというのは,
財政危機という時代背景があって,いつも変化が起こっている.
今の財政状況が続くと,今後大きな変革期が訪れることを歴史は物語っている.

お土産コーナーでは,野口英世のタオルなどを自動販売機で売っている.

  
隣にある日本銀行旧館.国の重要文化財に指定されている.

目黒川沿いの風景(中目黒)【東京考察#294】

The scenery of Meguro riverside ( Naka-meguro )


中目黒の目黒川


 池尻大橋駅から目黒駅あたりにかけての目黒川には,約830本のソメイヨシノが植えられている.中目黒駅周辺の目黒川沿いには,おしゃれなカフェやショップがポツポツと点在しており,静寂な界隈をぶらり散策すると楽しい.

ソメイヨシノが植えられている
 
目黒川の両側には道路があって,散策することができる.
  
ショップが並んでいる

ふるさとの川案内図として目黒川の案内がある
多くの橋が架かっている
 
川を渡る橋の欄干部分には,ショップを案内する看板が立っている
 
ちょこちょこ現れるショップ散策が楽しい

桜が満開の時に再び来てみたい場所である

元祖有名駅弁大会(京王百貨店)【東京考察#293】

The famous packed lunch for travelers rally ( Keio Department Store Co.,Ltd. )


京王百貨店の催事場


 全国の有名駅弁を集めて実演販売するイベントが,毎年冬に新宿の京王百貨店で行われている.このイベントは1966(昭和41)年に冬のお客様が集まらない時期の集客をねらって始まったもので,今年(2010年)で45回目を迎える.京王百貨店では最も集客力のあるイベントであるという.イベントのタイトルで「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」と記載されているとおり,駅弁のほかに全国の名産品を集めた特産品も合わせて販売されている.駅弁の種類は約200種類,期間中には約40万個の駅弁を売り上げるという(2009年).例年,実演販売の売り上げ1位は,北海道函館本線「森駅」の「いかめし(500円)」であり,約5万個を売り上げる.2010(平成22)年は,1月7日~19日まで実施され,営業時間は10時~20時(最終日は17時まで)となっている.

とにかく会場内はすごい人.

駅弁の販売.隣のブースで実演を行っている.

「女将さん奮戦記」と題して,料亭旅館の技とおもてなしの心が駅弁になったもの.
郡山駅の秘伝・豚肉の女将漬辨當を売っていた.

会場内.緑字の看板は全国特産品の表示

駅弁のグッズを売るコーナーもある.
いかめしTシャツもあった.

有名駅弁のチラシ

さよなら公演中の歌舞伎座(東銀座)【東京考察#292】

The last Kabukiza Theater ( Higashi-ginza )


歌舞伎座正面入口


 2010(平成22)年4月をもって,今の歌舞伎座での公演は歌舞伎座建て替え工事のため一時休演となる.昨年2009(平成21)年1月より「歌舞伎座さよなら公演」が行われているが,いよいよ残すところあと4ヶ月となった.今の歌舞伎座は,1924(大正13)年に建設された建物がもととなり,1950(昭和25)年に改修を行ったものである.実際に中に入ってみると,独特の雰囲気で歴史の趣が伝わってくるのであるが,建物の老朽化が激しくて耐震上も懸念がされており,ご年配の方が観劇することが多いにもかかわらず館内は段差が多くてエレベーターなどはついておらず,幕間の時間にはトイレに大行列(特に女性)ができて次の公演開始までに戻れない,椅子(特に3階席)が窮屈で勾配の関係から前の人の頭で舞台がよく見えない(花道はしょうがないが)など,いろいろと懸念されている状況であった.
歌舞伎は重要無形文化財に指定され,ユネスコにも世界無形文化遺産として登録されており,また歌舞伎座の建物も国の登録有形文化財に登録されているため,日本文化の趣と伝統がある歌舞伎座の建物建て替えに意義を唱える話も聞かれるが,今の歌舞伎座の雰囲気を残しつつ,後世に語り継いでいける歌舞伎として,新たな建物の完成に期待をしたい.外観デザインは現在の歌舞伎座を継承したものとし,劇場の規模(客席数や舞台寸法)は今のものとほぼ同じものとする予定になっている.地下鉄東銀座駅からも直結されるようになり,駐車場も併設されるという.2010(平成22)年5月から着工し,竣工予定は3年後の2013(平成25)年春とのことである.休演中は新橋演舞場などで代替公演が行われる.

正面入口脇にはカウントダウンの電光掲示板が設置されている

お正月なので鏡餅があった

さよなら公演限定の「どら焼き」
  
歌舞伎座内の点景

思い出の歌舞伎俳優の写真が貼ってある
 
この歌舞伎座も見納めである

公演後にて. ライトアップされた歌舞伎座正面
2013(平成25)年の春,新オープンの予定である.

丸の内イルミネーション(丸の内仲通り)【東京考察#291】

The Marunouchi illuminations ( Marunouchi Nakadoori )


丸の内仲通りのイルミネーション

 


 毎年恒例となっている「丸の内イルミネーション」.2009年は11月12日から2月14日(日)のバレンタインデーまでの期間中に行われている.丸の内から有楽町にかけての丸の内仲通りを中心として約1.1kmにわたってLEDの電飾が施されている.シャンパンゴールド色のLEDが約85万球飾られており,さらにクリスマスまでは「Bright
Christmas」と題して,丸ビルと新丸ビルにおける7周年を祝う花をモチーフとした装飾が行われている.
丸の内イルミネーションであるが,もともとは1999(平成11)年からの年末年始恒例イベントであった「東京ミレナリオ」が開催されていた場所である.しかし,東京駅丸の内口の赤煉瓦駅舎の復元工事に着工することにより,美観が損なわれることや,資材置き場,警備上の問題等により,2005年から06年の開催を最後として東京ミレナリオは休止となってしまい,この丸の内イルミネーションが期間延長されて行われることになった.2011(平成23)年には赤煉瓦駅舎が竣工し,3階建てとなって復元されることから,是非とも東京ミレナリオを復活して,さらに美しいイルミネーションを再び見てみたいと思う.

丸の内仲通り
木々にLED電球がつけられている

ウインドーからも優しい色がこぼれている

丸の内は看板のない景観となっており,
アジアの雑多な景観とは違って個人的に好きである.
 
丸の内ブリックスクエアー

工事のためコーンが置かれている丸の内南口前
後ろの新丸ビル中層階にイルミネーションがある
 
再開発計画により取り壊されている東京中央郵便局の建物
保存について色々と話題になったが,既に時計の針が外されていた.
現在は,日本郵便による超高層ビル(仮称:JPタワー)が2013(平成25)年に完成している.

建設中の東京スカイツリー(業平橋・押上)【東京考察#290】

The Tokyo Skytree to be constructing ( Oshiage and Narihira-bashi )


東京スカイツリーのふもと


 東京タワーに代わる電波塔として,東京スカイツリーの建設が着々と進んでいる.高さは634m(当初は610mであったが世界一の電波塔となるため修正された)で自立式電波塔として世界一の高さとなる.634mは東京,埼玉,神奈川県の旧国名・武蔵(むさし)として覚えやすいようにもなっている.もともと東武鉄道の貨物駅だったところで土地所有者は東武鉄道となっており,事業主体は東武鉄道が全額出資している東武タワースカイツリー株式会社となっている.総事業費は600億円.2011(平成23)年12月の竣工予定で,開業は2012(平成24)年の予定となっている.
地上350mの部分に第1展望台,地上450mの部分に第2展望台が設けられる.デジタル放送用のアンテナは600m以上の部分となっており,これで関東一円に超高層ビルの影響を受けずに電波を送信することが可能となる.第2展望台では空中回廊と呼ばれるガラスで覆われたらせん状の展望台となる予定である.面白い施設だと思うが,ちょっと心配なことは,あまりにも高いために眺望が良すぎる展望台だと恐怖心が強くなって足下がすくわれてしまい,高所恐怖症の人などはすくんで歩けなくなる人が出てくるかもしれない(東京国際フォーラムの上階の空中通路や新宿NSビルの空中廊下は,正直歩いていて気持ちが悪い).
ちなみにエレベータであるが,地上から第1展望台までのエレベータは40人乗り4台,分速600m(時速36km)で約50秒で到着する超高速エレベータとなるもので東芝が受注した.ちなみに早さはサンシャイン60と同じである(サンシャインは三菱製).第1展望台から第2展望台へは40人乗り2台,分速240m(時速約14km)で日立が受注している.さらに業務用エレベータとして地上から第2展望台までを直結する日本最長(約465m)のエレベータが東芝によって2台設置される.また,ちょっと余計な心配をしてしまうが,地上から第1展望台までの超高速エレベータは外が見えるシースルータイプではないものになるかと思っている.分速600mでシースルーにするとまるでフリーホールジェットコースターに乗っているようで景色どころではない恐怖感とスリルあるエレベータになるかと思われる(個人的にはこういうエレベータは好きだが).

・・・と,いろいろと完成を楽しみに想像がふくらんでしまうのであるが,2009年11月21日現在,地上215mとなっており,見学者がたくさん周辺を歩いていた.最寄り駅は東武伊勢崎線業平橋駅,京成線・都営地下鉄・東京メトロ押上駅となっている.完成が待ち遠しい東京スカイツリーであった.

 
東武線業平橋駅ホーム
ホームのすぐ横が建設地であり,見学者が多い.
このローカルチックな駅の雰囲気もなかなか味わい深い.

一応,ホームでの見学は危険なのでやめるようお願いが貼られている.
 
業平橋駅のポスター広告はスカイツリーのものばかり
現在の高さも貼られている(右写真).

業平橋駅前の東武橋の上には見学者が沢山いる

みんな見上げて写真をパチリ.
  
東武橋から見るとこんな感じとなる
右に流れる川は北十間川.親水護岸と船着場が整備される.
2009年11月21日現在,高さ215m
建設現場下には大きく高さが表示されている.

北十間川沿いに歩いていくと(右側),押上駅まで行くことができる

東武鉄道本社(解体される)

押上業平橋駅周辺土地区画整理事業として区画整理も行われている.

クレーンの後ろに業平橋駅のホームがある
 
正面!?から撮影.また違った姿となる.
 
押上駅近くの京成橋の上から見た東京スカイツリー

京成電鉄本社
 
押上駅入口
 
東武橋に京成橋.北十間川に架かる橋の名前
それぞれの本社が近くにある

東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーション(六本木)【東京考察#289】

The Christmas illuminations in the Tokyo midtown ( Roppongi )


東京ミッドタウンのクリスマスイルミネーション
(芝生広場ゾーン)


 今年(2009年)もクリスマスのシーズンが近づいてきた.東京ミッドタウンでは,2009年11月12日から12月25日まで,クリスマスイルミネーションが行われている.特に見所なのは,ミッドタウンガーデン内の芝生広場ゾーンに設置されたイルミネーションで,青色の発光ダイオードが一面にきらめき,まるで宇宙空間に身を置いているような感覚になる.白色のイルミネーションが流れ星となって流れ,大きな天の川が大河となって動く.動きのあるイルミネーションの演出がされているので,芝生広場の前に立って,ひととおり一巡するまで光の演出を楽しむことができる.

地下に光を差し込むガラス天井には水が流れている

竹にイルミネーションがされている

吹き抜けてガラス天井となっている「プラザ」にあるイルミネーション

「ガレリア」の中からガーデン内のイルミネーションが見えてきた

芝生広場ゾーンから山のせせらぎゾーンにかけて

山のせせらぎゾーンの道路沿いのイルミネーション
きらきらと白いしずくが流れ落ちている
まるでシャンパンの泡のようだという声も聞こえた.

東京タワーも見える

芝生広場のイルミネーション
まるで宇宙空間のようで,幻想的だ.

間近で見られる

山のせせらぎゾーン

おまけショット!
 
六本木ヒルズのイルミネーション

丸の内ブリックスクエアー【東京考察#288】

The Marunouchi Brick Square


丸の内ブリックスクエアー正面入口

 


 丸の内ブリックスクエアーは,丸の内パークビルディング内に2009(平成21)年9月にオープンした商業エリアである.三菱地所では1998(平成10)年から丸の内一帯の再開発に取り組んでいるが,この第2ステージの第1弾として三菱商事ビル,古河ビル,丸ノ内八重洲ビルの立て替え再開発によってできた.同時に,丸ノ内に最初に出来た赤レンガ造りの「三菱一号館」も美術館として復元され,これらが一体となってオシャレな空間がうまれた.最近の丸の内界隈は,無機質なオフィス街から高級ブティックなどが入るオシャレな商業エリアに変身してきており,東京駅赤煉瓦駅舎の3階部分の復元など,今後も変貌が期待できるエリアである.看板のない丸の内を歩いていると,日本の雑多な街並みとは違った気分を味わえる.
 
オープンから日が浅く,大勢の人で賑わっている丸の内ブリックスクエアー

「一号館広場」は緑で覆われていて,
疲れたらちょっと休憩できる.

英国風の庭園らしく,バラが咲いている.

オープン式のレストラン
 
柱が植生で覆われているのが面白い.
 
室内は,新丸ビルに雰囲気が似ている.
電球色で統一されている.

エレベーターは新しいものであるが,
階数表示がレトロな矢印の表示盤となっている.

地下1階のレストランフロアー
 
復元された「三菱一号館」
背後は丸の内パークビルディング.
丸の内ブリックスクエアーは,この三菱一号館とパークビルディングの間にある.

明治時代後期には三菱が開発した赤煉瓦街が形成されていて,
「一丁倫敦(いっちょうろんどん)」と呼ばれていた.
三菱一号館は,1894年(明治27年)に竣工し,1968(昭和43)年に解体され,現在復元された.


三菱一号館の中には,カフェが入っており,
2010年には美術館がオープンする.

横断歩道を渡ると,三菱東京UFJ銀行(旧三菱銀行)の本店がある.

切手の博物館(目白)【東京考察#287】

The museum of the stamp ( Mejiro )


切手の博物館

 


 切手の博物館は,切手収集家の水原明窓が私財を当時で設立した財団によって運営されている博物館で,新宿で仮オープンしていた博物館を,1996(平成8)年に現在の目白に移転させてオープンしたものである.日本をはじめ海外の切手約30万種,図書・雑誌30,000冊以上を有する博物館で,1階では切手の販売も行っている.学習院大学の脇,JR山手線の線路沿いにある.3ヶ月毎に企画展を実施しており,特別展も行われている.入場料金大人200円,開館時間10:30~17:00,月曜休館.
 
入口にはちょっとした竹林がある

受付

これ,全て切手で作られている

2階には図書室がある

3階では特別展がひらかれる

国内外の切手を販売している

懐かしい郵便ポスト

有栖川宮記念公園(南麻布)【東京考察#286】

The Arisugawanomiya memorial park ( Minami-azabu )


有栖川宮記念公園


 有栖川宮記念公園は閑静な広尾(住所は南麻布)に広がる公園であり,周辺には外国大使館が点在していることから,外国人の姿も多く見られるところである.江戸時代には盛岡南部藩の下屋敷として使用されていたが,1896(明治29)年に有栖川宮威仁親王の御用地となり,有栖川宮家が途絶えたあとは同家の祭祀を引き継いだ高松宮家に継承されていた.その後,1934(昭和9)年に東京市に賜与され,1975(昭和50)年からは港区に移管されて現在に至っている.
公園内は起伏に富んでおり,広尾駅側から坂を登ってあがったところに都立中央図書館があり,テニスコートや野球場もある.周辺は閑静な高級住宅地であり,地図を見れば一目瞭然のとおり各国大使館がずらずらと建ち並んでいる.現在の天皇陛下がお生まれになった愛育病院や,外国人向けのスーパー「ナショナル麻布スーパーマーケット」などもあって,周辺を散歩しながら,おしゃれなオープンカフェで一休みするのもいい.

休日には外国人家族がお散歩
周辺には大使館も多く存在している.

池で釣りをするひとも多い

池にはビオトープもある

池の先は階段となって登りとなる

有栖川宮の像

166万冊の蔵書,35万冊の開架図書をもつ都立中央図書館
学生時代,図書納入のアルバイトで通っていたことがあった.

外国人向けに各国の食材を扱う「ナショナル麻布スーパーマーケット」
珍しいものが置いてあって面白い.

有栖川公園の入口(広尾駅側から)

鬼子母神(雑司ヶ谷)【東京考察#285】

The Kisimojin ( Zoshigaya )


鬼子母神像

 


 鬼子母神は安産や子育の神様である.雑司ヶ谷の法明寺に祀られている鬼子母神は,1561(永禄4)年に掘り出されたお像を清めてお寺に納めたのが始まりで,その後,1578(天正6)年に村の人々がお堂を建てて現在へ至っている.鬼子母神は,近隣の子供達を食べてしまう残虐な人物であったが,お釈迦様から鬼子母神の末の子供を隠されてしまい,それによって子供を失った父母の嘆きを知ってから,安産・子育の神となることを誓って崇拝されるようになったといわれている.ちなみに,「きしぼじん」と発音されることが多いが(都電の停留所名も「きしぼじん」),仏教用語としては「きしもじん」と呼ぶのが正しいとか.また,鬼子母神の「鬼」の字は上の角が取られている.
  
参道入口とケヤキ並木
都電の鬼子母神前停留所からの参道には,樹齢400年のケヤキ並木が並んでいる.こちらも江戸時代の景観を残すものとして,貴重な存在であり,都の天然記念物に指定されている.
 
毎月1回,雑司ヶ谷「手創り市」が開催されている.
(鬼子母神堂と大鳥神社で同時開催)
今日はたまたま開催日であった.
  
「手創り市」は,必ず自らが手作りしたものを出店することが条件となっているが,
並んでいる品々は可愛らしくて女性好みのものも多く,たくさんの人で賑わっていた.

本堂
「鬼」の字に「点」がないことに気づく

絵馬には子供に関する願い事が書かれている

雑司ヶ谷霊園【東京考察#284】

The Zoshigaya cemetery


東京都雑司ヶ谷霊園


 雑司ヶ谷霊園は都立の霊園で,1874(明治22)年に公共墓地として指定された.都電雑司ヶ谷停留所のすぐ近くの閑静な地域にあり,小泉八雲,夏目漱石,竹下夢二,永井荷風などの著名人の墓が多くある.この当時の公共墓地は,雑司ヶ谷墓地の他に,青山墓地,染井墓地,谷中墓地の4つが指定されている.現在の都営霊園は,さらに多磨霊園,八王子霊園,小平霊園,八柱霊園が加わって8霊園存在する.

都電雑司ヶ谷停留所
すぐ脇に霊園入り口がある

東京都雑司ヶ谷霊園(都電側)

霊園案内図
 
緑に囲まれ静寂な環境となっている

霊園の管理事務所がある

徳川吉宗の時代には,鷹狩りのための鷹を飼育するための部屋があった

線路は続くどこまでも・・・

地下鉄博物館(葛西)【東京考察#283】

The subway museum(Kasai)


葛西駅高架下にある地下鉄博物館


 地下鉄博物館は,東京メトロ東西線の葛西駅高架下にあり「メトロ文化財団」によって運営されている.1986(昭和61)年7月にオープンした.東京メトロ銀座線や丸ノ内線の旧型車両が展示されているほか,模型展示や運転シミュレーター,シールド工法の説明などがあり,地下鉄について詳しく知ることができる.入場料が大人210円,子供100円と手頃なことから,休みになると子供連れでやってくる家族が多い.10時~17時まで,月曜日閉館日.

入口は自動改札機で入場

懐かしの丸ノ内線
車内がピンク色の壁色となっているところも懐かしい.
アルゼンチン・ブエノスアイレスの地下鉄では現役で走っているとか.

銀座線開業時の車両

地下鉄トンネル内の安全装置の説明

懐かしの吊り掛け式モーターが唸る展示
車内の運転台でハンドルを回すと車輪が回る仕組みとなっている
 
模型メトロパノラマ HOゲージの模型となっている
11時,13時,14時,15時30分からショーが始まる
 
人気の運転シミュレーター

図書室もあるが,土日祝祭日のみ利用可となっている

ミュージアムショップ

観光路線バス「東京・夢の下町」【東京考察#282】

Torism local bus “Tokyo and The downtown of the dream”


観光路線バス「東京・夢の下町」

 


 初めて東京を訪れる人でも気軽に都内の名所を巡れるように,2008(平成20)年4月より都バスで運行を開始した路線バスが「東京・夢の下町」号である.東京駅丸の内北口から日本橋,須田町(秋葉原電気街),上野公園下,菊屋橋(かっぱ橋入口),浅草雷門を経由して両国駅前までを結ぶ路線で,9時から18時まで30分間隔で運行されている.近年増加している外国人観光客にも対応できるように,車内放送やTVモニターでは日本語・英語・韓国語・中国語による案内がされ,車内に置かれている案内パンフレットも他言語版が用意されている.一般の都バスと同じ扱いなので,一日乗車券やパスモなどのIC乗車券でも乗れる.車両デザインは,首都大学東京との産学連携によるオリジナルデザインのバスを使用し,車体はステンレス製で塗装がないものとなっている.
 
車内に付いているTVモニター
映像と共に多言語で案内が流れる

車内 基本的には横に向いて座るロングシートタイプ

出入り口脇には,多言語のパンフレットが置かれている.

こちらは英語版のマップ

阿佐ヶ谷住宅【東京考察#281】

The Asagaya house

阿佐ヶ谷住宅
(傾斜屋根タイプのテラスハウス)


 阿佐ヶ谷住宅は,日本住宅公団が開発を行った分譲集合住宅であり,1958(昭和33)年に完成した.中層(3~4階)の住宅118戸と,低層2階建てのテラスハウスが232戸存在しているが,テラスハウスは公団が設計したヨウカン型の陸屋根タイプと,前川國男建築設計事務所が設計した傾斜屋根タイプの2種類がある.日本住宅公団が設立された当初の団地開発として,大変貴重な存在である.
この阿佐ヶ谷住宅では,築50年が経過して老朽化が激しいことなどにより,現在は全350戸中100戸程度しか入居しておらず,しかもその入居者のほとんどが70歳以上の高齢者であることなどから,1994(平成6)年から再開発委員会を発足させ,2006(平成18)年には組合が発足し,建て替え再開発の計画が進められている.一部6階建ての再開発組合側の案に対して,6階建て案に対する近隣住民からの反対意見などがあるが,再開発工事に向けて都市計画審議会が進められ,2009(平成21)年9月の解体工事,2012(平成24)年の完成を予定している.
 
傾斜屋根タイプのテラスハウス
 
陸屋根タイプのテラスハウス
 
中層の住宅

入居者がいないところはコンパネが立てられている

地盤沈下&老朽化の激しさが伺える

右の部分は庭に増築された部屋であろうと思われるが,
地盤沈下と思われる影響により,傾き始めている.

真ん中にある公園.ここも私有地だとか.

住宅案内図

近隣住民が立てている反対の旗

給水塔が見守っている

阿佐ヶ谷パールセンター【東京考察#280】

Asagaya Pearl center (The shopping district)

阿佐ヶ谷パールセンター

 


 阿佐ヶ谷パールセンターは,1922(大正11)年に阿佐ヶ谷駅が開通したときに,それまで円光院へのお詣りの狭い道(道幅は二間だったが,正味一間(1.8m)だった)を三間通りに拡げたときにできたものである.毎年8月7日を中心に行われる七夕祭りは,1954(昭和29)年以来毎年実施され,仙台と平塚の七夕祭りと並んで,日本三大七夕祭りの一つに数えられている.

直線ではなく,右左に緩やかにカーブしながら続いている商店街

阿佐ヶ谷駅方面を望む
 
「白いたいやき」 タピオカ粉が入っているモチモチとしたたいやきだった.

ミートソースパスタ専門店 ミート屋
食べてみたかった.(昼食直後に発見!)

エチカ池袋【東京考察#279】

Echika Ikebukuro


エチカ池袋

 


 エチカ池袋は,鉄道施設と商業施設とを融合させた駅空間として東京メトロが行っている商業施設で,東京メトロとしては表参道駅に続く第2の施設になる.池袋モンパルナスというコンセプトに基づいて,フランス・パリのイメージで芸術文化の香りが漂う街を目指している.メインターゲットは,池袋駅を拠点に行動する20~40代のカップルとのことであるが,周辺勤務のオフィスワーカーや近隣居住者などにもサービスを提供できるような設定とのこと.
店舗面積は約1,400m2で約40店舗が入っている.現在は副都心線部分がメインとなっているが,秋にはさらに有楽町線部分も開業する予定である.

池袋駅西口の東武ホープセンターから
エチカ池袋へ降りる階段
 
街灯もパリをイメージしたものになっている

地下に広がるエチカ池袋
 
女性も気軽に楽しめる空間

フードコーナーもある

隣は副都心線の改札口

丸井前の地下鉄入口も,パリ風のものになっている.