「■東京の情報」カテゴリーアーカイブ

BANCHAN WORLD の東京をテーマにしたカテゴリーです.

葛西臨海公園【東京考察#196】

Tokyo Metropolitan Kasai Rinkai Sea Life Park


葛西臨海公園内


 葛西臨海公園は,臨海部の自然環境をふんだんに取り入れて造られた公園で,平成元年6月にオープン,面積約80ha,東京都によって整備された公園である.水族園あり,鳥類園あり,人工なぎさあり,大観覧車あり,芝生公園あり,バーベキュー広場ありと,家族連れでゆったりと自然環境を満喫できるオープンスペースである.休日になると家族連れなどで大変賑わう.

JR京葉線の葛西臨海公園駅前にある噴水広場

駅前交番では子供達に白バイの試乗会をやっていた

駅から公園へつづく道

バーベキュー広場もある

仲間とのんびり・わいわいと過ごせる公園である

園内を走る「なのはな号」

東京湾が広がる
海沿いは風が強くて冷たい

橋を渡って,人工なぎさに行くことが出来る

東なぎさ
左手に小さく見えるビル群は
東京ディズニーリゾートのホテル郡

足洗い場もある

ガラス張りの建物である
「展望レストハウス・クリスタルビュー」

鳥類園

水族園入口(紹介はまた別の機会に)

エチカ表参道(地下鉄表参道駅)【東京考察#195】

ECHIKA Omotesando ( Subway Omotesando station )


地下鉄表参道駅


 エチカ表参道は,地下鉄の駅構内として始めてオープンさせたショップ街である.近年は,JRの上野駅構内の大幅リニューアルや,大宮駅のコンコース内にできたエキュートなど,駅構内(エキナカ)のショップ街が利便性とともに人気を呼んでいる.そんな時期に東京メトロによって若い女性をターゲットに地下鉄駅構内にオープンさせたショップ街が「エチカ表参道」なのである.今後,こういった駅構内におけるショップは増えていくかもしれない.
 
カフェ (CAFE de METRO)

パリをイメージした店内は,女性も気軽に入れる雰囲気
カフェだけではなく,パン屋やパスタ店なども入っており
セルフサービス式・好きな席で食べるようになっている

「CAFE de METRO」のロゴ入りカフェオレ

ショップが並んでいる

改札内にもショップがある

オシャレな雰囲気の駅構内

表参道ヒルズ(旧同潤会青山アパート)【東京考察#194】

Omotesando Hills ( The place which was the Dojunkai Aoyama apartment in the past )


生まれ変わった表参道ヒルズ

 


 表参道ヒルズは,日本で最初の鉄筋コンクリートアパートメントだった同潤会青山アパートの跡地に建てられた再開発ビルである.地上6階,地下6階からなり,設計は建築家・安藤忠雄氏によるもので,本館内は表参道と同じ傾斜角度を持つスパイラルスロープによって,独特な建物内部の構成がなされている.また,同潤館と呼ばれるエリアは,かつての同潤会青山アパートの一棟をリメイクしてそのまま再現させており,大正時代に建てられたアパートメントの狭い空間を肌で感じ取ることができるようになっている.同潤会青山アパートは,貴重な建築物であることから保存を望む声が大きかったが,使用(居住)する側からすると,風呂なし,アンペア不足,漏水,老朽化といったことから,現在となっては陳腐化が否めない建物であった.その建築遺産を,そのまま再現しているところに,この表参道ヒルズの素晴らしさがある.新しいものと古いものとをうまく融合させている.
 → 
左側がかつての「同潤会青山アパート」,右側が今の「表参道ヒルズ」.
建物の高さは,ケヤキ並木との調和を考えて,昔とほとんど同じ.

原宿駅から歩いてくると,いきなりジュエリーショップとなる.

建物の前には「水(せせらぎ)」が流れている

ドアの取っ手が面白い.
「ドルチェ&ガッバーナ」の店

本館の入り口 ここから中に入る

これが噂の「スパイラルスロープ」
ずっと歩いていくと,いつのまにか上の階に到着する

ショップウインドーの下を見ると,
スロープに傾斜のあることがわかる

こちらがそのまま再現された「同潤館」
 → 
左がかつて,右がリメイク後
 
階段の最上階 本館との連絡通路がある

ドアの大きさがなんともいい

裏側

同潤館1階部分のテナント内部
これから入居するらしい

地下鉄表参道駅方面から撮影した
取り壊し前の同潤会青山アパートはこちらへ.
No.5  No.105

夜の赤坂【東京考察#193】

Akasaka at night


外堀通りと平行に路地裏がある

 


 赤坂というと政治家がよく使う「赤坂の料亭」やTBSが思い浮かぶ.永田町の国会議事堂や首相官邸とは外堀通りを隔てているだけであり,賑やかなJR線の駅前のような雑多な感じもせず,赤坂のちょっと高貴な感じがする路地裏的な雰囲気は,政治家や報道関係者などにも好都合かもしれない.ただ,かつては100軒近くもあった料亭であるが,今は数件を残すのみとなっている.新宿や渋谷,銀座や新橋といった繁華街に見られるエネルギッシュな雰囲気こそないが,著名人がふらっと立ち寄れる落ち着いた繁華街であるように感じる.飲み屋に入ると,隣のテーブルから日本を取り巻くちょっとした話題が聞こえてくるかも知れない.

外堀通りと平行に「みすじ通り」や「一ツ木通り」が入っている
背後にホテルニューオータニのタワー館が映っている.

路上駐車の車は黒塗りの高級車が多い

ここはかつてホテルニュージャパンのあったところ

夜のディスプレイは綺麗

料亭の前には黒塗りの車が多く止まっており,
イヤホンをつけたボディガード?とともにあたりを伺っている
この料亭(「金龍」)もまもなく閉店だとか.
政治の世界でも料亭は使われなくなっている.
現在は閉店となった「赤坂・金龍」さんよりメールをいただきました.

当店記載有難うございます。日本の文化を継承していきたく頑張ってまいりましたが、この度金龍を閉店致しました。
しかし、日本の伝統的数寄屋建築の近代化に努め,近代数寄屋を開拓した建築家吉田五十八先生の息のかかった芸術的建築物を壊すには忍びなく、最後に芸大出身の前田正博先生 百田輝先生 川松弘美先生など若手人気陶芸陶芸家12名の展覧会を2006年6月23日より6月30日まで、金龍にて開催致したく考えております。
この機会に出来るだけ沢山の方々に近代陶芸の美と新興数奇屋の美をお楽しみ頂ければ、幸いと考えております。是非よろしくお願いいたします。



発見! 赤坂にもあります「幸楽苑」のラーメン

ビルの建設現場の背景に見えるTBS

「R25」というフリーペーパー【東京考察#192】

The free paper which is called “R25”


 「R25」は首都圏でのみ配布されているリクルート社発行のフリーペーパーである.25歳以上のM1世代(25~34歳の団塊ジュニア世代)男性をターゲットにした情報誌であるが,ちょっと気になっている話題などをオムニバスのコラム形式で掲載しており,どの世代にも読み応えのある冊子である.創刊は2004年7月.「オトコを刺激する情報マガジン」などと表紙に書いてあるが,決して風俗情報などを盛り込んだ雑誌ではない.無料の情報誌というのは,職場探し専門だったり,広告一辺倒であまり読む気にならず,すぐにポイ捨てしたくなるものが多いが,この「R25」は内容からすると,これで無料なの?と疑ってしまうような内容である.むしろ何で収入を得ているのかと思ったりもするが,団塊Jr.(ジュニア)世代にターゲットを絞ってた広告を出すことによっる広告料で賄っている.現在では日本で最も広告料が高い部類に属する雑誌となっているらしい.テレビ番組表が夜10時以降の深夜番組のみになっていたりと,ユーモアあるれる内容になっていたりするが,活字が苦手な若者世代に向けるため,1つのコラムの文字数を800字以内に納めているといった工夫も施されている.コンビニや商店,喫茶店,駅構内などで入手することができるが,配布と同時にすぐになくなってしまうほどの人気となっている.1冊あたり送料370円を払えば全国配送してもらえるので詳しくは公式HPで.また,バックナンバーも公式HPから読むことができるが,やはり通勤電車やちょっとした喫茶店で,センスのいい広告とともにペラペラめくりながら読みたいものである.毎週木曜日夕方発行.

地下鉄駅構内の壁にある配布スタンド

現在は休刊となっている.


浅草花やしき【東京考察#191】

Asakusa Hana Yashiki (The amusement park)


花やしき入口


 浅草花やしきは嘉永6年(1853)年に上野輪王寺宮の御出入りの造園師がこの地を下賜されて造園したもので,四季を通じた百花百草を栽培する庶民の憩いの場所であった.大正天皇がお忍びで御幼少のみぎり来園されたことがあったという.明治17年には浅草公園地改正の際に,浅草寺境内の盛り場や見世物小屋などの全てが公園六区に移転することとなったが,この花屋敷だけは現在の五区に残された.後に,珍鳥や猛獣を見せるようになり,あやつり人形や山雀の芸当で評判を呼んだが,第二次世界大戦中は閉園していた.戦後において,家族でも楽しめる遊園地として現在のような遊園地となった.
乗り物が小さくて,小学校低学年までの園児・児童にとって遊びやすい遊園地であり,あらかわ遊園のような感覚の遊園地である.宙返りするジェットコースターなどといったものは存在しない.小さな遊具施設が狭い敷地内に密集して配置されており,この密集した密度の高い空間が,かえって花やしきの良さを醸し出している.入園料は大人900円で,乗り物代は別となっているが最も高いアトラクションでさえ500円である.

入園券は懐かしの硬券入場券である

乗り物に乗るときはこのチケットボックスでチケットを購入する
1枚100円 乗り放題チケットは大人2200円 子供1900円

花やしきのランドマーク的存在「Beeタワー」
3枚(つまり300円)で乗れる
  
狭い空間に施設が密集している

「ぴょんぴょん」修理中

五重塔を背景にぶんぶん回る「ザ・ニューヨーク」
(別名「空飛ぶじゅうたん」とも呼んでいたが)

背景のビルは「浅草ビューホテル」
約20年前に浅草まち興しの起爆剤として
新しい風を吹き込んだホテルである

昔ながらの花やしきの雰囲気を残すところもある

「スワン」 2枚

定番「お化け屋敷」もある

一番人気は,日本で最も古いコースター
「ローラーコースター」 4枚
ガタガタと今にも壊れそうな音を出して疾走する.

ビルの壁面ギリギリを走り抜けていく

花の湯に突っ込んでいく

ほぼ全景
右後ろに見える三角屋根は浅草寺

新春の浅草公園六区【東京考察#190】

The neighborhood at Asakusa Koen Rokku

公園六区


 かつての浅草の賑わいの中心は「公園六区」であった.浅草公園六区の「六区」とは,明治15(1882)年より始まった浅草公園の築造・整備(全6区画に区分して整備)における区画番号のことである.その中でも第6区画は興行街として整備され,そのまま「浅草公園六区」という名称が明治・大正・昭和にかけて東京の娯楽の代名詞のようになったのである.映画館は明治40(1907)年頃から登場し、現在も残る浅草六区の映画街が形成された.バス停の名称に「浅草公園六区」という名が今でも残されていることに拍手を送りたい.近年,つくばエクスプレスの浅草駅が浅草ビューホテル前の国際通り下に開業したが,地下鉄銀座線や東武線の現浅草駅とはかけ離れているので,せっかくなら「浅草公園六区駅」という名称を復活させてもらいたかったと個人的には思う.今の浅草を象徴しているWINS浅草とその周辺の様子をお届けする.そして隣接する遊園地「浅草花やしき」は次のNo.191のページで.

六区の映画街
寅さんから成人映画まで
なんか懐かしい雰囲気である

公園六区の現在の象徴的存在であるWINS浅草
土日の競馬開催日は大勢の人で賑わう
 
 
WINS周辺にはホッピーが似合う
屋台やスタンドの飲み屋が建ち並ぶ

WINS内の投票所

トイレの中でも平らなスペースがあれば
そこが勝ち馬を選ぶ場所に・・・
(用を足しているのではありません.
入口の平らな場所を机代わりにしている)

WINSのすぐ隣には花やしきの遊園地がある
 
「全レース競馬中継」と看板を掲げた飲食店が多い

全席指定席の「レースカフェ」
2000円を払うと1日出入り自由となる

浅草びっくり食堂 何がびっくり?
 
日本で最初の高層ビル「浅草凌雲閣(通称十二階)」
があったところ.今はパチンコ屋である.
(右の画像は「浅草十二階計画」のWebサイトより引用)
 
懐かしのスマートボール
200円で50玉,300円で75玉.
番号の付いた穴に玉が入ると,その数字だけ玉がもらえる
玉が増えて帰りたいときに景品と交換する.

浅草演芸場
林屋こぶ平などが出演していた.

人力車で浅草観光
 
ちょっと高級感を味わいたくなったら
浅草ビューホテルへ

平和祈念展示資料館(新宿住友ビル)【東京考察#189】

The peace prayer display museum(Shinjuku Sumitomo building)


資料館の看板

 


 超高層ビル街の新宿住友ビル31階に,戦争体験の労苦を語り継ぐ場として「平和祈念展示資料館」が開設されている.独立行政法人平和祈念展示資料館が運営を行っており,第二次世界大戦による尊い戦争犠牲を銘記し,同時に永遠の平和を祈念するため,いわゆる恩給欠格者,戦後強制抑留者,引揚者の方々等の労苦について国民の理解を深めるために昭和63年に「平和祈念事業特別基金等に関する法律」に基づき設立された団体である.沖縄県の平和祈念資料館も同じ団体による資料館である.
展示内容は大きく分けて「導入部」・「恩給欠格者コーナー」・「戦後強制抑留コーナー」・「海外からの引揚げコーナー」・「語り継ぐ場」からなっている.入口を入ると,昭和元年からの年表が貼ってある導入部から始まり,現物の「招集赤紙」や「軍隊手帳」,「袖無しの防寒外套」,海外での収容生活の状況や引揚げの様子などがわかりやすく,そして生々しく展示してある.戦争が終わって60年が経過し,戦争体験を風化させないためにも語り継ぐ場として展示が行われている.入場は無料である.館内は撮影禁止だったので,外側の状況だけ掲載する.

住友ビル31階フロアー

住友三角ビル

 

中野サンモール・中野ブロードウェイ【東京考察#188】

Nakano Saint mall and Nakano Broadway


中野サンモール入口


 中野駅前からまっすぐ延びる商店街が「中野サンモール」,さらに奥に建っているモール形式のショッピングセンターが「中野ブロードウエイ」である.サンモールは賑わいのあるアーケードの付いた商店街で色々な店が並んでいるが,徐々に奥に進むに従って新種文化の伏線が感じられるようになる.そして最頂点を極めるのが中野ブロードウェイの2階より上階のフロアーに広がる「オタクワールド」である.何故ここに!?という感じだが,都心よりちょっと離れることによって,緊張感の解けた安らぎが得られるのかも知れないが,賃料が安くて都心に近いといったことも実情としてはあるような気がする.男性も女性もレアなものを探しに足を運んでいる.この世界(?)を知らない人間でさえ,ディスプレイを見ているだけでも楽しい異空間(!?)である.

たこ焼き屋には行列

アーケードで覆われている

サンモールの裏路地には飲屋街が形成されている

床屋の隣りに文具店
文具店の隣りに宝石店
商店街の面白いとところ

サンモールをずっと歩いていくと
中野ブロードウェイセンターとなる
さぁ~,ここからが本番である.

中古のパソコンパーツ売り場

1階は普通のショップが並ぶ
<2~4階に上がってみると・・・>
 
コスプレの服を売る店
 
フィギュアやプラモを売る店
 
なんか凄い

アニメセル画を売る店

ここはレンタルショーケースの店
ショーケースの空間を貸し出す
自分の作品や持ち物を出品する場
最低は1ヶ月1,600円程度から.
最前列の上から2段目は12,600円とか.

格闘ゲーム専門店なんていうものがある

メイドゲーセン(メイドのいるゲームセンター)
今日は対戦ゲームのイベントで人だかりができている
(ゲーセンの店内及びメイド店員は撮影禁止だった)

漫画の古本などを売る店

テレカなどのプレミアムなカードを売る店

普通の美容室(勿論,趣味の店以外のテナントも入っている)
かつてはこのような店だけだったのが,
だんだんと前述のようなマニアックな趣味の店が
テナントして多く入るようになっていったのだろう.

メイドな街・アキバ(秋葉原の点景)【東京考察#187】

Room maid town at AKIBA ( The staffage at Akihabara )


駅前でチラシを配るメイド

 


 「電気の街」から「メイドの街」へ.秋葉原ではどこもかしこもメイドになっている.上の写真は秋葉原駅前でメイドカフェの宣伝チラシを配布するメイドである.どちらも笑顔で楽しそうに喋っている.「メイド」を英和辞典で調べてみると(国語辞典には載っていない),「①お手伝い・女中,②(文語)少女・娘・未婚の女性」とある.メイドカフェに入ると「ご主人様いらっしゃいませ~」と出迎えてくれて,色々と世話をしてくれるところに癒しを感じるところが受けているらしい.つまり「萌え~(もえ~)」ということである.ちなみに,「萌える」を辞書で調べてみると,「芽が出る.萌(きざ)す.芽ぐむ」とあり,「萌す(兆す)」を調べると,「若木の芽がわずかに出る.芽生える」となっている.つまり,「萌え~」という時は当て字で,癒されるといった意味は全くない.新種文化の造語である.今はカフェ以外にもマッサージなどにも「メイド」ブームが巻き起こっている.そんな今の秋葉原の写真をパソコン街と共に撮ってみた.
 
メイドがレジを打つ輸入食品の店
毎日ではないらしいが出勤しているときは看板がでる.
(メイドの撮影は禁止)
 
メイド整体サロン
整体マッサージもメイド仕立て
 
メイド足モミサロン
足裏マッサージもメイド仕立て

今の秋葉原にはアニメショップもよく見られる

パソコンに関する部品を売っている

掘り出し物を探し出す
女性のショッピングと通じるものがある

「萌バーガー」
なんでも萌えをつけている

路地裏の風景

秋葉原駅前で歌を歌うアイドル?に群がる群衆

駅前は,メイドでいっぱい.
いつからこのような街になったのか.

奥野ビルと博品館のエレベータ(銀座)【東京考察#186】

The elevator at the Okuno building and Hakuhinkan building ( Ginza )


奥野ビル

博品館


銀座にある風変わりな珍しいエレベータを2つ紹介する.
奥野ビル
 銀座を歩いていると昭和初期に建てられた歴史遺産と言えるような建物に出くわすことが多い.最近では耐震性の問題から次々と取り壊されていて寂しい限りであるが,今後も次第に姿を消していくビルディングであろう.奥野ビルも,そんな昭和初期である1932(昭和7)年に建てられた鉄筋コンクリート6階建ての(7階は増築している)建築物で,現在でも画廊などが入居している貴重なビルである.かつては「銀座アパートメント」と呼ばれていたように当初はアパートとして機能していたが,風呂なしで手狭の部屋は次第に居住スペースから画廊などのスペースとして使われるようになったらしい.近くに「銀座湯」の銭湯があるので,風呂なしは問題にはならないと思うが,近代化の進んだ現代では住みづらい空間となっていったのだろう.
そんな奥野ビルは,建物そのものも貴重な存在であるが,その中にある「エレベータ」も貴重なのである.なんと扉を手動で開け閉めするエレベータなのである.(運転そのものは自動式) 古い建物の見られる銀座では,このように扉を手動で扱うエレベータは他でもいくつか見られるようであるが,これも近代文明の先進的な歴史を刻んできた銀座ならではの歴史的遺産であるように感じる.画廊は外部の人が入れる施設なので,画廊見学がてらふらりと立ち寄って建物とエレベータを眺めてみるとよい.節度とマナーを守って見学しましょう.

奥野ビル
時代を感じさせる外観である.
スクラッチタイルで覆われた外壁が特徴だとか.

1階の入口
 
これが噂のエレベータ
手をかける引き戸の凹凸が扉についている
この扉は当初からのものではないらしい
階数表示器が羅針盤の形をしていて矢印で示す(渋い!)
かつては全階止まっていたようだが,現在は2~5階は停車しない

とりあえず籠のある6階まで階段で上ってみた
 

 
なんとも「ゾクゾク」してしまう空間である

 
6階フロアー
フロアー側の扉はガラスとなっていて,
エレベータの籠内の明かりが見れる

エレベータを呼ぶときは
「呼」と書かれた下のボタンを押すと
籠(かご)がやってくる
 
左側が籠側の扉(ホール側から撮影)
右側がホール側の扉(籠の中から撮影)
つまり,エレベータにのるためには2枚の扉を手で開けなければならない
(けっこう重たい扉である.女性にはつらいと思う)
閉まるときは自然に閉まるようになっている

こんな感じで2枚の扉を手で開けるエレベータ

操作ボタンは上から「7」「1」電灯スイッチがあって「6」となっている

運転中のエレベータ
博品館
 博品館は明治23年に銀座で創業した歴史ある玩具店である.昭和53年に劇場を備えた8階建ての現在のビルが建てられて,日本一大きい玩具店としてギネスブックにも掲載されているように,1階から4階までは「おもちゃ」で埋め尽くされているビルである.そんな博品館の中央部には1~4階までを結んでいる1台のエレベータが存在しているが,これこそが珍しい「油圧式エレベータ」なのである.大抵のエレベータは籠(かご)と錘(おもり)とをロープで結んで,それをモータで動かしているものがほとんどであるが,油圧式エレベータは籠の下に棒がつけられていて,油の圧力でシリンダー(棒)を上げたり下げたりして籠を動かす方式である.最上部に機械室を設けなくて良い反面,高速で運転できないことや高層階への運転には不向きといった欠点もある.
博品館にある油圧式エレベータの素晴らしいところは,日本一の玩具屋を目指すためにあえてこの珍しい油圧式を採用し,さらに外側からもエレベータの仕組みが判るようにと,ガラス張りのシースルーとしてその周りにらせん階段を設けているという点にある.籠の中にも説明書きが貼られているので,エレベータに興味のある方は是非とも訪れておきたい名所である.

博品館トイパーク

油圧式エレベータ(1階)
外見からは普通のエレベータと変わらない

「このエレベータの”におい”のもとはなに!?」
というタイトルで油圧式エレベータの説明が貼ってある
籠に乗り込むと油のにおいが「ぷ~ん」と鼻をつく
小さい子供が「くしゃ~い」と叫んでいた.

これが籠を支えているシリンダー(棒)
油圧で支えている
今となっては手間のかかるエレベータなのである

籠の下部
シリンダが籠に直結されている
 
子供達で大賑わい
アジア各国からの観光客も多い

 

銀座(5丁目~8丁目)【東京考察#185】

Ginza ( 5 – 8-chome )


これも銀座!?


銀座5丁目付近

鳩居堂前.いつも地価日本一!!
5丁目といっても4丁目交差点すぐ脇である.
お香や書画道具を売っている店

銀座ALLEY
ALLEYとは裏道・横道・細道という意

みなさん座って絵を描いている

みゆき通り
銀座6丁目付近

「GUCCI」&「松坂屋」
銀座5丁目交差点前
(地番は6丁目にある)

路地裏に入ったところにある
JAZZライブハウス「スイングシティー」

これだけ人出が多いと,
歩行者天国冥利につきる

歩行者天国は上記の時間のみ.
銀座7丁目付近

クラシックな「ライオンビアホール銀座7丁目店」
 
盆栽・水石を扱う「銀座森前」
こういった面白い小さな店を発見できる銀ブラは楽しい

22時~1時までは規定の場所以外では乗れません.
流しのタクシーには原則乗れません.
銀座8丁目付近

「資生堂パーラー」
数年前,ビルが新しくなった

8丁目の一番端にある
おもちゃの「博品館」
珍しい油圧式エレベータがある.

路地裏には高級クラブがズラズラと・・・

「バーバリー」は8丁目

8丁目から1丁目を眺める

銀座(1丁目~4丁目)【東京考察#184】

Ginza ( 1 – 4-chome )


地名看板


 よ~く振り返ってみると,東京考察で正々堂々と「銀座」を取り上げてこなかった.「No.12 夜の銀座」や「No.40 交詢社ビルヂング」などでピンポイント的に扱っていただけである.今回は,1丁目から8丁目まで,銀座の風景を紹介したい.まずは1丁目から4丁目まで.
銀座1丁目付近

銀座1丁目は首都高を挟んで京橋と接している.
銀座通りから京橋方面を望む.

反対になって,銀座4丁目方面を望む.

路地裏の通りはこんな感じ.

昭和初期に建てられた
古参ビルに出くわすことがあるのも銀座

この路地裏には,
昭和37年からオープンしている「青汁スタンド」がある.
青汁1杯230円(小サイズ)だとか.
銀座1丁目には「銀座湯」という銭湯もある!(写真なし)
銀座2丁目付近

「シャネル」がある.

「ルイ・ビトン」がある.

え~ぃ,「ティファニー」も載っけちゃえ~!

文具の「伊藤屋」も2丁目に.
この文具屋は見ていて飽きない.

「WINS銀座通り」は,
ビルの地下1階に隠れるようにひっそりとある.

こちらはでかい「WINS銀座」(「通り」がつかない)
どちらも2丁目にある.
銀座3丁目付近

近年リニューアルされた「松屋銀座」
ちなみに牛丼の松屋ではありません.百貨店です.

アップルコンピューター(左)
OPAQUE(右)
最近のビルはガラスや新素材の冷たい感じのものを
全面的に出してデザインしているビルが多い気がする

「銀座の柳・二世」
銀座では至る所に二世が植えられている.

銀座では古い建物に出くわす.
銀座4丁目付近

4丁目といえば交差点にある「和光の時計台」
銀座の中心である.

4丁目交差点の交番
屋根の上には「安全カエル」が座っている

三愛ビル 夜は綺麗にきらびやかに.

銀座4丁目交差点
晴海通りと銀座通り(中央通り)が交差する.
一番賑やかで人通りが多いところ

東京モーターショー(幕張メッセ)【東京考察#183】

Tokyo Motor Show (Makuhari Messe)


モーターショー入口

 


 幕張メッセは,東京と成田空港とのほぼ中間の千葉県に位置する,敷地面積約21万m2の複合コンベンション施設である.平成元年にオープンした.「国際展示場」「国際会議場」「幕張イベントホール」の3施設で構成され,6,000台の駐車場を完備している.東京駅からJR京葉線で約30分(快速)の距離にある.
そもそも幕張メッセのある地区は,「幕張新都心」として開発の進められているところで,かつては浅瀬の干潟であった湾岸地が高層ビルの林立する国際業務都市として機能するようになった.幕張メッセ以外にも,業務研究,教育機関,ホテル,商業地,千葉マリンスタジアム(ロッテの本拠地),居住エリアなどの機能が配置されており,近未来的な地区として発展している.
東京モーターショーはかつて晴海見本市会場で行われていた.しかし会場が手狭になったということで,幕張メッセのオープンこけら落としイベントとして平成元年に行われて以来,幕張メッセの一大イベントとして毎回開催されている.モーターショーが幕張メッセの知名度を一気に高めているのも事実であり,平成8年にお台場の東京ビッグサイトがオープンしたときにモーターショーの移転話があったが,幕張メッセ側も展示場の増設を行って猛反対した結果,現在でも東京モーターショーは幕張メッセで開催され続けている.
そんな第39回東京モーターショーが2005年11月6日まで開催されていた.その模様をお伝えしたい.「東京考察」も都内だけにとどまらず,東京と名の付くもの,東京に深く関わりのある場所等については,近隣県でも掲載することにした.今号が千葉県進出第1号となる.

(第40回東京モーターショー 2007は,2007年10月26日(金)から11月11日(日)までの17日間(一般公開は10月27日(土)から),千葉市・幕張メッセで開催されています)


電車の中吊りにも東京モーターショーの広告が

「北ホール」は二輪車と部品の展示ブース
バイクにまたがる子供

ついつい撮ってしまったこのマーク
ハーレーダビッドソン

コンパニオンが目的という人も多い

部品メーカーの展示
ボディーをスケルトンにして,展示会社の部品を色で示している.

1970年代の日産スカイラインGT-R

「カロッツェリア」展示
イタリア語でデザイン工房の意だとか.
デザイン重視の車である.

サリーン社(米)によるスポーツカー 「S7ツインターボ」
お値段は,89,250,000円(消費税込み)!!

ホンダの「W・O・W」
愛犬と暮らす快適なカーライフを提案する車だとか.
世界初出品の車である.

トヨタの「レクサス」 高級車路線である

トヨタ「VOXY」のウェルキャブ・サイドリフトアップシート車
福祉車両のリフトアップを体験することができる.
 
愛知万博で活躍した燃料電池バス

燃料電池バスとは,水素と酸素の化学反応によって電気を発生させて,その電気を充電させることにより,モーターで走る電気自動車である.
モーターショーの試乗では一気に50km/hまで加速するサービス付きで,開発を行った関係者の会社の人が案内をしながら,周囲を10分程度走って戻ってくる.まるで地下鉄に乗っているような感覚でとても静かであった.排出されるガスは「水」のみ.究極の自動車である.

排出されるのは「水」のみ.

マツダの「先駆」
日本名を車名にした車である
マツダのブースに行くと,「ずん,ずん,ずん,走る喜び~」というCMソングが流れ
周りの人たちも,「ずん,ずん,ずん」と口ずさんでいたのが印象的.
実は「ずん,ずん,ずん」と聞こえる部分は,
「Zoom(ズーム)-Zoom-Zoom」と歌っている.曲名もそのものずばり.

西ホールはこんな感じ.
とにかく人出がすごい.

なんと言っても,最も人混みの凄かったのは,日産の「GT-Rプロト」
見よ,この光景を.何かオーラを感じる崇拝的な光景である.
この日の入場者数,146,000人.
 
幕張メッセは,幕張新都心の中にある

今年度優勝したロッテの本拠地「千葉マリーンスタジアム」も
幕張メッセの隣りにある

幕張メッセ中央ホールゲート

新宿御苑【東京考察#182】

Shinjuku Gyoen National Garden


新宿御苑内


 新宿御苑の始まりは天正18(1590)年に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した時,譜代の家臣であった内藤清成に与えた江戸屋敷の一部である.その後,皇室の庭園となっていた時期を得て,戦後は厚生省(現在は環境庁)所管の公園として一般に開放されることになったものである.
広々とした庭園内は家族連れやカップルがひとときの緑の安らぎをもとめて散策しており,都心のなかのオープンスペースとして貴重な空間である.大きな一眼レフカメラを構えたアマチュアカメラマンの姿も見かける.ちょっと時間があるときに,新宿の喧噪から離れてぶらっと立ち寄ってみるのもよい.新宿御苑内では皇室の紋章として用いられている「菊」の栽培も行われ,毎年11月になると菊花壇展が行われている.

新宿御苑新宿門
現在入れるゲートは,「新宿門」「千駄ヶ谷門」「大木戸門」の3カ所のみ

入場は大人200円
さすがは環境省所管の公園,チケットは回収と再利用が可能な磁気式を用いている

広々とした芝生

茶室もある.700円で立札席の抹茶を楽しめる.

日本庭園の中にそびえ立つNTTドコモビル
日本文化とニューヨークのような高層ビルとのシンメトリーが面白い

美しく剪定・管理されている

浮遊植物で覆われた池

家族で・・・

プラタナス並木

歴史の古い温室

スカイバス東京ツアー(オープンバス観光)【東京考察#181】

SKY BUS TOKYO TOUR (The open bus sightseeing)

ドイツ製のオープンバス

バスのりば

 


 ロンドンやパリなどに行くと屋根のない2階建てバスのツアーバスを見かけることができるが,東京にもこのオープンバスが走っている.東京駅丸の内南口から歩いて数分のところにチケット売り場とバス乗り場があり(丸ビルとなりの三菱ビル前),皇居をぐるりとまわり,国会議事堂,霞ヶ関,銀座を走り,約45分かけて再び東京駅に戻ってくるルートを走る.大人1,500円で,午前10時から午後6時までの毎時1時間ごとの出発となっている.屋根なしオープンということもあり運行当初は4月から10月までとなっていたが,現在は通年運行となっている.外国人観光客のために,英語・中国語・韓国語によるマルチランゲージシステム(つまり無線付きのイヤホンを貸し出す)も行われている.
なかなかこのオープンバスのツアーは面白い.高層ビルが建ち並ぶ東京をバスの中から見上げて眺めるのも楽しいものである.また,皇居の広々とした空間と,緑の街路樹の中を快走するのも爽快である.最後には,バスの高さギリギリ(3.8m)のJR線ガード下をくぐり抜け,スリルも味わうことができる.道を歩く人とバスの乗客達が手を振って,お互いコミュニケーションをとる光景も見られ,非日常の楽しい連帯感を味わうこともできる.なお,運行は「はとバス」ではなく,「日の丸リムジン」で行っているのでお間違いなく.はとバスの窓口に行ってもチケットは買えません.

チケット売り場(三菱ビル1階にある)

チケットを買うと,うちわとマップがもらえる

外国人観光客も多い 係員さんは浴衣を着ている

オープンバス2階席

ガイドさんも浴衣で案内

大手町のビル街 読売新聞本社前

皇居の中を走る緑のトンネルを快走する

東京FM (半蔵門)

皇居をパチリ

国土交通省 (霞ヶ関)

国会議事堂を真正面に見て

銀座4丁目交差点を曲がるバス(動画)


銀座の中央通り 歩行者天国の時は通らない

八重洲口のビル群
近年のビルはガラスばっかり

丸の内口赤煉瓦駅舎

JRの会津ディスティネーションキャンペーン【東京考察#180】

Aizu Area campaign of JR


ポスター


 会津ディスティネーションキャンペーンとは,会津地方の自治体や地元観光関係者とJRグループが全国で展開している観光キャンペーンで,今年の夏は福島県の会津地方が取り上げられている.京都市をのぞいて県単位で行われてきたキャンペーンであるが,今回は「会津地域限定」で行われている.駅構内のあちこちに会津へのキャンペーンポスターが貼られ,車内には広告が掲載され,ちょっとした会津ブーム(?)が巻き起こっている.まぁ,福島県会津生まれの僕として,ちょっと会津のことを取り上げてみた次第である.是非,会津へおいでください.城下町の若松,ラーメンの喜多方,湖と自然の猪苗代・裏磐梯,千円札の肖像野口英世の出身地・・・,と盛りだくさんでお待ちしております.

駅構内にはポスターが貼られている

夏の裏磐梯も最高である

鶴ヶ城のポスター
毎年9月後半の連休は会津秋まつりが開催される

赤いのが会津のパンフレット

吉永小百合とツーショットの会津ポスター

 

 

GIOSK・ジオスク【東京考察#179】

The kiosk + Giants shop


GIOSK


 キオスク(KIOSK)とジャイアンツショップ(GIANTS SHOP)を混ぜ合わせたもの,それが「GIOSK・ジオスク」なのである.東京駅の八重洲口改札の手前駅構内に存在しており,キオスクでもあるので新聞やガム・週刊誌などの商品ももちろんならべてある.その中に東京読売巨人軍のグッズも売っているのである.駅構内でひときわ目立つオレンジ色の店舗なので,すぐに「これだ!」と発見することができるだろう.ちなみに,キオスクではこのように企業と広告協賛を結んでラッピング広告を行ってアンテナショップとしているところがいくつかあり,田町駅には森永商品やグッズを売っている「キョロスク」,新宿駅には「湖池屋KIOスコーン(こいけやキオスコーン)」(期間限定:平成17年10月31日まで),東京駅八重洲北口にはKIOSK de Meiji「チョコスク」などがある.都内を歩いて見つけてみるのも楽しい.

2007年時点で,すでに閉店している.


GIANTSグッズは左側

店の前にはジャイアンツ戦のカレンダー

横から眺めてみると

東京駅八重洲地下街【東京考察#178】

The Tokyo station Yaesu basement shopping district


メインアベニュー


 東京駅の地上に降り立つとオフィスビルばかりで手頃な商店が少ない感じがする.実は,地下に大々的に商業施設が広がっているのである.八重洲地下街は日本最大級の地下街で,レストラン・薬局・靴屋・服屋・郵便局・本屋・土産物屋とありとあらゆる商店が建ち並んでいる.オープンして40年が経過した.とにかく,東京駅でちょっとした買い物や飲食をしたいときは,迷わず八重洲口の地下街へ直行するとよい.

レストランの一覧表 昼時には人だかりができる

広い地下街には,通りごとに名前が付けられている

同じ景色なので地図を見ながら移動しないと迷う

東京駅から直結している

こちらはレモンロード

つくばエクスプレス開業4日前の秋葉原駅【東京考察#177】

Akihabara station before 4 days of Tsukuba Express practicing


生まれ変わった秋葉原駅東側


 平成17年8月24日,つくばエクスプレスが開業した.つくばエクスプレスは,東京(秋葉原)とつくば学園都市(延長58.3km)とを結ぶもので,首都圏新都市鉄道株式会社の第三セクターが運営している.構想から約20年の歳月を要し,常磐線の混雑緩和等を目指して開通したものである.つくば学園都市には国の研究機関が集まっており,今までは東京駅八重洲口から10分おきぐらいにでている高速バスがメインの交通機関だったので,この開通で大変便利になった.つくばといえば「筑波万博」が思い出される.もう20年も前のことであるが,中学校で社会科見学として行ったものであった.
開通4日前に秋葉原駅に行ってみると,定期券の前売りということで駅入口までが開放されていた.というわけで,その開通4日前の模様でお伝えする.

この入口だけが開放されていた

エスカレータを降りると,発車式の準備が行われていた.

奥には式典会場のイスが見える

駅前にはヨドバシカメラが9月末にオープンする予定

駅前広場も整備されバス停はこちらに移される
背後のビルは電気街側の再開発
 
電気街口(西側)も変わりつつある.建設の進むITセンター

でも,駅そのものの雑然とした感じは変わりない

電気街では垂れ幕を作って歓迎ムード

 その後,9月16日にヨドバシカメラAKIBA店がでっかくオープンした.その模様をお送りする.ヨドバシカメラの秋葉原進出は,いままでオタクの街に変貌してしまった秋葉原に再び多様な世代の客層を呼び戻し,既設の電気街との相乗効果による新たなIT・電気街としての位置づけが期待されている.

垂れ幕もさがり大きなビルとしてオープン レストランや書籍もある

とにかく凄い人である

つい1ヶ月前までは人通りがなかったのに
突然の賑わいようである

ヨドバシカメラ 1階前

 

代官山の点景【東京考察#176】

The staffage in Daikanyama


路地裏的な街並みにオシャレな店がある


 オシャレな店が路地裏的な街並みの中に建ち並んでいるのが代官山である.下北沢や自由が丘と街の形体は似ている.人間の尺度にあったヒューマンスケールの6m道路の脇に,個人ブティックなどがポツポツと点在しているところに,代官山の迷宮的な魅力がある.

ブティックなどが並ぶ

こういう坂道が突然出てくるとなんだか楽しい

マンションの1階もこんな感じに
 
楽しい路地裏

なんか突然ジャパニーズ!?
 
代官山といえば,同潤会代官山アパートであった.
今,その跡地には「代官山アドレス」の再開発ビルが建っている

ちょっとコーヒーでも

東急東横線代官山駅

駅構内に「コスメキッチン」がある

駅前をでると「Calvin Klein」が.

ゲルマニウム温浴

何ですか,これ?

ハチ公バス(渋谷区コミュニティーバス)【東京考察#175】

Hachiko bus (Shibuya Ward community bus)


可愛らしい「ハチ公バス」


 渋谷区役所が地域の裏路地的な道路を結ぶバスとして,平成15年3月末からコミュニティーバス(通称「ハチ公バス」)を2ルート走らせている.恵比寿・代官山方面ルートの循環バスは「夕やけこやけルート」と呼ばれ,こちらの運行は東急トランセが行っている.コミュニティーバスは,今までの路線バスではバス停の距離が遠すぎて不便だけど歩くにはちょっと時間がかかるといった地域のニーズをカバーするもので,地域のお年寄りや子供などに利用しやすいよう配慮がされており,運賃100円(ワンコイン)となっているのも手軽に乗れるようにと設定されているものである.運行ルートは,渋谷区役所前を起点として,恵比寿駅・恵比寿ガーデンプレイス・代官山駅をぐるりと「8の字」にまわる循環バスで,途中の交わる点である恵比寿区民施設停留所(8の字の真ん中にあたるところ)では,乗り換え券をもらって乗り換えることができる.バスは小さくて可愛らしい忠犬ハチ公をデザインしたもので,バス1台がやっと通れるような狭い道を右に左に曲がりながら走っていき,まだ真新しいからかバスが通過すると子供達が振り返っている.

低床式バスで乗り降りも楽にできる

小さなバスである

車内の様子

代官山の街中を走るハチ公バス

NHKスタジオパーク【東京考察#174】

The NHK studio park(At Shibuya Ward Jinnan)


渋谷のNHK放送センター


 NHKは「日本放送協会」といい,受信料でまかなわれている公共放送である.NHKには,国民の生命・財産を守り,公共の福祉,文化の向上に貢献するという使命があり,地震や台風など緊急時をはじめとした信頼性の高いニュース,人々の心や暮らしを豊かにする質の高い番組,障害のある方や高齢者の方に向けたきめ細かな放送サービスを行うこととしている.そのような公共性の高い放送局であることから,放送法第32条第1項では「NHKの放送を受信できる受信機を設置した者は、NHKと受信契約をしなければならない」と定められており,政府や企業などの特定のスポンサーに頼ることのない「財政の自立」が必要となることからコマーシャルを行うことを禁止し,受信料で運営することを決めている.(HNKホームページより抜粋) 近年の不祥事によりNHK受信料の不払いが増えているようだが,正確な情報を伝える公共性の高い放送局を維持していくためには,受信料の徴収はやむを得ないことである.
さて,そんな渋谷のNHKには,一般公開されている「スタジオパーク」という見学コースがある.さすがはNHKといった感じの展示内容となっており,デジタル放送技術の説明や,ニュース映像のスタジオ体験,ドラマでの撮影風景など,お台場のフジテレビの軽いノリとはまた違ったNHK独特の雰囲気で放送局を堪能することができる.見学が終わったら,「レストランスタジオカフェ」で特別定食を食べるとまた面白い.入場料が大人200円,高校生150円,中学生以下は無料というのも良心的な設定である(受信料を払っているのだから当然か?).障害者は無料となる.

まずは「ウエルカムスタジオ」で
ハイビジョンの大画面に自分たちの姿が映し出される.

自分の姿をカメラで撮ってくれる

2011年には今のアナログ波の放送は中止され全てがデジタル放送となる.
その仕組みなどわかりやすく展示されている.

大河ドラマ「義経」コーナー

体験スタジオQでは,実際のニュース原稿を読むアナウンサー体験や
お天気キャスター体験をすることができる.

お天気キャスターを体験している小学生

今話題の韓国ドラマコーナーもある.

4つのスタジオを見学することができる.
ここから先は撮影禁止である.
ちょうど朝の連続テレビ小説「ファイト」の撮影をやっていて,
駒乃屋で緒方直人と酒井法子が並んで3人目の赤ちゃんを抱いていた.
すごいのは,リハーサル中の3つのカメラの映像を全てノーカットで流していること.
ここにくれば,リハも含めた配役達の素顔の表情を見ることが出来る.
 
出口のところにある「スタジオカフェ」
1日限定30食の「義経御膳」「静御膳」「ファイト御膳」がお奨め.
ご当地の名産食品をならべている御膳.

これは「静御膳」 1,280円也.
正直言ってうまかった!

渋谷駅からは直通の循環バスが走っている.
大人150円

飛鳥山公園のあじさい(飛鳥の小径)【東京考察#173】

The hydrangea at Asukayama park


飛鳥の小径


 「あじさい」とは,ユキノシタ科の落葉低木で花弁はとても小さく,花びらのように見えるのはがく片と呼ばれる部分で,それが球状の青紫色の花房をつけているものである.漢字では「紫陽花」と書く.北区の飛鳥山公園のJR線路脇(別名「飛鳥の小径」と呼ばれる)には,梅雨時になると色々な種類のあじさいを眺めることができ,梅雨時の風物詩となっている.

飛鳥の小径で見られるあじさいの種類

あじさいにも色々な種類がある.

カメラを向ける人も多い

JR線の線路脇にあじさいの小径が続く
 
まっすぐ歩くと,飲食街「さくら新道」へ

東京国際フォーラム【東京考察#172】

Tokyo International Forum


ガラス棟・会議室


 東京国際フォーラムは,現在は西新宿に移転した都庁の跡地に建てられた国際的なコンベンションセンターであり,大小7つのホールと33の会議室があるガラス棟,展示ホール,ギャラリーなどを備えている.1997年1月にオープンした.設計は,日本初の国際設計コンペによって行われ,50カ国395点の作品の中からアメリカ人建築家ラファエル・ヴィニオリ氏の設計が選ばれた.3600枚のガラスを用いたガラス棟が大きな特徴で,全長210m,地下1階から地上7階まで吹き抜けになったガラス空間は圧巻させられるものがある.また,ガラス棟の中空にはスロープ・ブリッジが設けられていて,ちょっとした空間歩行を味わうことができる.が,一歩足を踏み出すと足がすくわれる感じがして,高所恐怖症の人にはちょっと歩けない散歩ルートであろう.
レストランや相田みつを美術館などもあるので,銀座や有楽町に来たついでに,ブラッと立ち寄ってみるのも面白い.
ちなみに,会議室約50m2の午後1~5時までの4時間利用で約25,000円である.あの立地条件の良さを考えれば,ホテルなどに比べるとリーズナブルな値段である.施設の運営管理は,東京都が51%株主として出資している(株)東京国際フォーラムが行っている.利用料金・施設仕様は全てホームページにて公開されている.

1階の地上広場

これがガラス棟.3600枚のガラスが用いられている.
会議室は右手側の建物の4~6階に33室そろっている.
 
空中スロープ・ブリッジ
散歩コースとなっているが,歩くと足がすくむ.

会議室が並ぶ

会議室・ホール使用予定を知らせる電光掲示板がある
まるで空港のチェックインカウンターのよう

展示ホールBの入口

一般公開されていない展示使用の場合は,
ここから先へは入れない.

使用されていないときはこんな感じ.

ヘミスフィア・サークル
イギリスの芸術家リチャード・ロングの作品

地下2階にある展示ホールは
シースルーで内部を外から見下ろすことができる.

相田みつを美術館

上野動物園【東京考察#171】

Ueno Zoological Gardens


正面入り口


 上野動物園は,明治15(1882)年に開園した日本で最初の動物園である.正式には「恩師上野動物園」という.当初は農商務省の博物館の付属施設として開園したが,現在は東京都建設局の管理となっている.現在は,哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類等約420種、2200点を飼育・展示しており,さらに外国の動物園との協力も得て,オカピやアイアイなども来園している.もっとも有名なところとしては「ジャイアントパンダ」であろう.上野動物園というと,小学生の頃に訪ねたきりで,20年ぶりくらいの入園であったが,思ったよりもいろいろな動物が観察できて,改めて訪れてみるとまた面白い.都の施設であることもあって入園料も安く大人600円,65歳以上は300円,中学生は200円,小学生は無料,都内在住と在学の中学生も無料となっている.

動物たちを撮影するだけではなく,動物を見ている人々もフレームの中に納めてみた.夫婦同士,家族連れ,恋人同士,動物を眺める人々の後ろ姿もいろいろあって微笑ましい.


「キジ」

やっぱり上野動物園といえば「パンダ」

「パンダ」は人気コーナー

今話題の「レッサーパンダ」がいた
でも立ち上がっていません.

でもなんと,本家「パンダ」が立ち上がっていた!
今上野動物園にいるパンダは
北京動物園からやってきた「リンリン」と
メキシコチャプルテペック動物園からやってきた「シュアンシュアン」の2頭

「フクロウ」

「おおたか」
狭いかごの中では猛禽類もおとなしい

「さる」と記念撮影!
 
「とら」も間近に見られる

「鳥」のコーナー

「あしか」

「シロクマ」

「ぞう」

夕方になると飼育小屋に入ります
 
モノレールに乗って西園へ.もちろん歩いてもいける.
このモノレールは東京都交通局が運行しているもので,
昭和32年12月に開業した,日本で最初(世界で2番目)に誕生したモノレールである.
地方鉄道法に基づく公共交通機関である.
西園までの所要時間は1分30秒.僅か300mである.正直,歩いた方が早い気がする.

「ペンギン」

「フラミンゴ」

「きりん」
夕方は飼育小屋側からの見学ができる

「わに」

不忍池(しのばずのいけ)が広がる

羽田空港第2ターミナル【東京考察#170】

Haneda Airport terminal 2(Tokyo International Airport)


第2ターミナル内部


 2004(平成16)年12月1日に羽田空港第2ターミナルビルが開業した.現在までの第1ターミナルにはJALグループ・SKY・SNAが,第2ターミナルにはANAグループ・ADOが移転することとなった.これによって,空港ターミナル内の混雑は緩和されることとなり,さらに今までバスで飛行機に移動していたものが,空港から直結のタラップで乗降することができるようになり,利便性が向上している.

広々としたチェックインカウンター

天井から自然の光が差し込むような設計になっている.
上に見える人影は展望デッキにいる人々

今話題の「空弁」コーナー
飛行機も弁当を外で買う時代となった

上から見るとこんな感じ

オープンカフェ風

1階到着ロビー外のバス乗り場
関東各方面にリムジンバスが発着している
 
ショッピングゾーン

デザインが面白いシースルーエレベーター

混雑する展望デッキ

子供に人気があるのは「ぴかちゅうジャンボ」

展望デッキでも座って休憩できるようになっている

大田市場【東京考察#169】

The Ota market(The Tokyo center wholesale market)


大田市場の青果棟


 大田市場は,かつて秋葉原にあった神田青果市場の移転に伴って平成元年に開設された近代的な市場である.取扱量は青果約3,300t,花き280万本,水産約130t(H11現在)となっており,国内最大の取扱量を誇る市場である.場内は広々と整然としており,築地市場のように小型運搬車(ターレット車やリアカー)にひかれそうになることはまずない.青果棟と水産棟,花き棟に分けられており,青果と水産棟内には見学者専用のルートも設けられている.
見学者専用のルートは原則24時間見学が可能となっているが,セリが行われる時刻は,水産物5:40~,青果(野菜6:50~ 果物7:00~),花き7:00~となっている.また,事務棟の2階には資料展示室があり,土・日・祝を除く平日の9:00~12:00と13:00~16:00に入ることができるようになっている.

トラックに荷を積むスペース

青果棟内部 広々としている
 
セリの行われる場所

いろいろな産地の書かれた段ボールが積まれている

水産棟の屋根には鯛が・・・

水産棟内部 午後だったのでもう既に「お開き」といった感じ

ありました! 噂のターレット車

関連棟の中には喫茶店や販売店がある
 
なんと市場内にホテルがある(三井アーバンホテル大田市場

ホテル内には,スポーツクラブや銭湯倶楽部がある

壁に貼られていた標語
きれいな市場だと,野菜も果物もおいしく映る

大井コンテナ埠頭【東京考察#168】

The Oi container wharf


お台場潮風公園から見た大井埠頭のコンテナクレーン


 大井埠頭は,京浜運河北側に位置する外国・国内貨物船と東京電力原油輸送船の大型船専用埠頭であり,8つ(8バース)の外貿コンテナ専用埠頭と2つ(2バース)の水産物専用埠頭を有する,昭和48年に完成した世界でも最大級のコンテナ埠頭である.バースとは船1隻分の接岸係留に要する水域のことをいう.大井埠頭におけるコンテナの取扱量は日本一で,全長2300mの直線岸壁,7万トン級のコンテナ船が7隻同時に接岸できるものとなっている.
この一帯に足を踏み入れるとコンテナ車のオンパレードとなり,日本の物流を大きく担っていることが実感できる.お台場とは運河を挟んで隣り合っているが,埠頭が違うだけでこれだけ風景が変化してしまうのも,大都市・東京の面白いところである.

ズラズラと並んでいるコンテナ車 順番待ちか?

6号バース入口
大きな倉庫とコンテナ車 この殺伐とした風景が大井埠頭である.

山積みされたコンテナ
脇にファンがついているものは冷凍・冷蔵コンテナであろう

コンテナ側面には海運会社のロゴが入る

空っぽのコンテナ

巨大都市東京の物流をコンテナクレーンが支えている
外国への輸出入のほとんどはコンテナで行われている.

ホテルオークラ東京【東京考察#167】

Hotel OKURA Tokyo (At Toranomon)


ホテルーオークラ東京本館正面


 ホテルオークラ東京は,1962(昭和37)年に開業した超一流のホテルである.ホテル御三家のひとつであり,外国からの要人や皇室をおもてなしするなど,日本を代表する超一流ホテルとして君臨している(ホテル御三家:帝国ホテル・ホテルニューオータニ・ホテルオークラ).しかし,昨今の外資系ホテルによる東京のホテル競争が激化していることにより,このホテルオークラも苦戦を強いられており,今年3月にはグランドコンフォートフロアー(リラクゼーションを目的としたリラックスフロアー)をオープンさせるなど,ホテル競争に打ち勝つための戦略を打っている.
次々と開業する外資系ホテルは目新しいこともあって(ちなみに外資系ホテルの「新御三家」としては,パークハイアット東京(新宿)・ウェスティンホテル東京(恵比寿)・フォーシーズンズホテル椿山荘が挙げられている),そちらにお客が流れるということが起きているのであろうが,ホテルオークラ東京のホテルマンの接客態度や和を取り入れたサービスは最高級の定評があり,ホテルオークラ東京の良さが損なわれることはないように願わずにはいられない.
ホテルオークラの名前は,戦前の5大財閥(三井・三菱・住友・安田・大倉)のひとつであった大倉財閥の二代目大倉喜七郎氏の名前にちなんでいる.大倉喜七郎氏は日本における国際的超一流ホテルの必要性を渋沢栄一氏らとともに唱えて大正14年に旧帝国ホテルの支配人に就任している人物であるが,終戦を過ぎて東京オリンピックを控えた頃,国際ホテル建設の構想を練り,欧米の合理性と日本古来の伝統美,この2つの調和を基本構想として野田岩次郎氏とともに大倉邸跡に建てられたホテルが,このホテルオークラなのである.(ホテルパンフレットより参照)
ホテルオークラのデザインはイチョウの葉っぱを用いているが,これは東洋にしか育成しない銀杏の,葉の姿が美しく,また不老長寿や防火の象徴であることから,各種の食器やインテリア・備品類にデザイン化して用いられている.

玄関ではベルボーイがドアを開けてくれ,荷物を運んでくれる.
  
一歩足を踏み入れると静寂なロビーが待ち受けている.
このロビーの雰囲気がたまらないというファンも多い.
 帝国ホテルやニューオータニと違って,ホテルの場所がアメリカ大使館やスペイン大使館に挟まれたところに立地し,周辺の警備が物々しいこともあって,不用意にぶらっと立ち寄る客が少ないためにこの静寂さが保たれているように思う.ロビーでフロントを探していると,すぐにベルボーイが近くにやってきて「何かお探しでしょうか?」,と自然な笑顔で聞いてきた.「お客様に聞かれる前に行動する」というのがモットーである.さすがは,ホテルオークラである.
 
左が本館のフロント.右が別館のフロント.
どちらでもチェックイン・アウトができる.

本館と別館は通路で結ばれている.
チェックインを済ませて,ベルボーイが荷物を持って部屋まで案内してくれる.

各階のエレベーターロビー
ソファーと灰皿が備えられている

客室の廊下(別館)
向かいの部屋の人と顔合わせがないように,
部屋の扉は互い違いに配されている.

スタンダードのツインルーム
 
枕には「鶴」と「亀」の和紙の折り紙が置かれていた.
ホテルオークラは,「和」のくつろぎと「洋」の利便性を少しでもお客様に提供したいと
常日頃より考えているとのこと.
外国人には新鮮に映るだろうし,日本人にとっては改めて日本文化を振り返ることができる.

全室に専用FAXがつけられている.
ブロードバンド対応のインターネット接続ができるように端末も配線されている.
 
洗面台とトイレ
ウォシュレット付きで,便座に座ると音消し用の水が自動的に便器の中に流される優れもの

シャワールームとの仕切カーテンには「Hotel Okura」の刺繍入り

ドアノブには,周辺のジョギングコースの案内が下がっている
外国人客にはジョギングをする人が多いとか.

ワインのルームサービスを頼んでみた.
電話では,「○○様,ルームサービスでございます」と名字による受け答えが返ってきた.
凡人にはこれだけでも感動もの!

朝には希望の朝刊が届けられる.

ルームサービスのメニュー
朝食は,一番安くて2,835円から.
フレッシュジュースが1,050円也.
和定食は3,675円.

何とも落ち着く静寂なロビー

雪見障子が使われている.

端午の節句でカブトが置かれていた.

エレベーターを案内する女性は「着物」である.

ロビー中二階には[Writting Space]なるものがある.

ショッピングゾーンも独特の雰囲気
ここは帝国ホテルと同じ雰囲気である.
 
外国人のための英語ガイドパンフレットも置かれている.
(もちろん日本語のガイドも置かれている)


 なお,最近は熾烈なホテル競争に対抗するため,手頃な宿泊プランを設定して,通常料金よりも安く泊まれるようになっている.特に,インターネットで予約すると半額近い値段で泊まれることもあるので,インターネットを利用した宿泊をお薦めする.